秋田県大潟村とフェイガー、脱炭素型農業の推進に向け包括連携協定を締結
大規模稲作地帯におけるJ-クレジット創出・資源循環モデルの確立を目指す
秋田県大潟村(村長:髙橋 浩人)と、農業由来の温室効果ガス削減を手がける株式会社フェイガー(本社:東京都千代田区、代表取締役:石崎貴紘)は、2026年1月22日、脱炭素型農業の推進および農業の持続可能性向上を目的とした包括連携協定を締結しました。
本協定は、日本最大級の大規模稲作地帯である大潟村をフィールドに、Jークレジット制度を活用した温室効果ガス削減の実装、資源循環型農業の推進、ならびにデータ・衛星技術を活用した次世代型農業モデルの確立を目指すものです。

■ 大潟村について
大潟村は、八郎潟の大干拓事業により誕生した、総面積約1.7万ヘクタールを誇る「日本の食糧基地」です。全国から集まった入植者によって大規模な機械化農業が確立され、高い生産性を実現してきました。
近年では、その広大な農業基盤を活かし、生物多様性の保全や脱炭素、資源循環といった環境配慮型農業を牽引しています。効率性と持続可能性を両立するモデルとして、日本農業の未来を切り拓く重要な役割を担っています。

■ 大潟村におけるフェイガーの主な取り組み
1.Jークレジット(水稲中干し期間延長)の実績
フェイガーは、大潟村において、Jークレジット制度の農業分野の方法論の一つである「水稲の中干し期間延長」を活用し、温室効果ガス削減に取り組んでいます。
フェイガー脱炭素農業協会 会員数:約70件
2025年の取組件数:約50件
2025年の取組面積:約1,100ha
また、大潟村カントリーエレベーター公社株式会社、詩の国秋田株式会社、もみがらエネルギー株式会社などの地域パートナーと連携し、生産者へのサポート体制を構築しています。2026年からはJA大潟村との連携も開始予定です。
なお、本取り組みは、地域内での実装にとどまらず、実際のクレジット取引にもつながっています。
東北電力株式会社は、東北・新潟地域の生産者が「水稲栽培における中干し期間延長」に基づき創出した農業由来カーボン・クレジットを購入し、自社事業における温室効果ガス排出のオフセット等に活用する取り組みを進めています。
本取り組みにおいて、フェイガーは、農業由来クレジットの生成から販売までを一貫して支援するパートナーとして連携しており、既に大潟村農業協同組合からの賛同も得て、2026年度から同村におけるクレジット創出が予定されています。
2.バイオ炭を活用した資源循環の取り組み
大潟村では、もみ殻を活用したエネルギー供給と炭素貯留を組み合わせた資源循環型の取り組みが進められています。
2022年には大潟村役場や秋田銀行などが連携し地域エネルギー会社「オーリス」を設立。2024年より、年間約3,500トンのもみ殻を活用したバイオマス熱供給・発電事業が本格稼働しています。
副産物として生じる「くん炭」を農地へ還元することで、脱炭素と地域循環を両立する地方創生の先進モデルとなっています。
フェイガーとしても、今後、Jークレジット制度における農業分野の方法論の一つである「バイオ炭施用」を実装し、クレジットの創出およびその収益を生産者に還元する取り組みに向け、関係者と連携を進めていきます。
3. 水位センサーを活用したデータ連携の取り組み
フェイガーは、大潟村において、農業IoTサービスを提供する株式会社ファーモと連携し、水田の水位を可視化するセンサーを活用したデータ基盤の整備を進めています。
本取り組みでは、水位センサーと村内に設置する基地局を組み合わせることで、大潟村内の水田を広くカバーする通信・計測環境の構築を目指しています。現在、村内全域を対象とした基地局整備に向けた構想について大潟村と協議を進めており、設置場所については今後、関係者と調整のうえ決定される予定です。
フェイガーは、こうした水管理データを活用することで、農業現場の負担軽減に加え、J-クレジット(水稲の中干し期間延長)における記録・管理の高度化や、将来的なクレジット生成オペレーションの効率化につなげていくことを目指しています。

■ 連携協定における主な内容
1.脱炭素型農業の普及啓発
カーボンクレジットに関する制度・動向情報の提供
生産者・自治体・企業向けセミナーや勉強会の開催
2.カーボンクレジット生成・販売に関する農家支援
Jークレジット(水稲中干し期間延長、バイオ炭)の生成支援
その他のJークレジット新規方法論に関する検討・実証
3.脱炭素型農業のPR
大潟村における脱炭素や環境にやさしい農業の取り組みを対外的に発信
4.農業支援サービスに関する技術協力
水稲の高温対策に関する試験研究の協力
カーボンクレジット生成オペレーションの簡易化に関する試験研究(データ・衛星活用等)
本連携を通じて、大潟村とフェイガーは、大規模稲作の強みを活かしながら、脱炭素と生産性、地域循環を両立する農業モデルの確立を目指します。
農業が気候変動対策と地域経済の双方に貢献する存在となるよう、大潟村での実証と実装を着実に進めるとともに、他自治体での連携実績も踏まえ、地域特性に応じた脱炭素型農業のモデル化を図っていきます。
【関連リンク】
農業由来カーボン・クレジットの活用開始について(東北電力様プレスリリース)
https://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/__icsFiles/afieldfile/2025/09/24/b_1247592.pdf
株式会社フェイガーと株式会社farmo、持続可能な農業の実現に向け業務提携(当社プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000114514.html
2024年度 JAXA衛星「だいち2号」のデータを活用した事業化実証について(当社プレスリリース)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000114514.html
【概要】
株式会社フェイガー
所在地:東京都千代田区
代表取締役:石崎 貴紘
事業内容:脱炭素型農業支援、カーボンクレジット創出・販売支援、農業データ・MRV支援
フェイガーHP:https://faeger.company/
秋田県大潟村
所在地:〒010-0494 秋田県南秋田郡大潟村字中央1-1
代表者:村長 髙橋 浩人
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