前回ラウンドから4年。ターンアラウンドを遂げたスカイディスクが新たに約8億円の資金調達を実施
製造業向けAI×SaaS『最適ワークス』の開発体制・マーケティングを強化
これまでの約17億円の資金調達と合わせて、累計資金調達額は約25億円となります。なお、今回発表はファーストクローズであり、夏頃を目処に追加資金調達リリースを予定しております。
■ 資金調達概要
エクイティ:DG Daiwa Ventures(既存)、NCBベンチャーキャピタル、佐銀キャピタル&コンサルティング、ゼンリンフューチャーパートナーズ、肥銀キャピタル、三井住友信託銀行
デット:日本政策金融公庫、あおぞら企業投資
調達金額:約8億円
■ 4年間の軌跡
スカイディスクは2019年4月にシリーズCラウンドで総額8.6億円の資金調達を実施。しかしながら、思い描いていた事業展開はうまくいかず、急激な人員拡大も相まって半年足らずで窮地に陥りました。2019年12月の経営体制刷新を機に、組織再構築・事業再編に取り掛かることとなります。
当時は受託開発によるフロー型の収益モデルのみ。プロダクト開発によるストック型への移行を至上命題と考え、それまで蓄積してきた国内製造業ネットワークを活用した市場調査・MVP開発を経て生まれたのがAI×SaaS生産スケジューラ「最適ワークス」です。このプロダクトこそが、ターンアラウンドそして今回の資金調達を実施できた最大の理由になります。
■ AI×SaaS生産スケジューラ「最適ワークス」について
最適ワークスは「この製品を・何個・いつまでに」というオーダー情報から設備・スタッフの最適な割り当て計画(=生産計画)をAIが自動立案するSaaS。各社/各工場の生産計画立案業務の効率化、暗黙知の可視化による属人化解消、そして生産計画の最適化による生産性向上を実現します。
導入企業からは下記の声をいただいています。
・計画作業が3時間→10分に大幅減少
・生産量が約7%アップ
・段取り時間が約24h/月も削減
・熟練の計画立案ノウハウが形式知化
昨年2022年4月の正式リリース後わずか8ヶ月でARR 1億円を突破、国内の名だたる大手製造業でも採用されるなど、急成長しています。
<導入企業 ※一部>
組立・加工型からプロセス型まで様々な製造ラインで導入が進んでいます。
今回調達した資金は、この最適ワークスに係る人員(主にセールス・カスタマーサクセス・エンジニア)の採用とマーケティング活動に充てる予定です。
スカイディスク・最適ワークスがターゲットとする国内製造業の拠点は地域に数多く存在し、これらはそれぞれの地域経済エコシステムの中核にある産業となっています。地域経済、ひいては日本経済を活性化していく意味でも、企業・拠点と深いつながりを持つ地方銀行との連携を強化していきます。今回の第三者割当増資の引受先として、業務提携を行った地銀傘下のVCにも加わっていただきました。
西日本シティ銀行と業務提携(2023年2月13日 配信)
https://skydisc.jp/information/3664/
佐賀銀行と業務提携(2023年4月25日 配信)
■ 今後の展望
最適ワークスは、「生産計画DX」を実現するプロダクトです。それは、単に生産計画を立案する手間を削減する・属人化を解消するサービスということではありません。生産計画には、オーダー・需要情報、設備・スタッフの稼働状況だけでなく、在庫管理、資材調達、集荷・配送等、製造業にとって非常に重要なデータが集約されます。これまで工場・担当者に閉じてしまっていたこれらのデータがデジタルで可視化されることによって、経営に活かせるようになる。それこそが私たちが掲げる「生産計画DX」です。
その第一歩目として着手しているのが、アスエネ社との業務提携による製造ラインのCO2排出量(Scope1、2、製品毎)の精緻な可視化・削減支援です。なお、スカイディスクは九州経済産業局「グリーン成長パートナー」に登録されております。
アスエネ社と業務提携(2023年2月21日 配信)
生産計画における市場規模は約1兆円。その周辺領域まで含めると数兆円に上ります。 この隠れた巨大市場に対し、最適ワークスを皮切りに様々なソリューション・プロダクトを提供していくことで、「日本の製造業が、再び世界を席巻する」支援と同時に、私たちスカイディスク自身も日本を代表するグローバル企業を目指します。
また、生産計画のような「スケジューリング」課題は様々な業種・シーンに存在するため、独自開発の最適化AIエンジンのPaaS化・横展開による事業拡張戦略も並行して進めております。すでに「新人研修スケジュール立案」等、大手企業との有償PoCもスタートしています。
■ 採用情報
今回の資金調達にあわせて採用サイトをリニューアルしました。
さらなる成長加速に向けて積極採用中ですので、興味のある方はぜひご覧ください。
スカイディスク 採用特設サイト
募集職種
・Bizサイド(フィールドセールス、インサイドセールス、マーケティング、カスタマーサクセス)
・開発サイド(PM/PdM、フロントエンジニア、バックエンドエンジニア、AIエンジニア)
■ 引受先投資家からのコメント
株式会社DG Daiwa Ventures 取締役 兼 株式会社デジタルガレージ 執行役員 中島 淳一氏
今回、スカイディスクにフォローオンの投資をさせていただきました。2017年、2019年に続き、3回目の投資となります。
DG Daiwa Venturesは2017年以降一貫し、スカイディスクによる挑戦の成功を信じ、社外取締役の派遣を含む様々なサポートをいたしてまいりました。
現在、製造業のDX市場における先駆者としてのノウハウを活かした「最適ワークス」は市場の高いニーズを的確に捉えて順調な拡大をしており、今後、さらなる成長を期待しております。
成熟したマネジメントチームに率いられたテック企業であるスカイディスクは、AIに関する高い技術力とノウハウを活用して、さらなるプロダクトの開発と市場の開拓を実現できるリーディングカンパニーとして成長すると確信し、DG Daiwa Venturesとしてこれからも応援してまいります。
株式会社NCBベンチャーキャピタル マネージングディレクター 仲尾 隆典氏
スカイディスク様は、製造業を中心にナレッジの継承や人材不足などといった課題を解決するプロダクトやサービスを提供することで、企業の生産効率改善や品質向上につなげ、競争力強化を実現する社会的意義の高い事業を展開しております。 弊社は、母体行である西日本シティ銀行と連携し、地元企業の紹介などを行うことで、スカイディスク様の業容拡大および地域経済の活性化に貢献してまいります。
株式会社佐銀キャピタル&コンサルティング 代表取締役 富永 金吾氏
最適ワークスは製造業のコアな課題を解決するポテンシャルがあり、地域のDX化への貢献を目指す佐賀銀行グループとの強いシナジーを感じております。今回の出資・連携を機にグループ全体でサポートさせていただくことで、共に地域の製造業の皆様のDXをご支援してまいります。
株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズ パートナー 川辺 一広氏
日本の製造業が抱える労働力不足、ノウハウが継承できないという課題を、AIを活用した高い技術力によるDX化で解決してくれることを期待して、投資の意思決定を行いました。
よりクリエイティブな製造業の実現に向け、応援していきたいと考えています。
肥銀キャピタル株式会社 創業支援グループ グループ長代理 中川 邦彦氏
当社の提供するAI×SaaS生産スケジューラ「最適ワークス」は、製造業における属人化した生産計画をDXできるプロダクトであると確信し、出資を決定いたしました。今後も熊本における製造業のお客様の生産効率化のためにも、グループのリソースを最大限活用して当社をサポートしてまいります。
三井住友信託銀行株式会社 イノベーション企業推進部長 池村 隆司氏
日本経済の成長のために、製造業における生産性向上は大きな課題と考えています。スカイディスクの素晴らしいメンバーが作り上げた「最適ワークス」は、製造業のDXを推進するソリューションであり、日本の未来を支えてくれると期待しています。SuMi TRUSTイノベーションファンドは弊社や弊社のお客様が抱える課題解決を目的に設立されました。これから二人三脚で、製造業の課題解決のために進んでいけることを楽しみにしています。
■株式会社スカイディスク 会社概要
「ものづくりを、もっとクリエイティブに」をミッションに掲げ、国内製造業のDX支援に取り組む会社です。
AI×SaaS生産スケジューラ「最適ワークス」を開発・提供する「SaaS事業」、生産管理/最適化領域を中心に様々なニーズに合わせてソリューションを開発・提供する「DXソリューションスタジオ」の2つの事業を展開しています。これまでのDX支援実績は、218社・492件。(2023年3月末時点)
本社所在地:福岡県福岡市中央区舞鶴2-3-6 赤坂プライムビル4F
代表者:代表取締役CEO 内村 安里
設立:2013年10月1日
事業内容:AIを活用したDX支援
会社サイト:https://skydisc.jp/
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