ギョーザ(※1)の張りつきの一要因はフライパンに残存するたんぱく質!? ~フライパンの効果的な洗い方も紹介~

ギョーザ(※1)を焼く時の張りつきに関する共同検証で判明

ライオン株式会社

                       両社で共同検証する様子

ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)は、味の素冷凍食品株式会社(代表取締役社長:寺本 博之 以下、味の素冷凍食品)との「冷凍餃子フライパンチャレンジ」(※2)の共同検証の結果、ギョーザ(※1)がフライパンに張りつく要因の一つは「たんぱく質」であることを明らかにしました。また、これらフライパンに残存した「たんぱく質」を除去するには、酵素を配合した台所用洗剤で洗うことが効果的であることも確認いたしました。引き続き、ギョーザ(※1)の張りつきという生活者の皆様の悩みを解決するため、両社で検討を進めていく予定です。

当社は、これからも生活者の皆様の「より良い習慣づくり」に貢献して参ります。

※1 味の素冷凍食品販売の「ギョーザ」 

※2 2023年5月、味の素冷凍食品の「ギョーザ」がフライパンに張り付いてしまったという、ひとつのSNS投稿から誕生した、「ギョーザ」の永久改良を目指すプロジェクト。「検証のため張り付いたフライパンを送ってほしい」と呼びかけをしたところ3,520個のフライパンが集まりました。

参考資料)2024年1月31日発信「冷凍餃子フライパンチャレンジ」に新たな仲間 フライパン張り付きの原因究明に向け ライオン株式会社がプロジェクトに参加!

https://www.ffa.ajinomoto.com/_var/pdf/20240131.pdf

<ギョーザの張りつき要因と対策>

・ギョーザがフライパンに張りつく要因の一つは、残存している「たんぱく質」である。

・フライパンに残存した「たんぱく質」を除去するには、酵素を配合した台所用洗剤で洗うことが効果的。

<フライパン使用実態調査>

・多くの生活者がフッ素樹脂加工のフライパンにおいて、食材のこびりつきや焦げつきに不満がある。

・こびりつき・焦げつきの気になる料理の1位は餃子である。

<フッ素樹脂加工のフライパンの上手な洗い方>

・フライパンが熱い状態で水をかけたり、研磨粒子が練りこまれたスポンジの硬い面やクレンザーを使用するなど、フライパンの表面加工を劣化させたり、傷つけたりしないような洗い方が大切。

・こびりついてしまった汚れには、ぬるま湯と酵素配合の台所用洗剤のつけおき洗いが効果的。

1.背景と経緯

味の素冷凍食品の「冷凍餃子フライパンチャレンジ」(※2)において、使い込まれたフライパンを生活者の方々からお送りいただきました。同社がそれらのフライパンを用いた調理検証を行ったところ、ギョーザの張りつきとフライパンの洗浄度合いとの関連性が推測されました。この仮説を検証するために、『CHARMY Magica』など台所用洗剤を開発・販売する当社が、同プロジェクトへ参画することが決定。生活者のフライパン使用実態調査を含め、共同で検証を進めることにいたしました。

2.フライパンの使用実態調査

「冷凍餃子フライパンチャレンジ」(※2)への当社参画の第1ステップとして、生活者がどのようなフライパンを、どのように使用しているのかを調査しました。

その結果、「使用しているフライパンの種類」はフッ素樹脂加工のフライパンが約86%と圧倒的に多く、ほとんどの生活者がこびりつきにくいタイプのフライパンを使用していることがわかりました。

しかし、使用しているフライパンへの不満点としては、「(フライパンの)表面やコーティングが傷つきやすい」「フライパンに食材がこびりついたり、焦げついたりする」という回答が上位を占めていました(図1)。「こびりつき・焦げつきを経験している」人は、フッ素樹脂加工のフライパン使用者においても89%と多く、多くの生活者がこびりつき・焦げつきを経験していることがわかりました。

また、こびりつき・焦げつきが気になる料理として挙げられたものは、1位「餃子」(34%)、2位「タレを絡める肉・魚料理」(33%)、3位「卵料理」(31%)であり、餃子はこびりつきがちな料理として認識されていました(図2)。

            図1 フライパンの不満点(n=6207)                         図2 こびりつき・焦げつきが気になる料理(n=6128)

                                                                                                                   

3.共同検証結果

(1)フライパンに残存する汚れの特定

 両社でフライパンへのギョーザの張りつき原因を検討する中で、フライパンに残存する汚れに着目しました。これらの残った汚れの主な成分は「でんぷん、たんぱく質、脂質」が挙げられます。そこで、味の素冷凍食品からフライパンへのギョーザの張りつき度合いを確認・洗浄したフライパンを当社に送付していただき、フライパンに残存する「でんぷん、たんぱく質、脂質」の量を確認しました。その結果、ギョーザの張りつき程度が大きいフライパンほど、「たんぱく質」が多く検出されることがわかりました(図3)。  

一方、「でんぷんや脂質」の付着度合いについても調べましたが、ギョーザの張りつき程度によるフライパンへの残存量の差は認められませんでした。このことから、ギョーザがフライパンへ張りつく要因の一つは「たんぱく質」であることが示唆されました。

図3 ギョーザの張りつき度合い別によるフライパンに残存する「たんぱく質」の量

(2)フライパンに残存した「たんぱく質」の除去方法

 残存した「たんぱく質」を落とすアプローチとして、‟酵素”の活用が挙げられます。酵素は「でんぷんやたんぱく質」に対して特異的に作用し、フライパンに残存した「たんぱく質」を分解することが期待できます。

そこで、生活者の方にお送りいただいたフライパンの「たんぱく質」の残存量を測定し、酵素を配合した洗剤で洗浄する酵素プラス群(※3)と酵素を配合しない洗剤で洗浄する酵素マイナス群(※4)で、フライパンに残存する「たんぱく質」が減少するかを確認しました。その結果、酵素マイナス群で洗浄したフライパン25個中9個で「たんぱく質」量が20μg未満になったのに対し、酵素プラス群では25個中21個で20μg未満となりました(図4)。すなわち酵素を配合した洗剤で洗浄することにより、フライパンに残存した「たんぱく質」がより多く除去されていたことがわかりました。

今後は、「たんぱく質」を除去したフライパンでのギョーザの張りつき改善を、両社で検討していく予定です。

※3 酵素プラス群:24年春発売『CHARMY Magica酵素+(プラス)』で洗浄した群

※4 酵素マイナス群:24年春発売『CHARMY Magica酵素+(プラス)』から酵素を除いた洗剤で洗浄した群

図4 洗浄前後における「たんぱく質」残存量が20μg以上のフライパン個数

<会社概要>

■味の素冷凍食品株式会社

所在地:東京都中央区銀座7丁目14番13号日土地銀座ビル

代表者:代表取締役社長 寺本 博之

設立:2000年10月1日(創業1970年12月23日)

事業内容:冷凍食品の研究開発、製造、販売

 味の素冷凍食品は、食と健康の課題解決に向けた新たな価値を提供し続けるとともに、生活者の皆さまに「感動」で「笑顔」をお届けし、世界中の Well being に貢献していきます。

■ライオン株式会社

所在地:東京都台東区蔵前1-3-28

代表者:代表取締役兼社長執行役員 竹森 征之

設立:1918年(大正7年)9月(創業:1891年10月30日)

事業内容:ハミガキ、ハブラシ、石けん、洗剤、ヘアケア・スキンケア製品、クッキング用品、薬品等の製造販売、海外現地会社への輸出

ライオングループは、人々の心と身体のヘルスケアとサステナブルな社会の実現を目指し「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」を パーパス(存在意義)として事業活動を行っています。人々の生活の大部分を占める日常の気の進まないことを前向きな体験、即ちPositive Habitsに変えていく商品やサービスを提案することで、幸せの総和を増やしていくことを目指しています。

【フッ素樹脂加工のフライパンの上手な洗い方と『CHARMY Magica 酵素+(プラス)』の紹介】

●フッ素樹脂加工のフライパンの上手な洗い方

(1)やってしまいがちなフライパンのフッ素樹脂加工を劣化させる洗い方

前述のフライパン使用実態調査では、生活者のフライパンの不適切な洗い方も明らかになりました。          

■フライパンの使用後、熱いうちに水をかけたり、つけたりする     → 34%

(ほとんど毎回 16%、することの方が多い     18%)

■研磨粒子が練りこまれた硬いスポンジを使うことがある        → 21%    

■クレンザーを使うことがある                    →   8%

■洗剤を使わずに洗い流している                     →   3%

フッ素樹脂加工のフライパンの扱い方は、鉄製のフライパンの扱い方と大きく異なります。

フライパンの使用直後、熱い状態にジューっと水をかけると、急激な温度変化により変形やフッ素樹脂加工の劣化のおそれがあるので、各種フライパンの取扱説明書では注意喚起がなされています。また研磨粒子が練りこまれたようなスポンジの硬い面やクレンザーの使用も、フッ素樹脂加工の表面を傷つけるので、同様に推奨されていません。

(2)汚れを残さない洗い方が大事

フッ素樹脂加工のフライパンは、「傷をつけずに」「台所用洗剤を使って汚れを残さずに」しっかり洗うことが、フライパンの寿命をより長持ちさせることにつながります。      そのためには、洗う時の洗剤や道具の選び方がポイントになります。洗剤は、油汚れに強いのはもちろんのこと、フライパンに残りやすい「たんぱく質」も分解して落とす、酵素配合の台所用洗剤がおすすめです。そしてフライパンの表面加工を傷つけないやわらかいスポンジを使います。

あらかじめ水を含ませたスポンジに、『CHARMY Magica 酵素+』を適量(1~2ml)出し、5回ほどもんで泡立てます。フライパンの底面、汚れがたまりやすい隅、側面もていねいに洗います。フライパンの裏側、取っ手も忘れずに洗剤で洗い、よくすすぎます。

(3)こびりつき汚れの落とし方 

フッ素樹脂加工のフライパンに食材がこびりついて落としにくい場合は、酵素配合の台所用洗剤とぬるま湯を使ったつけおき洗いがおすすめです。

ステップ1

『CHARMY Magica 酵素+』を3ml(強めに1プッシュ)ほど入れ、 ぬるま湯(40℃程度)約1Lを入れます。熱湯よりもぬるま湯の方が酵素の働きがよくなります。

ステップ2

そのまま30分つけおきします。酵素がたんぱく質などの汚れを分解し、汚れをはがしやすくします。

ステップ3

やわらかいスポンジに『CHARMY Magica 酵素+』をつけ、洗います。
 こびりついていた汚れも、軽い力で簡単に落とせます。

●『CHARMY Magica酵素+』について

<商品特長>

(1)ライオン台所用洗剤(※5)史上最強の洗浄力(※6)

酵素高濃度処方により、油汚れだけでなく、食べ物汚れに多く存在するでんぷん・たんぱく質を分解し、餃子由来の汚れや、生活者に最も落としにくいと思われている(※7)カレーなどの手ごわいこびりつき汚れも軽い力で落とせます(※8)。

※5 手洗い用

※6 複合汚れ(でんぷん・たんぱく質・脂質からなる)に対して、

※7 WEB 調査 n=1817(2023年 当社調べ)

※8 つけおきによる

(2)独自のナノ洗浄メカニズムで、油汚れをサラサラ落とせる

独自の洗浄メカニズムで手ごわい油汚れをナノレベルまで分解し、手早く食器を洗い上げます。

(3)スポンジの除菌(※9)、食器・調理用具のウイルス除去(※10)ができる

※9 すべての菌を除菌するわけではありません。

※10 すべてのウイルスを取り除くわけではありません。エンベロープタイプのウイルス1種で効果検証。

(4)選べる2つの香り

フルーティなオレンジの香りとフレッシュなピーチの香りの2種類から選べます。

<『CHARMY Magica』ラインアップ>

『CHARMY Magica』ブランドサイト

https://Magica.lion.co.jp/

フライパンが長持ちする!種類別の洗い方・使い方・取り扱い方

https://lidea.today/articles/1115

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会社概要

ライオン株式会社

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URL
https://www.lion.co.jp/ja/company/about/
業種
製造業
本社所在地
台東区蔵前1-3-28
電話番号
03-6739-3711
代表者名
竹森 征之
上場
東証プライム
資本金
344億3372万円
設立
1891年10月