【50.8%が施工品質を重視】家づくりに対する意識調査を実施 需要が高まる中での危機「建設業の2025年問題」とは

株式会社groove agent

一級建築士、不動産投資家、元銀行員の各専門家のもと「大人を自由にする住まい」をコンセプトに、不動産仲介・リノベーション設計・工事のワンストップリノベーションサービス「ゼロリノベ」を運営する株式会社groove agent(本社:東京都港区、代表取締役:鰭沼悟)は、3年以内に住宅購入または建築・リフォーム、リノベーションを検討している人を対象に「住宅購入、建築、リフォームに関する意識調査」を実施しました。

調査概要

調査概要:「住宅購入、建築、リフォームに関する意識」についてのアンケート調査

調査期間:2024年10月23日~2024年10月30日

調査方法:インターネット調査(Fastask)

有効回答数:1067人(女性534人/男性533人)

回答者の年代:20代 22.12%/30代 22.31%/40代 27.46%/50代 27.93%

調査結果サマリー

・検討している住宅種別について、新築は50.1%、中古(リフォーム・リノベーション含む)は45.5%

・リフォーム、リノベーションの検討者は28.2%

・最も重視する項目は「施工品質」。次いで「耐久性・安心性」、「施工実績の豊富さ」と、デザインや価格の項目を上回る結果に

・半数以上のユーザーが施工品質を重視する一方で、住宅業界では熟練の大工が大量引退し人手不足が生じる「建設業の2025年問題」に直面している

中古購入およびリフォーム・リノベーションの検討者が約半数に

はじめに、回答者が検討している住宅種別について質問したところ、次のような結果になりました。

出典:ゼロリノベ
  • 注文住宅 22.3%

  • 持ち家など所有物件のリフォーム・リノベーション 19.5%

  • 新築マンション 17.3%

  • 中古マンション 11.1%

  • 建売住宅 10.5%

  • 中古物件購入+リフォーム・リノベーション 8.7%

  • 中古戸建て 6.2%

  • その他4.4%

検討している住戸種別の新築と中古(持ち家のリフォーム・リノベーション含む)の割合はほぼ半々の回答でした。新築住宅の人気は変わらず根強いものの、昨今の住宅価格高騰を受け、中古マンション及び戸建ての購入のみを選ぶ人が合計で17.3%の割合を占めています。

中でも注目したいのが「持ち家など所有物件のリフォーム・リノベーション」の検討者が19.5%と、比較的高い割合を占めている点です。既存の住環境を活かしながらライフステージに合わせた改善を求める層が増加していることが伺えます。

50.8%が住宅購入・建築・リフォーム時に「施工技術の品質」を重視

次に、住宅購入・建築・リフォーム時に重視する項目を聞いたところ「施工技術の品質」50.8%、「耐久性・安心性」38.8%、「施工実績の豊富さ」34.8%、「価格の透明性・明瞭性」31.8%、「過去事例のデザイン品質」31.7%という結果でした。

出典:ゼロリノベ

住宅購入やリフォームにおいては、消費者が最も重視する要素として「デザイン性」や「価格」の重要性が取り上げられがちです。しかしこの調査結果から、多くの消費者が「家」という大きな投資に対して、見た目や費用以上に、安心感や信頼性を重要視していることが分かります。

「施工技術の品質」や「耐久性・安心性」が重視されている結果には、住宅を「一生もの」と捉える消費者の意識が伺え、また近年日本では地震や台風など自然災害が多発しており、これが消費者の安全性への関心を一層高めている要因の一つと考えられます。

一方で、「価格の透明性・明瞭性」や「デザイン品質」も一定の関心を集めており、住宅選びにおいて消費者は、安心感とデザイン、そして予算を適切に組み合わせたバランスのよい提案を求めていることが分かりました。


また、住宅種別ごとに回答を分析すると、「中古物件購入+リフォーム・リノベーション」を検討する人の64.30%、「持ち家など所有物件のリフォーム・リノベーション」を検討する人の65.90%が「施工技術の品質」を重視しており、他の種別に比べて高い数値となっていました。


消費者が施工技術品質に注目する一方で、住宅業界では熟練の職人が大量引退し人手不足が懸念される「建築業の2025年問題」が課題視されています。

施工品質に対する意識が高まる中、住宅業界は深刻な「大工職人の人手不足」に直面

熟練職人の高齢化が進み、大量引退が起こる「建設業の2025年問題」。日テレNEWSでは、大工職人数の減少について次のように報じています。

“総務省の最新の国勢調査によると、大工の就業者数は2020年時点で29.8万人。戦後ピークとなった1980年が93.7万人となり、約40年前と比べても約3分の1の水準だ。2040年には約13万人まで落ち込む見通しだという。”

引用元:日テレNEWS「建設業の2025年問題」迫る危機 大工職人の高齢化と人手不足が招く未来(https://news.ntv.co.jp/category/society/42338b02d8ef4d349636ba94151aa115


この危機について、取締役・一級建築士の西村と施工管理部長・泉田が解説いたします。


「高度経済成長を支えた熟練職人から貴重な技術を継承するなら今しかない、と業界内でも危機感が高まっています。同時に円安の影響で外国人労働者の日本離れが進み、現場でも外国籍の職人が減少傾向にあり、大工職人の人材確保が困難になりつつあります。

大工職人の人手不足が深刻化すれば、消費者に影響が生じる危険性も。職人の希少性が高まることで人件費が高騰し、工事費がさらに値上がりするでしょう。また、着工が順番待ちになり、土地や中古住宅の購入時期と着工開始に差が生じ、ローンの二重払い期間が長期化することが懸念されます」(西村)


今後の住宅業界では深刻な職人不足の中で、消費者が求める「施工技術の品質」をクリアすることが求められています。

納まりをミリ単位で調整した造作家具(出典:ゼロリノベ施工事例)


「品質維持のための人材確保は喫緊の課題です。特にリフォーム・リノベーションは工事内容に既存設備や躯体の影響を受けるため、新築よりも技術難易度が高い傾向にあります。


住宅価格高騰を受けて近年人気が高まる部分的な改修工事では、既存設備の接合部分との繋ぎや、解体してはいけない部分の見極めなど、不具合が起きやすく注意を要する作業も多いです。そのため、リフォーム・リノベーションの工事経験者を採用・育成する必要があります。

今後は社員大工の雇用が大工・企業・お客様の三方よしとなると考えています。当社では是正工事の際に現場監督または大工の社員が直接伺うため、社員大工が対応することでお客様と良好で継続的な関係構築もしやすく、設計部など他部署への意見共有もスムーズです。結果としてサービス向上に繋がります。


採用・育成に加えて、お客様と設計者、施工管理、大工職人の間で、施工品質に対する期待値をすり合わせることも重要です。施工品質に対するご要望や予算的な実現可能性は個々のケースで異なります。当社の一定基準を満たした上で、お客様の品質基準を予算内でどこまで実現できるか事前に協議し、現場に携わる全員が仕上がりのゴールを理解することが大切です」(泉田)


大工の人材確保・育成のため、当社ではリノベーションに特化した大工の育成に注力し始めています。


「一般的な大工職人の就労条件について、いわゆる『3K労働(きつい・汚い・危険)』の印象が強い傾向がありますが、特にリノベーションの場合は良い意味でそのイメージを覆します。


マンションの管理規約があるため平日9時から17時の勤務で固定、土日祝は休日に。直行直帰が可能なためプライベートの時間も確保しやすいです。また、住宅の現場は綺麗な状態のものが多いのも特徴です。特にリノベーションは物件も内装も一点物で、装飾的な造作など、ものづくりのやりがいもある業態のため、熟練の職人からも面白さを感じていただいています」(西村)

実際に当社で3年前に大工職人の求人を出稿したところ、20代、30代の若い人材から短期間で十数件の応募が集まり、関心の高さが伺えました。応募者はDIYやキャンプを趣味とする人が多く、大工人材との親和性が高いと考えられます。

ゼロリノベ施工・工事部社員

「現在はリノベーションの現場で経験豊富な30代、40代の大工職人を中途採用し、彼らを育成担当として新たな若手人材の採用・育成を目指しています。職人に対する世間のイメージを時代に合わせるため、組織カルチャーも意識し、技術力はもちろん、フレッシュで親しみやすい職人が集まる施工部の構築に取り組んでいます」(泉田)


大工職募集中(随時)

ゼロリノベの大工職募集について、詳しくはこちらをご覧ください。

株式会社groove agentについて

2011年より中古住宅購入とリノベーションのワンストップサービス「ゼロリノベ」をスタート。

「大人を自由にする住まい」をコンセプトに、経済的にも空間的にも余白ある住まいと暮らしを提案。資金計画から物件探し、リノベーションの設計・施工・アフターフォローまで一貫して自社でサポートする「オールワンストップ」なサービスを展開している。

2021年、リフォーム・リノベーションしやすい物件を集めた中古物件専門の検索サイト【sumnara(スムナラ)】をリリース。

※本リリース内容をご掲載いただく際は、「ゼロリノベ」(URL=https://www.zerorenovation.co.jp/)と明記をお願いいたします。

受賞実績

*Renovation of the year 2024 最優秀賞受賞(1500万円未満部門)

*Renovation of the year 2023 最優秀賞受賞(1500万円未満部門)

*Renovation of the year 2023 ユニバーサル・デザイン賞

*JID AWARD 2022 インテリアスペース部門賞

*Renovation of the year 2020 コンパクトプランニング賞

*Renovation of the year 2020 ユーザビリティリノベーション賞

*Houzz アワード Best of Houzz 2019 受賞

*SUVACO いい家・オブ・ザ・イヤー2019 受賞

*Renovation of the year 2018 最優秀賞受賞(1000万円以上部門)

*Renovation of the year 2016 逆転リノベーション賞

会社概要

会社名:株式会社groove agent

代表取締役:鰭沼 悟(えびぬまさとる)

設立:2011年11月11日

所在地:東京都港区北青山2丁目12−42

事業内容:不動産仲介、リノベーション設計・施工

コーポレートサイトURL:https://www.zerorenovation.co.jp/

ゼロリノベ本店URL:https://g.page/zerorenovation-minatoku?we

ゼロリノベ駒込店URL:https://g.page/zerorenovation-komagome?g

ゼロリノベ横浜店URL::https://goo.gl/maps/NGabMuD8gHw2AeWj7

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会社概要

株式会社groove agent

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URL
https://www.zerorenovation.co.jp/
業種
不動産業
本社所在地
東京都港区北青山2-12-42 秀和第2レジデンス
電話番号
-
代表者名
鰭沼悟
上場
未上場
資本金
-
設立
2011年11月