一般生活者480名を対象に『AI健康相談・AI医療に対する意識調査』を実施
AI医療への期待が高まる一方、「誤判断・見落とし」への不安も約4割。日常健康データによる信頼性向上に過半数が期待

株式会社テックドクター(代表取締役:湊 和修、本社:東京都中央区、以下「テックドクター」)は、全国の成人男女480名*を対象に、「AI健康相談・AI医療に対する意識調査」を実施しました。
*対話型AI(ChatGPTなど)への相談経験が「ある」「ない」それぞれ240名ずつ均等に割り付けて実施。
◾️調査実施の背景
ChatGPTをはじめとする対話型AIの急速な普及により、健康や医療に関する情報収集・相談の手段として、AIを活用する動きが生活者の間で広がりつつあります。医療機関を受診する前にAIで症状を調べたり、日常的な体調の悩みを気軽に相談したりする行動は、もはや一部のテクノロジー先進層に限らず、幅広い世代に浸透し始めています。
一方で、AI医療に対する期待や不安、またAI利用経験の有無による意識差について、生活者視点での実態が十分に明らかになっていません。特に、健康・医療領域においてAIがどの程度信頼されているのか、またどのような条件が信頼形成につながるのかを把握することは、今後の医療DXやAI活用を考える上で重要です。
AIが医療において信頼される存在となるためには、個人の主観を超えた「精度の高いデータの裏付け」が不可欠です。ウェアラブルデバイスから得られる生体データを解析し、デジタルバイオマーカー(dBM)を開発する立場から、AI医療の信頼基盤を「データ」の観点から問い直すべく、本調査を実施いたしました。
■調査サマリー
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受診前のAI症状相談に全体の約5割、AI利用経験者では約7割がポジティブな反応を示した。
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健康不安時の相談先、AI利用経験者の約6人に1人が「AI」を選択。60歳以上のAI利用経験者では「医師」に次ぐ2位に。
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全体の約4人に1人が「医師よりは信頼できないが、友人・家族よりは信頼できる」と回答。AIが医師と身近な人の間の独自ポジションを獲得しつつあることが伺える。
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AI医療への不安トップは「誤った判断・見落とし」で全体の約4割。AI利用経験者・未経験者ともに不安の上位構造はほぼ変わらず、使用経験に関わらず精度・根拠への懸念が共通の課題として浮かび上がった。
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日常健康データを用いたAI判断について、全体の52.3%が「信頼性が高まる」と回答。AI利用経験者では67.1%が、日常健康データを活用したAI判断にポジティブな反応。
調査概要
調査期間 :2026年3月18日(水)
有効回答数 :本調査 480サンプル*
調査方法 :インターネットリサーチ
*対話型AI(ChatGPTなど)への相談経験が「ある」「ない」それぞれ240名ずつ均等に割り付けて実施。
■調査結果
1. AI利用経験者の約5割が「健康・体調」をAIに相談したいと回答。未経験者でも2割が相談意向を示す。
AI利用経験者では「学習・調べもの」(58.3%)、「健康・体調に関すること」(50.0%)が上位に並び、日常的な情報収集・健康管理の手段としてAI活用がすでに定着しつつある様子がうかがえます。
一方、AI未経験者でも「健康・体調に関すること」への相談意向が21.3%に上っており、まだAIを使ったことがない層にも潜在的な需要が広がっていることが示されました。

2. 健康不安時の相談先、AI利用経験者の約6人に1人が「AI」を選択。60歳以上のAI利用経験者では「医師」に次ぐ2位に。
健康や体調に不安があるとき、最初に相談したい相手として「AI」を選んだ人は全体で10.2%。AI利用経験者に絞ると17.5%(約6人に1人)に上昇し、AIを使ったことがある人ほど、健康不安時の相談先としてもAIを選ぶ傾向が明らかになりました。
世代別では、60歳以上のAI利用経験者で「AI」を選ぶ人が21.7%に上り、全体(9.2%)から倍以上に上昇。「医師」に次ぐ2位となり、「高齢者はAIを使わない」という先入観を覆す結果となりました。利用経験が世代を問わずAIへの意識変化を生み出していることが示されています。

3. 全体の約4人に1人が「医師よりは信頼できないが、友人・家族よりは信頼できる」と回答。AIが独自の信頼ポジションを獲得しつつある。
健康や医療に関する相談について、AIへの信頼度を尋ねたところ、「医師よりも信頼できる」「医師と同程度に信頼できる」を合わせた回答が全体で12.1%、AI利用経験者では17.9%に上りました。
また、「医師よりは信頼できないが、友人・家族よりは信頼できる」と答えた人が全体の25.2%、AI利用経験者では31.7%に。医師には相談しにくいことを気軽に聞ける存在として、AIへの期待が形成されはじめている様子がうかがえます。

4. 受診前のAI症状相談に全体の約5割がポジティブ。AI利用経験者の約2人に1人が「症状の一次整理・受診目安」「生活習慣アドバイス」「検査結果の説明」の3領域でAIに任せてよいと回答。
病院を受診する前にAIで症状相談を行うことについて、「積極的に利用したい」「状況によっては利用したい」の合計が全体で50.4%、AI利用経験者では72.5%に上りました。将来的にAIが医師の役割を担えると答えた人もAI利用経験者で52.1%と半数を超えており、利用経験がAIの医療的役割への期待を押し上げていることがうかがえます。
AIに任せてよい領域については、AI利用経験者で「症状の一次整理・受診目安の提示」「検査結果や数値の説明」「生活習慣に関するアドバイス」がいずれも約5割に達しました。医療サポートの幅広い領域でAIへの期待が高まっていることが示されています。


5. AI医療への不安トップは「誤った判断・見落とし」(約4割)。AI利用経験者ほど「データの安全性」「実績・エビデンス」への要求が高い傾向に。
AIが医療に関与することへの不安として、AI利用経験者で最も多く挙げられたのは「誤った判断や見落としが起きそう」で42.9%。次いで「自分が入力した情報だけでは十分な判断ができないのではないか」(39.2%)、「最終的に誰が責任を取るのか不安」(36.7%)が続きました。 AI利用経験者・未経験者ともに不安の上位構造はほぼ変わらず、利用経験に関わらず精度・根拠への懸念が共通の課題として浮かび上がりました。
AI医療が社会に受け入れられるために重要な条件としては、「医師が最終判断を行うこと」が全体49.6%(AI利用経験者で48.8%)でトップ。一方、AI利用経験者では「データの安全性が担保されていること」(39.6%)、「実績・エビデンスが示されていること」(38.3%)への要求も高く、使う人ほど信頼の根拠を具体的に求めている姿勢が浮かび上がりました。


6. 日常の健康データでAIの信頼性が「高まる」と答えた人が全体の約5割、AI利用経験者では約7割に。ウェアラブルデータの診療活用にも半数以上がポジティブな反応。
日常の健康データ(睡眠・心拍・活動量など)をもとにAIが判断する場合、信頼性が「高まる」と答えた人は全体52.3%、AI利用経験者では67.1%に上りました。こうした日常の健康データの収集手段として、身体への負担が少なく日常生活の中で手軽に使えるスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスが広く普及しています。 ウェアラブルデバイスのデータが診療に活かされることについても、全体53.8%、AI利用経験者では67.9%が肯定的な反応を示しています。日常の「線のデータ」を加えることでAIへの信頼が高まるという感覚が、生活者の間に着実に広がっていることがうかがえます。

総括
本調査では、健康・医療分野におけるAI活用への関心や受容が広がりつつある一方で、「誤った判断・見落とし」に対する不安が依然として大きいことが明らかになりました。受診前の症状相談や健康相談など、生活者がAIを活用したいと考える場面は着実に増えつつある一方、AIが医療において信頼される存在となるためには、判断精度や根拠に対する納得感が重要であることが示されています。
また、日常の健康データをもとにAIが判断する場合に「信頼性が高まる」と感じる人が過半数に上ったことから、生活者は単発的な情報だけではなく、継続的かつ客観的なデータに基づいたAI判断に対して、より高い信頼を感じる傾向があることもうかがえました。
特に、睡眠・心拍・活動量などを継続的に取得できるウェアラブルデータは、日常生活における微細な変化を捉えられる点で、AI医療との親和性が高いデータ基盤として期待されています。従来の診察や検査による「点」の情報に加え、日々の状態変化を捉える「線」のデータを活用することで、より一人ひとりに寄り添った健康理解や医療支援につながる可能性があります。
テックドクターでは、ウェアラブルデバイスをはじめとした日常のセンシングデータから健康に関するインサイトを導くデジタルバイオマーカーの開発と社会実装を進めています。本調査で示された生活者の意識も踏まえ、データに基づくAI医療の信頼基盤づくりに引き続き取り組んでまいります。
【 テックドクターについて 】
株式会社テックドクターは「データで調子をよくする時代へ」をビジョンに掲げ、ウェアラブルデバイスをはじめとした日常のセンシングデータから健康に関するインサイトを導く「デジタルバイオマーカー*」の開発と、その社会実装を進めています。医療・製薬・食品関連企業や研究機関と連携し、データに基づくAI医療の実現を目指しています。
代表者:湊和修
本社:東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグラン4階
設立:2019年6月21日
事業内容:デジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase」の開発および運用、デジタル医療ソリューションの提供
URL:https://www.technology-doctor.com/
* デジタルバイオマーカー
デジタルバイオマーカーとは、スマートフォンやウェアラブルデバイスなどから取得される日常的な生体データをもとに、疾患の有無や病状の変化、治療の効果を連続的かつ客観的に評価する指標です。
従来のバイオマーカーは、医療機関で一時的に測定される「点のデータ」でしたが、デジタルバイオマーカーは日常生活の「線のデータ」を継続的に取得できる点が特徴です。運動、睡眠、心拍などの指標をもとに、病気の早期発見や治療モニタリング、さらには薬剤開発における新たなエンドポイントとしても期待されています。海外では2019年頃から開発が進み、国内でも注目が高まっています。
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