【Wrap Up】SNOWFLAKE WORLD TOUR TOKYO を開催Snowflakeセッション イベントレポート
AIデータクラウドを提供するSnowflake合同会社(所在地:東京都中央区、社⻑執⾏役員:浮田 竜路、以下Snowflake)は2025年9月11日と12日、グローバルイベント「SNOWFLAKE WORLD TOUR TOKYO」をグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール(港区)にて開催しました。
今年のSNOWFLAKE WORLD TOUR TOKYOは昨年の2倍の規模での開催となり、2日間90以上のセッションを実施しました。お客様事例やパートナー企業によるセッションのほか、Snowflakeが実施したセッションも多くの来場者に聴講いただきました。特に、AI関連のセッションは注目を集めました。
今回は一部のセッションをご紹介します。
DAY1:AIエージェント最前線 - Snowparkコンテナサービスで実現するAIエージェントサービスの構築
AIエージェントやMCP(Model Context Protocol)は2025年のホットトピックの一つです。本セッションでは、Snowflake合同会社 Senior Applied Field Engineer, AI/ML Specialistの高田 雅人が登壇し、Snowparkコンテナサービスを利用したSnowflake内での各種MCPサーバの実装・運用方法について、デモンストレーションと併せて説明しました。

高田は、「Snowparkコンテナサービス」がもたらすメリットとして、運用の「簡潔さ」、データへの「近接性」、「統一されたガバナンスとセキュリティ」などを挙げました。特に、Snowflakeが誇る堅牢なセキュリティ機能に言及。「誰がどのデータにアクセスし、どのような操作を許可されるのかをSnowparkコンテナサービス上で一元的に管理できることこそ、最大の魅力です」と述べ、その優位性を強調しました。

デモンストレーションでは、AIエージェント機能を搭載したワークフローツールをSnowflake上で活用して、データ分析から可視化までをシームレスに自動化する方法や、手書き文字の画像データから文字を抽出し、即座にAIエージェントによる分析を実行する方法など、具体的な活用例を示しました。
また高田は、Snowparkコンテナサービスの最新アップデートと今後のロードマップを示しました。「監視機能の大幅な強化」や「データ処理ワークフローのための機能強化」といった新機能を発表したほか、今後のロードマップとして「OpenFlowへのネイティブ対応」や「外部リポジトリとの連携」などが計画されていることを明らかにしました。
DAY1:AIでビジネス価値を創出:AIデータクラウドで可能性を価値へ変える
Creating Business Value with AI: Turning Possibility into Value with the Data Cloud
生成AIは大きな可能性を秘めていますが、多くの企業はセキュリティ、複雑性、データのサイロ化といった課題によって活用が進んでいません。本セッションでは、Snowflakeのバリューエンジニアリングチームに所属するSnowflake Inc. Head of Value Engineering APJのAlyona RichardsonとSnowflake合同会社 Value Engineering Japan and South Korea Leadの鄧 虓(トウ・コウ)が、こうした障壁をどのように乗り越え、AIの潜在力を測定可能な利益へと転換するかを紹介しました。

Snowflakeのバリューエンジニアリングチームは、ビジネス価値の定量化やKPI設定、ロードマップ策定を通じて、顧客がAIプロジェクトを成功させるための支援を提供しています。Alyona は「AIプロジェクトの評価において成功している企業は、技術から始めるのではなく具体的なビジネス課題から着手し、測定可能なビジネス成果を定義しており、これが重要である」と強調しました。また、「ビジネス課題と測定可能な成果を起点とし、データを活用して価値を定量化することで、AIプロジェクトの優先順位が明確になる」と述べました。
鄧からは、日本のテック系スタートアップ企業の事例を紹介しました。同企業では、企業向けコミュニケーションツールの有料会員増加を営業目標に掲げていましたが、複雑なシステムが開発効率を妨げていました。そこでSnowflakeのコンテナサービスを活用して、メンテナンスコスト削減と開発効率向上を実現し、AI活用基盤としてのSnowflakeの効率性が実証されたことを解説しました。
DAY2:進化するデータとAIガバナンス:Horizon Catalogがもたらすセキュリティとは
本セッションには、Snowflake合同会社 セールスエンジニアリング統括本部 プリンシパルセキュリティアーキテクトの柳瀬 雅也が登壇し、「Horizon Catalog」の最新ガバナンスおよびセキュリティ機能について発表しました。データとAI資産の管理・保護においてどのような新機能・価値を提供するかを、主にセキュリティ機能・データガバナンス機能・AIガバナンス機能を中心に解説しました。

「Horizon Catalog」は5つの主要機能(ガバナンス、セキュリティ、プライバシー、相互運用性、コラボレーション)で構成され、データ活用を加速させながら強固なセキュリティとガバナンスを両立させることを目指しています。今回紹介した「Horizon Catalog Copilot」は、ガバナンスセキュリティのためのAIアシスタントで、Snowflakeアカウントのメタデータや利用状況データに対する対話型のインターフェースを提供。柳瀬は「ガバナンスやセキュリティに関するインサイトをより迅速に活用することを可能にし、専門的知識を持つデータチームへの依存を軽減できる。使い方は直感的で、自然言語でチャットするだけで知りたい情報を質問したり、設定の提案を得たりすることが可能」と説明しました。

セキュリティの基本方針の概念の一つ「Easy to use」の機能として、 「Trust Center Copilot」についても紹介。このCopilotはSnowflakeアカウントのセキュリティリスクを評価・監視するTrust Centerと自然言語でやり取りし、拡張機能を作成できる機能で、セキュリティ担当者にスキルや専門知識がなくてもセキュリティ管理を実行できます。柳瀬は「Horizon Catalogは、データ保護の自動化とガバナンスの簡素化を通じて、企業が安心してデータとAIを活用できる環境を提供する。特にAI機能を活用したセキュリティ監視や自然言語インターフェースの導入により、専門知識がなくても高度なセキュリティとガバナンスを実現できる」と強調しました。
Snowflakeについて
Snowflakeは、AI時代のためのプラットフォームとして、企業がより迅速にイノベーションを実現し、データからより多くの価値を引き出すことを支援します。数百の世界最大規模の企業を含む12,000社以上のお客様が、SnowflakeのAIデータクラウドを活用し、データやアプリケーション、AIの構築・活用・共有を実践しています。Snowflakeにより、データとAIはすべての人にとって変革の力となります。詳しくは snowflake.com/ja(ニューヨーク証券取引所:SNOW)をご覧ください。
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