フリースケール、i.MX 6シリーズ・アプリケーション・プロセッサの量産を開始

1~4コアのスケーラビリティと包括的なエコシステム・サポートによって 幅広いアプリケーションの厳しい要求を満たすi.MX 6シリーズ

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下 フリースケール)は、急成長するさまざまなアプリケーション分野において新次元の組込み性能とエネルギー効率を実現するべく、業界で最もスケーラブルなアプリケーション・プロセッサ・ファミリの量産出荷開始を発表しました。

 

それぞれ最大1.2GHzで動作するARM® Cortex-A9コアを1つまたは2つ、あるいは4つ統合したフリースケールのi.MX 6(アイドット・エムエックス6)シリーズは、卓越した性能、最適な消費電力性能、優れたスケーラビリティを兼ね備えています。このアプリケーション・プロセッサ・シリーズは、シングルコアのi.MX 6Soloとi.MX 6SoloLite、デュアルコアのi.MX 6Dualとi.MX 6DualLite、クアッドコアのi.MX 6Quadという5種のデバイスで構成されます。シングルコア、デュアルコア、クアッドコアの間でソフトウェア互換性、電力機能互換性、ピン互換性を備えた業界唯一のARMベース・アプリケーション・プロセッサ・シリーズです。

 

フリースケールの上席副社長兼マイクロコントローラ・グループのジェネラル・マネージャであるジェフ・リースは、次のように述べています。「i.MX 6シリーズは、比類のない幅広さのスケーラビリティ、価格性能比、柔軟性により、さまざまなアプリケーションをサポートします。多様な市場分野で広く採用され、強力なエコシステム・サポートを備えており、次世代プラットフォームの理想的な選択肢となります。」

 

i.MX 6シリーズ・アプリケーション・プロセッサは、車載インフォテイメント・システムやディスプレイベース産業機器、IPTVソリューション、医療機器、電子書籍端末、特定市場向けメディア・タブレットなど、さまざまな分野の革新的な最先端製品に幅広く採用されています。

 

次世代のアプリケーション処理を実現
内蔵型のマルチメディア・アクセラレータと電力管理機能、広範な特定市場向けI/O、ファミリ間のピン互換性/ソフトウェア互換性により、設計が簡素化され、システム・コストと開発投資が削減できます。i.MX 6シリーズを採用することで、機器メーカー各社は、優れた価値を最小の時間で具現化し、時代とともに変化する市場のニーズに適合するよう順応性と拡張性を備えた包括的な製品ポートフォリオを迅速に開発できるようになります。

 

主な製品機能としては、3Dクラス・ビデオ・デコードに対応するデュアルストリーム1080p H.264映像処理、200MT/sのコンソールスタイル3Dグラフィックスで構成され、比類のないディスプレイ解像度を実現するフリースケールTriple Playグラフィックス・アーキテクチャ、UIアクセラレーションに対応する2D BLTエンジン、ベクタベース・グラフィックスに対応する2D OpenVGエンジンなどがあります。

 

i.MX 6シリーズ・プロセッサの他の主な特長は、次のとおりです。
• 最大2つ(デュアルQXGA、2048×1536)または4つ(デュアルWUXGA、1920×1200+デュアルHD1080)の同時表示に対応するディスプレイ・サポート
• LVDSやHDMIなどのディスプレイ・インタフェース
• E Ink、Sipix低消費電力ディスプレイ技術のサポート
• カメラ・インタフェース
• PCIe/SATA/Gigabit Ethernet、USB/SD/MIPI、CANコントローラ/MLB150バスなど、車載インフォテイメント、民生市場、産業市場向けに最適化されたペリフェラル・セット
• 最適な性能を実現する64ビット・メモリ・バス、DDR3/DDR3L/LP-DDR2をサポートするメモリ・インタフェース
• ハイ・アシュランス・ブート、暗号化エンジン、乱数発生器、改ざん検知などの先進的なセキュリティ機能
• 設計を簡素化し、外部コンポーネント数を削減するパワー・マネジメント機能内蔵
• 0.8mmピッチBGAパッケージ、民生/産業/車載グレード製品
• 長期製品供給プログラム対応

 

フリースケールのi.MX 6シリーズは、インテリジェントなシステム・デザイン、専用ハードウェア・アクセラレータ、電力効率に優れたARM Cortex-A9コア技術により、優れた電力効率を実現します。最大24時間のHD映像再生、30日間以上のデバイス・スタンバイ時間を可能にするほか、内蔵型の電力管理機能により、外部コンポーネントが削減されるため、システム・コストの削減、設計の簡素化が実現します。

 

包括的な開発サポート
i.MX 6シリーズは、フリースケールが提供するソフトウェアに加え、世界中の幅広い開発パートナー企業のソリューションによってサポートされます。フリースケールは、3種の新しい市場特化型SABRE(Smart Application Blueprint for Rapid Engineering)プラットフォームを導入し、i.MX 6プロセッサを用いた開発の簡素化・加速化を促進します。市場投入を加速する上で現在、 スマート・デバイス向けSABREプラットフォーム、車載インフォテイメント向けSABRE、スマート・デバイス向けSABREボードが利用可能です。さらに、フリースケールは、幅広いデベロッパ・コミュニティに貢献するSABRE Liteプラットフォーム・デザインを開発しており、Boundary Devicesとelement14を通じて販売を行います。

 

また、i.MX 6シリーズは、現時点ですでに幅広いパートナー企業のソリューションによってサポートされており、組込みボード・ソリューション、ソフトウェア・ソリューション、ハードウェア・コンポーネント、設計サービスなどが提供されます。i.MX 6シリーズの組込みボード・パートナーには、Advantech、Cogent、Congatec、iWave、Phytec、Secoなどが含まれます。ハードウェア・コンポーネント・パートナーには、ワイヤレス・コネクティビティ向けのSilex、パワー・マネジメントIC向けのDialogとWolfsonなどが含まれます。i.MX 6向けのソフトウェア・サポートには、Green Hills Software INTEGRITYリアルタイムOS、メンター・グラフィックス® NucleusリアルタイムOS/Mentor Embedded IVI/Mentor Embedded Linux、QNX® Neutrino®リアルタイムOS/QNX CAR 2アプリケーション・プラットフォーム、ウインドリバーLinux/VxWorksリアルタイムOS、Adeneo Embedded、Digi International – iDigi® Device Cloud M2M Solution、Oracle® Java SE Embedded、TimeSys LinuxLink、YOUi Labs’ Natural User Interfaceなどが含まれます。i.MX 6シリーズの包括的なパートナー・リストについては、www.freescale.com/imx6seriesのWebサイトをご覧ください。

 

i.MX 6シリーズ製品は、i.MXの活用方法に関心を持つデベロッパやユーザのオープンなコミュニティによってサポートされており、タブレットや電子書籍端末、スマート家電、スマート医療機器、車載インフォテイメント・システムなど、さまざまなアプリケーションにおいてどのようにi.MXアプリケーション・プロセッサを活用するか、積極的に意見が交換されています。i.MX Communityは、オープン・ソース・デベロッパが情報や開発のヒント、コードなどを共有できるアクティブなコミュニティです。imxcommunity.orgのWebサイトをご覧ください。

 

供給
i.MX 6シリーズ・アプリケーション・プロセッサおよび開発システムの注文方法の詳細については、フリースケール・セミコンダクタまたはお近くの販売代理店にお尋ねください。i.MX 6シリーズ製品の詳細については、www.freescale.com/iMX6seriesのWebサイトをご覧ください。

 

フリースケールのi.MX 6シリーズ・プロセッサは、フリースケールの長期製品供給プログラム(Product Longevity Program)の対象となっており、製品リリースから最低10年間の供給体制が保証されます。諸条件の詳細、ならびに利用可能な製品のリストについては、freescale.com/productlongevityのWebサイトをご覧ください。

 

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.co.jp/をご覧ください。

 

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
©2012フリースケール・セミコンダクタ・インク

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会社概要

URL
http://www.freescale.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー 29F
電話番号
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代表者名
ケンリック P. ミラー
上場
未上場
資本金
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設立
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