バヌアツで緊急支援開始
大型サイクロンに襲われた南太平洋の島国・バヌアツで、国連WFPは、緊急支援活動を開始しました。緊急食糧支援や支援物資の輸送、情報通信網の整備を行います。
バヌアツでは少なくとも11人の死亡が確認され、首都ポートビラのあるエファテ島では3000人以上が36カ所の避難所に身を寄せています。
通信情報網がダウンしているため、被害の全容はわかっていません。しかし、国連WFPの初期評価では、現地の一次情報とは未照合ながら、国人口の3分の2にあたるおよそ17万人がサイクロンで被災した可能性があると見ています。
国連WFPはまず、政府からの要請を受け、物資輸送と通信網整備の支援を開始しました。そのために職員が現地入りしています。輸送面では、同国に届く支援物資を、支援を最も必要としている人に効率的に届けられるよう、他機関と協力しながら物資倉庫や配給所の設営などを進めます。通信面では職員が150キロの通信器材を持参して現地に到着。通信網が遮断した島々を衛星回線でつなぐなどして、支援活動に必要となる通信網整備を急いでいます。
また、同国政府から正式に食糧支援の要請も受け、準備を進めています。国連WFPが運営する国連人道支援物資備蓄庫に備蓄している栄養強化ビスケットを空輸する可能性があります。
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