遠隔接客サービスRURAがリブラ薬局へ導入、オンライン服薬指導に活用
効率化による薬剤師不足の解消と、サービス品質向上の両立へ

遠隔接客サービス「RURA(ルーラ)」を開発・提供するタイムリープ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:望月亮輔、以下「タイムリープ」)は、調剤薬局や薬剤管理システム「ラーテル」の提供などの事業を展開する株式会社Libra(本社:神奈川県鎌倉市小町、代表取締役:的場洋一郎、以下「Libra」)が展開するリブラ薬局衣笠店へ、2025年3月よりRURAが導入されたことをお知らせいたします。
調剤薬局へのRURAの導入は、今回が初めてとなります。
RURAご導入の背景
2024年、従業員の離職や採用難等による人手不足が要因となった「人手不足倒産」が前年度を大きく上回り、各業界で人手不足が深刻化しています※1。
この人手不足は薬局業界も例外ではなく、特に地方では、人口動態の影響を受けて薬剤師の確保が難しい状況が続いています※2。
さらに、マイナ保険証の普及など制度やシステムの変化による業務負荷の増加もあり、薬局業界では業務効率化や人材の有効活用が急務となっています。
Libraでも以下を目的として遠隔接客の導入を検討した結果、RURAの導入に至りました。
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薬剤師の人材確保が難しいエリアにおける、薬局内業務負荷の軽減
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リモートワークの創出による、薬剤師の働き方改革
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今後の労働人口の減少を見据えた、従業員の働きやすさ向上と省人化による業務効率の向上
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在籍する各分野の専門薬剤師が複数店舗へ指導できることによるサービス向上
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薬局内業務と服薬指導の効率化による、患者の待ち時間の軽減
※1帝国データバンク「人手不足倒産の動向調査(2024年)」:https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250109-laborshortage-br2024/
※2株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所「令和3年度 薬剤師確保のための調査・検討事業の報告」:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000963766.pdf
RURA活用の詳細
▼設置場所
リブラ薬局衣笠店

▼使用方法
衣笠店にご来店された患者に対して、RURAを通して別の場所にいる薬剤師が服薬指導を実施いたします。
来店した患者はまず受付を行い、その際にオンライン服薬指導と対面服薬指導のどちらかを選んでいただきます。
現地にいる薬剤師・スタッフと遠隔薬剤師はRURAでコミュニケーションをとりながら、用意ができたらオンライン服薬指導希望のお客様をRURAからお声かけして、RURA越しにオンライン服薬指導を実施する形となります。
多拠点から複数の薬剤師がRURAに入ることができるため、それぞれの店舗のピークタイムの差を利用してカバーしたり、特定の専門知識を持つ薬剤師が必要に応じて対応することも可能になります。
▼活用機能例
1)画面共有機能
RURAでは、接客するスタッフのパソコン画面をお客様に共有しながら接客をすることができます。
Libraでもこの機能を活用し、薬剤師と患者が同じ薬を見て確認しながら説明をすることで、対面の服薬指導と変わらない体験を作っています。

2)スタッフ間通話機能
RURAでは、お客さまの接客に入っていないスタッフが「待機画面」という同じ空間で待機し、待機中のスタッフ同士は音声通話でコミュニケーションをとることができます。
Libraでは店舗の調剤室にRURAにログインしたパソコンを置き、そのパソコンとマイク付きスピーカーを接続することによって、遠隔薬剤師と現地の薬剤師・スタッフがチャットや電話を使わずに同じ場所にいるようにコミュニケーションが取れるようにしています。
この体制により、スムーズな作業の引き継ぎなどの連携を実現しています。
▼RURA導入の効果
RURAを導入した衣笠店は、元々薬剤師が一人という体制の店舗だったため、それまでは一人で受付や調剤、服薬指導、薬歴記録などの対応をする必要がありました。
RURAの導入以降は9割以上の患者がオンラインで服薬指導を実施しているため、店舗に人員を増やすことなく、現地の薬剤師は調剤や監査業務など現地での作業に集中できるようになりました。
Libra様のコメント

現在RURAは採用難の解決策として導入していますが、単なる人手不足の対策にとどまらず、将来的にはスムーズな店舗運営や業務の効率化など、様々な課題を解決する手段として活用の幅を広げていきたいと考えています。
薬剤師が移動せずに複数店舗に服薬指導ができる、というのもRURAの大きな利点だと考えています。例えば、各店舗のピークタイムに合わせて一瞬で店舗を移動してオンライン服薬指導に入ることができるので、これまで発生していた移動時間や移動の負担を削減することができます。
また、店舗やスタッフにとってのメリットだけでなく、「薬剤師の店舗異動によっていつもの薬剤師に相談できなくなった」ということがなくなるなど、患者様にとってもより良いサービスを提供できるようになると考えています。
他にも、例えばがん専門薬剤師のように高度な専門知識を持つ薬剤師は限られていますが、遠隔地から指導ができることで、どの店舗でも専門的な知識を持つ薬剤師から服薬指導を受けることが可能になります。
都心部では専門的な医療を受けやすいですが、地方では難しいケースが多いのが現状です。遠隔対応が普及すれば、地域を問わず平等に医療サービスを受けられる環境を整えることができると考えています。
(管理本部ゼネラルマネージャー:小川様 / 薬局運営グループマネージャー:桑原様)
RURAとは

インターネットを通じて店舗の接客を遠隔地から行なうことができるサービスです。対応スタッフが画面に表示される対面接客や、アバターを通しての接客などを選択できます。少人数で多拠点の接客ができる点に大きな特長があり、約30店舗の受付を3名で実施している例もございます。接客の一部を自宅など遠隔地から行うことで、新型コロナウイルスへの感染対策はもちろんのこと、店舗運営の効率化や、接客業における新しい働き方の実現が可能となります。
・「RURA」の詳細:https://timeleap-rura.com/
タイムリープ株式会社について
タイムリープ株式会社は、「最も大切なことに時間を使える世の中を実現する」をビジョンに掲げ、インターネット越しに店舗の接客を行うことができる遠隔接客サービス「RURA」を提供しています。接客の一部を遠隔で集約することで、新型コロナウイルスへの感染対策はもちろんのこと、店舗運営の効率化や、接客業における新しい働き方の実現が可能となります。
【会社概要】
社 名:タイムリープ株式会社
設 立:2019年6月3日
資本金 : 9億3584万円(資本準備金含む)
所在地:東京都千代田区岩本町1-9-1 アイアンビルヂング3F
事業内容:遠隔接客サービス「RURA」の開発・提供
Webサイト:https://timeleap.co.jp/
株式会社Libraについて
社 名:株式会社Libra
設 立:2012年1月17日
資本金 : 800万円
所在地:神奈川県鎌倉市小町1-3-5 東昭ビル2F
事業内容:調剤薬局の経営・コンサルティング・医療用具レンタル・医薬品卸売業
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