「教育に新聞を」NIE全国大会京都大会を8月1・2日に開催します。歴史家・磯田道史さん講演、探究学習に役立つ「ポスターセッション」部門を新設
6月30日まで参加受け付け中、公開授業や活動報告など児童や生徒の学習の可能性を探る2日間
2024年8月1日(木)、2日(金)に「第29回NIE全国大会京都大会」(主催:日本新聞協会、主管:京都新聞社)を京都市内で開催します。NIE(エヌ・アイ・イー)とは「Newspaper in Education」の略で、学校などで新聞を教材として活用する活動です。
年1回開かれるNIE全国大会は、各地から多くの教育・新聞関係者、市民が集います。京都府内の学校による公開授業や活動報告、講演、パネル討論などからNIE活動に携わる教員らが多彩な取り組みを学びます。子ども記者活動なども取り上げ、児童や生徒の学習の可能性が新聞の魅力により、さらに広がることも期待されます。
京都で初めて開かれる今大会のスローガンは「探究と対話を深めるNIE デジタル・多様性社会の学びに生かす」としました。パソコンやスマートフォンが織りなすデジタル社会の中では、自ら探り、問題を解決する能力がより求められます。大会を通じ、新聞を活用して異なる考え方に触れ、正しい情報を選択する力を子どもたちが見つけ出すきっかけにしてもらおうと考えています。また、近年の教育界の状況を踏まえ、ジェンダーなどの課題を取り入れ、多様性社会に向けた教育について見つめる機会も設ける予定です。さらに古都・京都の地域史や教育史を踏まえたNIEの可能性についても展開していきます。
日本最古の長編小説「源氏物語」も生みだした京都の地で、これからの教育に活かせるアイデアをあなたも紡いでみませんか。みなさまのご来場を真夏の京都でお待ちしております。
スローガン 探究と対話を深めるNIE デジタル・多様性社会の学びに生かす
ロゴマーク
京都市立美術工芸高校デザイン専攻2年生(2023年度)の石村 遥季(いしむら はるき)さんが原案(デザイン画)を制作し、大会実行委員会が2024年3月に決定しました。
日本画風の雲を幾何学的に描き、五重塔と共に京都らしさを表現。ドット(点)や長方形の質感、組み合わせで、大会スローガンにある「デジタル・多様性社会の学び」を表した。「NIE」の文字で構成した月が学びの道を照らす図柄とした。
【開催概要】
日時
2024年8月1日(木)、 2日(金)
会場
8月1日(木)ロームシアター京都 メインホール
京都市左京区岡崎最勝寺町13
8月2日(金)京都経済センター
京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地
主催
日本新聞協会
共催
京都府教育委員会、京都市教育委員会
主管
京都府NIE推進協議会、京都新聞社
【プログラム】
■1日目 8月1日(木) 開会式・全体会 〈会場〉ロームシアター京都
12:00
受付・開場
13:00
歓迎公演 六斎念仏踊り(京都中堂寺六斎会・京都市立光徳小学校児童)
13:30
開会式
13:50
基調講演
「刷り物の字が教えた日本」
磯田道史(歴史家・国際日本文化研究センター教授)
1970年岡山市生まれ。慶応大大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。茨城大助教授や静岡文化芸術大教授、国際日本文化研究センター准教授を経て、2021年4月から現職。専門は日本近世史。著書は「近世大名家臣団の社会構造」「無私の日本人」「感染症の日本史」「日本史を暴く」「歴史のミカタ」「徳川家康 弱者の戦略」「家康の誤算」など多数。NHKBSプレミアム「英雄たちの選択」の司会を長く務めるほか、10年に著書「武士の家計簿」が、16年には「無私の日本人」1編目の「穀田屋十三郎」が「殿、利息でござる!」のタイトルでそれぞれ映画化。18年に大河ドラマ「西郷どん」の時代考証も担当するなど、多方面で活躍している。豊富な知識と明るい語り口で歴史を立体的かつ表情豊かに解説、世代を問わずファンが多い。
基調提案
橋本祥夫大会実行委員長
会場のみんなでミニ「まわしよみ新聞」ワーク
※いつのどの新聞でもいいので、参加者は各自1部ずつご持参ください
パネルディスカッション
「きょうを読み、あすを解く(NIEの歴史と可能性)」
(進行役)
宮澤 之祐(日本新聞協会NIEアドバイザー、元京都府・市中学校社会科教諭、元神戸新聞記者)
(登壇者)
林 潤平(京都市学校歴史博物館学芸員、京都先端科学大学・京都女子大学など非常勤講師)
長澤 江美(スマートニュース メディア研究所研究員、インターネットメディア協会リテラシー部会)
神﨑 友子(京都教育大学附属桃山中学校主幹教諭、日本新聞協会NIEアドバイザー)
日本新聞協会 NIE学習効果調査の報告
次回開催地主管社・神戸新聞社あいさつ
(17:20終了予定)
※開場時間中(12:00~18:00)、全国の新聞社によるデジタルサービス、NIEやリテラシー教育に役立つ教材や書籍の展示・紹介コーナーを開設
■2日目 8月2日(金) 分科会・ポスターセッション・閉会式 全国NIEアドバイザー会議 〈会場〉 京都経済センター内2F京都産業会館ホール、3・6・7F各会議室
8:20
開場
9:00~10:30
分科会 第1部
特別分科会 京都のNIE史
発表者:林 潤平(京都市学校歴史博物館学芸員)、木村信浩(京都府立田辺高等学校教員)ほか
公開授業・実践発表
京都市立御所南小学校、八幡市立男山東中学校、京都先端科学大学附属中学校高等学校、京都教育大学附属桃山小学校、京都府立東宇治高等学校、京都市立塔南・開建高等学校
11:00~12:30
分科会 第2部
特別分科会 子ども新聞、子ども記者活動
発表者:京都各地・全国各地の子ども記者や経験者たち
公開授業・実践発表
京都市立西京高等学校附属中学校、京都女子中学校、京都市立羽束師小学校、亀岡市立詳徳小学校、AIC国際学院京都初等部、綾部市立八田中学校、京都府立聾学校高等部
12:45
閉会式〈2F京都産業会館ホール北室〉
14:00
全国NIEアドバイザー会議〈2F京都産業会館ホール南室〉
※大会参加者はアドバイザー会議を傍聴できます
ポスターセッション(9:00~14:00)2F京都産業会館ホール中室
NIEに取り組んでいる人、進めていこうとしている人、アイデアや手法を持っている人やグループが説明し、参観者の助言や感想、質問を受けて対話で深める双方向の交流の場を新設しました。発表者の応募は6月末まで
企画展「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」(9:00~14:00)2F京都産業会館ホール中室
ニュースパーク(日本新聞博物館)が2023年4月~8月に開いた企画展の一部を抜粋して展示。大会実行委員会とニュースパークの共催による今回の巡回展は、京都の教育実践も含め、ジェンダーに関わる内容を中心に展示
※大会の関連行事として、上記「多様性」企画展の一部巡回展を8月5日(月)~30日(金)に世界人権問題研究センター(京都市下京区下之町、京都市立芸術大学A棟7階)でも、同センター共催で開きます(平日10:00~17:00)
ポスターセッション発表者募集中!
まずは大会実行委員会事務局までご連絡ください。
電話075(241)5289またはnie@mb.kyoto-np.co.jp
【参加申し込み】
【締め切り】
2024年6月30日(日)
以下の大会公式ウェブサイトから申し込んでください。
【大会パンフレット】
以下のボタンからダウンロードしてください。
d108310-78-8efe9d4a920743df05ad0aeb8228c0d3.pdf【本件に関する問い合わせ先】
【大会プログラム・発表】
大会実行委員会事務局
(京都新聞社内)
075-241-5289(受付時間:平日10時~17時)
nie@mb.kyoto-np.co.jp
【参加・宿泊申し込み】
大会実行委員会事務局
(京都新聞企画事業株式会社内)
075-213-8130(受付時間:平日10時~17時)
nie-sanka@kyoto-pd.co.jp
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