ブルームバーグ、IBORのフォールバックに関する計算の公表を開始
【ニューヨーク－2020年7月21日】ブルームバーグと国際スワップデリバティブ協会（ISDA）は本日、ISDAが実施する意向を表明している主要な銀行間調達金利指標（IBORs）に関して、ブルームバーグ・インデックス・サービス・リミテッド（BISL）がフォールバックの計算とその公表を開始したことを発表しました。
ISDAは近日中に、各種リスク・フリー・レート（RFRs）の調整版である、新たなフォールバックを組み込んだ標準的な金利デリバティブの定義の修正を公表します。クレジットを含まない翌日物金利であるRERsは、ターム物を含み、クレジット市場の動向に左右されるIBORsとは本質的に異なります。そのため、複数の市場の協議会から得られたこれらの違いに関するフィードバックに基づき、ISDAは調整後のRFRsをIBORのフォールバックとして提供しています。ISDAは2019年7月、厳しい選定プロセスを経て、フォールバック・レートに関する調整の計算と公表を行う機関としてブルームバーグが選ばれたことを発表しています。フォールバックを組み込んだ契約上の変更は、ISDAがデリバティブに関する文書を2020年の年末に発表する時点で有効となる予定です。
（参照：https://www.isda.org/2019/07/31/bloomberg-selected-as-fallback-adjustment-vendor/）
BISLが公表する計算には、調整後のRFR（複利後決め）、スプレッド調整、さらにそれらを組み合わせたIBORのフォールバック・レート（オールイン・フォールバック・レート）が、さまざまな金利期間（テナー）での以下のIBORsに対して含まれます。
オーストラリア銀行間取引金利（BBSW）、カナダ銀行間取引金利（CDOR）、スイスフランLIBOR、欧州銀行間取引金利（EURIBOR）、ユーロLIBOR、ポンドLIBOR、香港銀行間取引金利（HIBOR）、ユーロ円TIBOR（東京銀行間取引金利）、円LIBOR、TIBOR、米ドルLIBOR
ISDAのスコット・オマリア最高責任者は次のように述べています。「デリバティブ契約に確固とした新しいフォールバックが導入されることで、主要IBORsの一つであるLIBORの公表の恒久的な停止に起因するシステミック・リスクは大幅に軽減されるでしょう。予想スプレッド調整値と全てのフォールバック・レートが公表されることにより、企業が新たなフォールバック手法の実行に備える上で役に立つはずです」
ブルームバーグのインデックス連動型商品部門グローバルヘッドのウメッシュ・ガジリアは次のように述べています。「ISDAと連携し、IBORのフォールバックの算出とその公表を通じて、市場をサポートできることを嬉しく思います。今後もIBOR移行に取り組む顧客企業を継続的にサポートする上で、大変重要な前進です。引き続き市場の透明性の向上に注力していく中で、ブルームバーグが持つ幅広いディストリビューション・チャネルやインデックス事業の強みを活かしながら、フォールバックの調整のプロバイダーとしての役割を担うことで、重要なサービスの提供が可能となります」
ブルームバーグは、業界関係者の方々に向けて、調整後のRFR、スプレッド調整、オールイン・フォールバック・レートをさまざまなディストリビューション・チャネルを通じて、幅広くご利用いただけるようにする予定です。ブルームバーグターミナル®でもご利用が可能となる予定で、データはFBAK <GO>で閲覧できるようになります。さらに、デスクトップAPIやデータライセンスといったブルームバーグのソリューションズでも順次ご利用可能となります。また、指定の代理業者を通じてリアルタイムのデータも利用可能となり、ブルームバーグのウェブサイト（https://www.bloomberg.com/professional/solution/libor-transition/）上でも公開する予定です。
フォールバックは規制の目的においてはRFRsと分けられたベンチマークではありません。計算は、英金融行動監視機構（FCA）からEUベンチマーク規制の下で規制される英国のベンチマーク・アドミニストレーターとして認可を受けている、BISLによって行われます。BISLは、2014年からインデックスの運営を行っており、ブルームバーグ・バークレイズの債券インデックスではアドミニストレーターを務めています。
IBORフォールバック・レートの計算手法や実行についての詳細は、ISDAのウェブサイト（https://www.isda.org/2020/05/11/benchmark-reform-and-transition-from-libor/）、およびブルームバーグターミナル上のISDA <GO>からご覧いただけます。
新しいフォールバックに関するファクトシートはこちら（https://www.isda.org/a/YZQTE/Understanding-Benchmarks-Factsheet.pdf）からご覧いただけます。
国際スワップデリバティブ協会（ISDA）について
1985年以来、ISDAは世界のデリバティブ市場の安全性と効率性の向上に取り組んできました。現在、ISDAは75カ国に925を超える会員組織を擁しています。これらの会員は、事業法人、投資運用会社、政府機関、国際機関、保険会社、エネルギー企業やコモディティー企業、国際銀行や地域銀行など、さまざまなデリバティブ市場参加者で構成されています。市場参加者に加えて、会員には取引所、仲介機関、清算機関、リポジトリ、法律事務所、会計事務所、その他のサービス提供業者などのデリバティブ市場インフラの重要な要素である組織も含まれます。ISDAの概要と活動についての詳細は、当協会のウェブサイト（https://www.isda.org/）をご覧ください。Twitter、LinkedIn、Facebook、YouTubeで当協会をフォローしてください。
Twitter:https://twitter.com/isda
LinkedIn: https://www.linkedin.com/company/isda/
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ISDA®は国際スワップデリバティブ協会の登録商標です。
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ブルームバーグは、世界のビジネス・金融情報およびグローバルニュースを提供する情報サービス企業です。情報・人・アイデアをダイナミックなネットワークでつなぎ、有力な意思決定権者にビジネスの勝敗を左右する強力な情報ツールを提供します。ブルームバーグの最大の強みは、迅速かつ正確なデータ、ニュース、分析機能を革新的な技術を用いて提供していることで、これがブルームバーグ端末の中核を成しています。ブルームバーグのエンタープライズ・ソリューションは、この中核となる情報・技術の上に構築されており、組織全体におけるデータや情報へのアクセスから統合、配信、管理まで、より効率的かつ効果的な業務遂行を支援します。詳細は、こちら（https://about.bloomberg.co.jp/）にアクセスするか、デモをリクエストしてください（https://www.bloomberg.com/professional/request-demo/?utm_source=bbg-pr&bbgsum=dg-ws-core-pr）。
（参照：https://www.isda.org/2019/07/31/bloomberg-selected-as-fallback-adjustment-vendor/）
BISLが公表する計算には、調整後のRFR（複利後決め）、スプレッド調整、さらにそれらを組み合わせたIBORのフォールバック・レート（オールイン・フォールバック・レート）が、さまざまな金利期間（テナー）での以下のIBORsに対して含まれます。
オーストラリア銀行間取引金利（BBSW）、カナダ銀行間取引金利（CDOR）、スイスフランLIBOR、欧州銀行間取引金利（EURIBOR）、ユーロLIBOR、ポンドLIBOR、香港銀行間取引金利（HIBOR）、ユーロ円TIBOR（東京銀行間取引金利）、円LIBOR、TIBOR、米ドルLIBOR
ISDAのスコット・オマリア最高責任者は次のように述べています。「デリバティブ契約に確固とした新しいフォールバックが導入されることで、主要IBORsの一つであるLIBORの公表の恒久的な停止に起因するシステミック・リスクは大幅に軽減されるでしょう。予想スプレッド調整値と全てのフォールバック・レートが公表されることにより、企業が新たなフォールバック手法の実行に備える上で役に立つはずです」
ブルームバーグのインデックス連動型商品部門グローバルヘッドのウメッシュ・ガジリアは次のように述べています。「ISDAと連携し、IBORのフォールバックの算出とその公表を通じて、市場をサポートできることを嬉しく思います。今後もIBOR移行に取り組む顧客企業を継続的にサポートする上で、大変重要な前進です。引き続き市場の透明性の向上に注力していく中で、ブルームバーグが持つ幅広いディストリビューション・チャネルやインデックス事業の強みを活かしながら、フォールバックの調整のプロバイダーとしての役割を担うことで、重要なサービスの提供が可能となります」
ブルームバーグは、業界関係者の方々に向けて、調整後のRFR、スプレッド調整、オールイン・フォールバック・レートをさまざまなディストリビューション・チャネルを通じて、幅広くご利用いただけるようにする予定です。ブルームバーグターミナル®でもご利用が可能となる予定で、データはFBAK <GO>で閲覧できるようになります。さらに、デスクトップAPIやデータライセンスといったブルームバーグのソリューションズでも順次ご利用可能となります。また、指定の代理業者を通じてリアルタイムのデータも利用可能となり、ブルームバーグのウェブサイト（https://www.bloomberg.com/professional/solution/libor-transition/）上でも公開する予定です。
フォールバックは規制の目的においてはRFRsと分けられたベンチマークではありません。計算は、英金融行動監視機構（FCA）からEUベンチマーク規制の下で規制される英国のベンチマーク・アドミニストレーターとして認可を受けている、BISLによって行われます。BISLは、2014年からインデックスの運営を行っており、ブルームバーグ・バークレイズの債券インデックスではアドミニストレーターを務めています。
IBORフォールバック・レートの計算手法や実行についての詳細は、ISDAのウェブサイト（https://www.isda.org/2020/05/11/benchmark-reform-and-transition-from-libor/）、およびブルームバーグターミナル上のISDA <GO>からご覧いただけます。
新しいフォールバックに関するファクトシートはこちら（https://www.isda.org/a/YZQTE/Understanding-Benchmarks-Factsheet.pdf）からご覧いただけます。
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1985年以来、ISDAは世界のデリバティブ市場の安全性と効率性の向上に取り組んできました。現在、ISDAは75カ国に925を超える会員組織を擁しています。これらの会員は、事業法人、投資運用会社、政府機関、国際機関、保険会社、エネルギー企業やコモディティー企業、国際銀行や地域銀行など、さまざまなデリバティブ市場参加者で構成されています。市場参加者に加えて、会員には取引所、仲介機関、清算機関、リポジトリ、法律事務所、会計事務所、その他のサービス提供業者などのデリバティブ市場インフラの重要な要素である組織も含まれます。ISDAの概要と活動についての詳細は、当協会のウェブサイト（https://www.isda.org/）をご覧ください。Twitter、LinkedIn、Facebook、YouTubeで当協会をフォローしてください。
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