関西医科大学とテムザックが共同開発!「医療面接」のトレーニングに実践的に使える対話型ロボット
生成AIも活用したロボットで医師のコミュニケーションスキルを磨く
学校法人関西医科大学(大阪府枚方市 理事長・山下敏夫、学長:木梨達雄、以下「関西医科大学」)教育センター長・教授 西屋 克己と、株式会社テムザック(本店:京都市上京区、代表取締役社長:川久保 勇次、以下「テムザック」)は、医療面接をトレーニングするための、「医療面接ロボット」(Prototype)を開発しました。このロボットは、医療面接のトレーニングに実践的に使うことができる生成AIを搭載したヒューマノイドで、医療現場で必要とされる医療面接の技法やコミュニケーションスキルの向上を目指しています。
医療面接ロボット紹介動画: https://youtu.be/4bXCTPZrSao
■生成AI搭載 ヒューマノイド「医療面接ロボット」について
生成AIを活用して様々な患者さんへの対応を学ぶことができる人型ロボットです。患者さんと医師が対話することで信頼関係を築き、正確な診断をくだすために行われる「医療面接」を訓練することができます。
<POINT>
-
生成AI搭載:
医療面接における対話を適切に判断しスムーズなコミュニケーションを生成します。 -
臨場感のあるトレーニング:
本物の人間のようなビジュアルと動きで、臨床に近い臨場感を演出できます。 -
多言語対応:
日本語だけでなく英語など57言語でのトレーニングが可能で、国際的な医療面接にも対応します。 -
フィードバック機能:
聞くべき項目が聞けたか、確認できる機能を搭載し、トレーニングの効果を一目で把握できます。 -
コミュニケーションスキルの向上:
医師に必要な対話スキルを強化し、患者さんとの信頼関係を築く手助けをします。
■各社の役割
関西医科大学 |
医学的内容に関する監修 |
テムザック |
ロボットの開発・製造 |
■開発背景
「医療面接」は、患者さんと医師が信頼関係を築き、正確な診断を行うためのもので、患者さんとの良好なコミュニケーションを通じて、主訴や現病歴、既往歴、家族歴などを医師が患者さんに尋ねて情報収集します。しかし、ロボットタイプの医療面接シミュレータはなく、臨床現場を想定したシミュレーションはできませんでした。そこでこの度、テムザックが約10年前から手掛けてきたリアルな患者型シミュレーターロボットの技術を基に、生成AIを搭載し、医療面接トレーニング用ロボットの開発に至りました。このロボットにより、医療面接を、臨床現場に近い形で繰り返しトレーニングできる環境が整います。
■今後の展望
関西医科大学とテムザックは、検証と改良を経て、2025年夏頃に製品版を発売開始する予定です。この医療面接ロボットは、医療現場における教育とトレーニングの新たなスタンダードとなることを目指しています。
また、“状況設定を自由自在に変更できる”という特徴を生かし、今回の医療分野を皮切りとして、今後、様々なバリエーションのAI搭載ヒューマノイドとして展開する予定です。
■コメント
関西医科大学 教育センター 西屋 克己 教授・センター長
近年、様々な臨床手技のシミュレータが開発され、医学教育の現場ではシミュレータを活用した臨床技能トレーニングが実施されています。しかし、医療面接においては、臨床現場を再現したロボット型のシミュレータはなく、模擬患者やパソコンを活用した医療面接トレーニングを行なってきました。今回開発した「医療面接ロボット」は、生成AIを搭載したヒューマノイドであり、より臨床現場を再現したものとなっており、効果的な医療面接トレーニングを可能とします。また、様々なシナリオを設定することが可能であり、医療面接のみならず、患者さんとの会話が必要となる様々なシーンを再現できることが期待されます。
■詳細・スペック
▼使用例
設定:23歳、女性、咳の症状
プレスリリースに掲載されている情報は、リリース日現在の情報です。今後予告なしに変更する場合がございます。
■会社概要
学校法人関西医科大学
https://www.kmu.ac.jp/index.html
理事長:山下 敏夫(やました としお)
〒573-1010 枚方市新町2丁目5番1号
まもなく創立100周年を迎える、医学部、看護学部、リハビリテーション学部を擁する医療系複合大学です。建学の精神「慈仁心鏡」に則り人間性豊かな良医を育成。急性期から在宅までの多様な附属医療機関を持ち、大阪北東部の健康と医療を支えています。
株式会社テムザック
代表取締役社長:川久保 勇次(かわくぼ ゆうじ)
本店所在地 :〒602-8482 京都市上京区浄福寺通上立売上る大黒町689番地1
事業内容 :ワークロイドの研究開発・製造・販売
人とロボットの共存社会を目指すサービスロボットメーカーです。医療、建築、パーソナルモビリティ、災害レスキューなど重労働や人手が足りない現場で、人に代わって活躍する多様な実用ロボット”WORKROID” (ワークロイド)を開発しつづけています。
会社の歴史動画:https://youtu.be/A3Lq9TkqVI4
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