愛犬を理由に仕事を休みづらい人は約8割!?飼い主の職場環境を徹底調査!【犬の現・元飼い主500人にアンケート】
海外のペット先進国と比べ、ペットに対する職場での理解がまだまだ乏しい日本。今回のアンケートでは、約8割が「ペットを理由に仕事を休むと言いづらい」と回答。「休む理由で偏見をもたないでほしい」との声も…
株式会社PLAN-B(本社:東京都港区、代表取締役:⿃居本 真徳)が運営をするINUNAVI(いぬなび)(https://inunavi.plan-b.co.jp/)は全国の犬の現・元飼い主さん500人を対象に「犬の飼い主さんの働き方や環境」に関するアンケート調査を実施しました。
- 調査概要
・調査方法:インターネット調査
・アンケート対象:10~60代の全国の犬の現・元飼い主さん500名(男性148名 / 女性352名)
・アンケート実施期間:2021年6月3日~6月4日
- アンケート内容
Q2:わんちゃんを飼っている・飼っていたときのあなたの状況を教えてください
Q3:ペット同伴可能やペット休暇などの制度がある会社があることを知っていますか?
Q4:わんちゃんが理由で仕事・学校を休んだことはありますか?
Q5:わんちゃんが理由で休まなければいけなくなってしまったら仕事を休みますか?
Q6:わんちゃんを職場に連れて行きたいと思いますか?
Q7:実際に職場にわんちゃんを連れて行ったことはありますか?
Q8:わんちゃんが理由で仕事を休むと言いにくいですか?
Q9:わんちゃんの病気や介護などがきっかけで仕事を辞めたことはありますか?
Q10:わんちゃんに関して、職場の人や職場に望むことがあれば教えてください
Q11:犬の飼い主ならではの、職場に求める福利厚生があれば教えてください
- 愛犬が理由で会社や学校を休んだことはある?
■わんちゃんが理由で休んだ経験について
・仕事や学校を休んだことは:57.8%(289人)
・仕事や学校を休んだことがある:19.0%(95人)
・休んだことはないが遅刻や早退をしたことがある:15.8%(79人)
・働いていない:7.4%(37人)
■飼い主さんの当時の状況について
・自宅以外で働いている・いた:59.6%(298人)
・学生・学生だった:17.0%(85人)
・自宅で働いている・いた:16.0%(80人)
・働いていない:7.4%(37人)
わんちゃんが理由で仕事や学校を休んだ経験があるかについて最も多い回答は「仕事や学校を休んだことはない」57.8%でした。
しかし、「仕事や学校を休んだことがある」19.0%と「休んだことはないが遅刻や早退をしたことがある」15.8%を合わせると、34.8%の飼い主さんは仕事や学校に支障をきたしたようです。
わんちゃんは生きものなので、体調を崩せば子供のように看病をしなければいけないこともあるため、どうしても仕事や学校を休んだり、遅刻や早退をすることはありますね。
- 愛犬が理由で仕事を休まなければいけなくなったらどうする?
■わんちゃんに何かあったときの対応について
・休むと思う:51.8%(259人)
・遅刻や早退をするかもしれない:35.6%(178人)
・休むとは思わない:12.4%(62人)
・休まずに職場に連れて行くと思う:0.2%(1人)
わんちゃんが理由で休まなければいけなくなったときの対応で最も多い回答は「休むと思う」51.8%でした。
次いで「遅刻や早退をするかもしれない」35.6%と合わせると、87.4%の飼い主さんはわんちゃんに何かあったときは休むなどの対応をしようと考えているようです。
- 愛犬を職場に連れて行きたいと思う?
■わんちゃんの職場の同伴について
・連れて行きたくない:55.8%(279人)
・必要なときは連れて行きたい:27.2%(136人)
・連れて行きたい:17.0%(85人)
わんちゃんの職場への同伴について最も多い回答は「連れて行きたくない」55.8%でした。
「連れて行きたい」17.0%と「必要なときは連れて行きたい」27.2%を合わせた飼い主さんを若干上回る結果ですが、ペット同伴出勤が可能な企業が少ないながらも徐々に増えてきている今、なぜ連れて行きたくないと思うのでしょうか。それぞれの飼い主さんのコメントを紹介します。
▼「連れて行きたくない」飼い主さんのコメント
「周りの誰もが犬好きとは限りませんし、やはり自分自身が仕事に集中できなくなると思うので連れて行きたいとは思いません。しかし、その仕事内容や職場環境によって変わるので、絶対とは言い切れないという気持ちもあります」女性 / 50代
「「注目されたくて連れてきてる」と裏で言われそうだから」女性 / 20代
「吠えたり粗相をしたり、職場の迷惑になってしまいそうなので、連れて行きたくないです。無駄な心労が増えそうです」女性 / 30代
「迷惑がかかる」「仕事に集中できない」「仕事とプライベートは分けたい」といったコメントが多くありましたが、「犬のストレスになりそう」というコメントもあり、わんちゃんのことを考えて「連れて行きたくない」という飼い主さんもいるようです。
▼「必要なときは連れて行きたい」飼い主さんのコメント
「わんちゃんにも1人の時間が必要かと思うので基本的には連れて行きたくないのですが体調面などで不安なことがあれば連れて行きたいです」女性 / 20代
「当時の職場は動物を連れていけなかったので、老犬で病気になった際に3ヶ月間毎日動物病院に預けて職場に行ってました。留守番されるのは不安なので、必要な時だけでも良いので職場に連れていく事が出来たら非常にありがたいと思いました」女性 / 40代
「老齢になってくると、常に目が離せなくなる場合もあるかと思うので」男性 / 50代
「体調面に不安があるようなときは家に一人でお留守番させるのが心配」というコメントが多く見られました。
例年、熱中症で命を落とすわんちゃんがいることからか、夏場のお留守番を不安に思う飼い主さんもおり、停電の心配やエアコンの故障、飲み水の問題などから暑い日は職場に連れて行きたいと心配になる気持ちは共感できます。
▼「連れて行きたい」飼い主さんのコメント
「職場の同僚に犬を自慢したい」男性 / 30代
「家にいたいか、それとも一緒に職場に行きたいかは犬の性格にもよるので一概には言えませんが、職場に連れてきてもいいという選択肢が増えるだけでもありがたいからです」女性 / 50代
「現在飼ってる子がシニア犬なので何があるかわからないから。少しでも長く一緒にいたいから」女性 / 30代
「ずっと一緒にいたい」というコメントもありましたが、「高齢だから」「介護が必要だから」というコメントも多く見られました。
わんちゃんがシニアになると目が離せないこともでてくるため、常に目が届く場所にいてほしいと思う飼い主さんが多いのかもしれません。
- 実際に愛犬を職場に連れて行ったことはある?
■わんちゃんを職場に同伴した経験について
・職場に連れて行ったことはない:82.0%(410人)
・働いていない・いなかった:13.2%(66人)
・自宅で仕事をしている・いた:3.2%(16人)
・職場に連れて行ったことがある:1.6%(8人)
わんちゃんを「職場に連れて行ったことがある」と回答した飼い主さんは1.6%でした。
わんちゃんの同伴出勤が可能な企業が少ないように、「職場に連れて行ったことはない」82.0%が最も多い回答でしたが、連れて行ったことがある飼い主さんが僅かでもいたことは微笑ましい結果なのではないでしょうか。
連れて行ったことのある飼い主さんは、どんな状況で、どんなエピソードがあったかのコメントを紹介します。
▼職場に連れて行ったことのある飼い主さんのコメント
「職場の近くの動物病院がかかりつけ医で、ちょうどその時、犬の体調が悪く、朝晩と点滴に通っていました。すると上司が行ったり来たりが大変だろうから日中キャリーに入れて置いてていいよと言ってもらえました。たまたまその上司や同僚が犬好きなのと、うちの犬に何度も会ってたので私よりも周りがお世話をしてくれてすごく助かりました」女性 / 30代
「休日出勤に少しだけ出た時に連れて行った。場所見知りなのかおとなしくしてました」女性 / 40代
「自宅から徒歩で行ける場所なので場所を教える理由と社内でうちの子の話をよくしていて、会わせてあげようと顔見世だけですがしに行きました」男性 / 40代
初めての人に会うと興奮して吠えてしまうわんちゃんもいますが、職場ではお利口さんにしているというコメントが多くありました。
また、わんちゃんを好きな上司やある程度理解のある職場だと、必要なときはわんちゃんを連れて行くことができるのかもしれません。
- そもそも愛犬が理由で仕事を休むと言いにくい?
■仕事を休む理由について
・言いにくいからウソをつく:45.8%(229人)
・言いにくいが本当のことを言う:33.2%(166人)
・言いにくくない:11.2%(56人)
・休むことはないと思う:9.8%(49人)
仕事を休む理由がわんちゃんであることについて最も多い回答は「言いにくいからウソをつく」45.8%でした。
「言いにくいが本当のことを言う」と回答した飼い主さんも33.2%いることから、8割近い飼い主さんはわんちゃんが理由で仕事を休むと言いにくいと感じているようです。
どうしてそう感じるのでしょうか。それぞれの飼い主さんのコメントを紹介します。
▼「言いにくいからウソをつく」飼い主さんのリアルなコメント
「その理由で休んだ人が、影口をたたかれていたのを目の当たりにしたことがあるので」女性 / 40代
「中にはたかが動物で休むなと思う層もいます。犬も家族の一員なので、嫌な顔されるのは心が痛いし、腹が立ちます。なのでできるだけ理由は言わずに私用で休みます」男性 / 30代
「ペットを飼っていない人にはなかなか理解されないし、裏で何か言われるのが面倒だから」女性 / 30代
「日本社会では犬や猫等のペットの理由で仕事を休むという事は理解されづらいので正直に言っても仕事は休ませてもらえないからです」男性 / 40代
「子供や家族が理由だと休ませてくれるけど、「犬が」というと休ませてもらえないことが多い。犬を飼っていたり、理解のある上司はわかってくれるが、犬を飼っていない人には理解してもらえないから」女性 / 40代
「ペットを飼っていない人が上司だとたかが犬のことでと思われてしまうのが怖いから。仕事に穴をあけられないから。愛犬が亡くなった日もエンゼルケアだけして泣く泣く出勤しました。亡くなる時間がもう少し遅ければ嘘をついて休みを取り、看取ったと思います」」女性 / 20代
「言いにくいからウソをつく」と回答した飼い主さんの多くは、わんちゃんを理由にすると、「理解してもらえない」「休ませてもらえない」と感じているようです。
実際に「わんちゃんを理由に休んでいる人が陰口を言われている現場を目の当たりにした」というコメントはいくつもあり、「わんちゃんも家族の一員」という理解を得るまでは遠い道のりなのかもしれません。
▼「言いにくいが本当のことを言う」飼い主さんのコメント
「ペットを飼っていない、理解のある上司だと思えないし、そんなことで?と言われるのが怖いため言い難いが、嘘をついても仕方がないので」女性 / 20代
「家族であり相棒だからウソで報告したくない。なんて思われようがそんなの気にしないです。それに部下は飼ってる猫で帰らせてますし」男性 / 30代
「切羽詰まった状況のことが多いので、正直に伝えた方が嘘を重ねて辻褄が合わなくなるよりも信用を失うリスクが少ないから」女性 / 30代
「言いにくいが本当のことを言う」と回答した飼い主さんでは、「後々のことを考えて」「ウソはバレたら面倒」「本当のことだから」「ウソをつきたくない」といったコメントが多く見られました。
ほとんどの飼い主さんが「理解が得られるとは思わないが~」とコメントしているのを見ると、わんちゃんが理由だと「言いにくい」ことには変わりはないようです。
▼「言いにくくない」飼い主さんのコメント
「ペットは家族の一員という意識が世の中に定着しつつあるため、理解が得られるのではないかと思います。ペットを理由に仕事を休むことが恥ずべきことだとは思いません。社会人として、重要な案件があるのであればそこは配慮してしかるべきですが」女性 / 30代
「上司が、体調の悪い犬の世話をするために休みを取っていたから」女性 / 30代
「社会的にペットは家族の風潮が強くなってきている」男性 / 50代
「言いにくくない」と回答した飼い主さんの多くは、「大切な家族だから」とコメントしていましたが、上司や社長がわんちゃんを飼っていたり、理解を示してくれている職場であることが大きいようです。
また、「愛犬家であることを公言している」という飼い主さんもおり、自然と言いやすい環境を作っているのかもしれません。
▼「休むことはないと思う」飼い主さんのコメント
「愛犬を理由に仕事を休むと社会的信用を無くしそうだと感じ、職場での評価やキャリアに影響が出そうなため、愛犬を理由に仕事を休むことはないと思っているから」男性 / 20代
「言いにくいし、嘘もつきたくないからです」男性 / 40代
「ペットは子供とは違うので、いかなる理由も許されないと思う」女性 / 50代
「休むことはないと思う」と回答した飼い主さんでは、「仕事が優先」と「言いにくくて休みにくいから」というコメントにはっきりと分かれていました。
しかしこれは、現在の日本がどんな理由であれ有給休暇を取りにくいということが問題視されているように、休みにくい環境であることが浮き彫りになったのではないでしょうか。
さらに、「愛犬に関して職場の人や職場に望むことは?」という質問では、「本当のことを言える環境を」「偏見をもたないで」「人間と一緒で病院に行くことがあることを理解してほしい」など、休む理由に関するコメントが多くありました。詳しくは、本記事をご覧ください。
▼本記事URL
https://inunavi.plan-b.co.jp/work_dog_deta/
- 愛犬の病気や介護などがきっかけで仕事を辞めたことはある?
■病気や介護で仕事を辞めたことについて
・辞めようと考えたことはなく、辞めたこともない:69.8%(349人)
・働いていない:14.6%(73人)
・辞めようと考えたことはあるが、辞めたことはない:14.4%(72人)
・辞めたことがある:1.2%(6人)
わんちゃんの病気や介護がきっかけで仕事を「辞めたことがある」と回答した飼い主さんは1.2%でした。
辞めてはいなくても「辞めようと考えたことはある」と回答した飼い主さんも14.4%おり、これは仕事とわんちゃんのお世話を両立することが大変なことを表しているようにも感じられます。
病気や介護が必要になると、時間の制限や急に仕事を休んだり、長期間に渡って何日も続けて休むといったこともあるため、理解のある会社でなければ仕事を続けていくのは難しいのかもしれません。
- ペット同伴出勤可能やペット休暇などの制度がある会社があることを知ってる?
■ペット同伴出勤やペット休暇などの制度がある会社の認知
・知らない:79.8%(399人)
・知っている:19.8%(99人)
・そういう職場で実際に働いている・いた:0.4%(2人)
ペット同伴出勤やペット休暇などの制度がある会社の認知について最も多い回答は「知らない」79.8%でした。
ペット同伴出勤が可能な企業が、ペット関連企業を中心に多い傾向があるため、多くの人がそういった職場で働く人が身近にいないのかもしれません。
- 犬の飼い主ならではの会社にあったらいいなと思う福利厚生は?
そこで飼い主さんに、あったらいいなと思う福利厚生について回答してもらいました!
「託児所完備の会社はありますが、ペットを預かって世話をしてくれる施設のある会社というのは聞いたことがないので、あると嬉しいかもしれません。あとは、ペットが参加できる社員旅行とか」女性 / 30代
「犬の介護休暇。無給でも構わないので、いよいよ危ないとなった時の数日間だけでもそばにいてあげたかった」女性 / 20代
「犬に限った事ではありませんが、飼っているペットを出張で誰も面倒をみる事ができない時、会社に預けられるとか、会社と提携しているペットホテルが優先的に安く利用できたりするとうれしいと思います」男性 / 50代
「狂犬病予防接種など、シーズンごとに必要なケアや、犬が急病の時などに「ペットケア有給」みたいなものがあると良いと思う」女性 / 40代
「ペットが亡くなった時は人と同様で忌引きがあっても良いと思う。ペットも家族だから。ペットの介護や通院などが必要な場合は、時短勤務にしてほしい」女性 / 30代
多くの飼い主さんが望んでいるのは、「わんちゃんに関する休暇」でした。
わんちゃんも人間同様に病院にかかることがありますが、動物病院は土・日曜日や祝日がお休みであることが多く、なかなか自分の休みの日に連れて行くということは難しいことが容易に推測できます。
- 実際にペット同伴出勤やペット休暇を取り入れている企業は?
例えば、わんちゃんの手作りフード「CoCo Gourmet(ココグルメ)」を製造販売している株式会社バイオフィリアでは、ペット同伴出勤はもちろん、ペット扶養手当(ボランティアで一時預かりをした場合も)・ペット忌引・動物ボランティア休暇・ペットを連れて行けないときや体調が悪い場合のリモートワーク推奨など、わんちゃんの飼い主さんには嬉しい福利厚生があります。(※)
ほかにも、
・ネスレ日本株式会社 ネスレピュリナペットケア
・株式会社PETOKOTO(旧株式会社シロップ)
・マースジャパンリミテッド
・有限会社UGペット
・合同会社PET HOUSER
といった企業が、ペットの同伴出勤やペット休暇、自社製品の割引きなどの制度を取り入れています。こういった取り組みが、少しずつでも広がっていくことは嬉しいことですね。
(※)参考:PRTIMES「株式会社バイオフィリア」ーhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000044537.html
- この記事について
愛犬を理由に仕事を休みづらい人は約8割!?飼い主の職場環境を徹底調査!【犬の現・元飼い主500人にアンケート】(https://inunavi.plan-b.co.jp/work_dog_deta/)
▼掲載サイト
INUNAVI(いぬなび)(https://inunavi.plan-b.co.jp/)
▼運営会社
株式会社PLAN-B(https://www.plan-b.co.jp/)
代表取締役:⿃居本 真徳
従業員数 :149名
事業内容:デジタルマーケティング事業、メディア事業
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サイト名:INUNAVI(いぬなび)
URL:https://inunavi.plan-b.co.jp/
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