<イベント開催レポート>2024プラスチックフィッシングin三瀬谷ダム
拾ったゴミでアート制作!三重テレビ年末特番決定
IXホールディングス株式会社(本社:三重県伊勢市 代表取締役社長 浜田吉司)は、三重県立宇治山田商業高等学校(以下、宇治山田商業)生徒の運営のもと2024年11月23日(土)に「2024プラスチックフィッシングin三瀬谷ダム」を大台町B&G海洋センターにて開催しましたので、その様子をご報告いたします。
■実施の経緯
プラスチックフィッシングとは水辺に捨てられゴミとなったプラスチック製品を釣り(回収)ながら各チームでその重量を競う活動のことです。昨年、IXホールディングスがオブザーバー参加した三重県立宇治山田商業高等学校(以下、宇治山田商業)の課題研究発表会で、プラスチックフィッシングのゲーム性を活かし、若い世代にも海洋ゴミに関心をもってもらいたいとの発表を受け、2023年12月にテスト大会を実施しました。その想いと実践経験を引き継ぎ、同校の現3年生が今年もプラスチックフィッシング大会の運営を行いました。
会場は、宮川の上流域に設置された三瀬谷ダムによって形成された奥伊勢湖。三重県の宝ともいえる宮川は国交省による「水質が最も良好な河川」に何度も選ばれており、昨年および一昨年の発表では2年連続で選出されていませんでしたが、今年は再び清流日本一に返り咲きました。宮川が清流日本一であり続けるためのアクションの一つとして地域の皆さまや若者たちと共に継続して取り組んでまいります。
今年度は、自治体と企業等が連携した海洋ゴミ対策の支援を行う環境省の「令和6年度ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」の実施自治体として大台町が選定され、大台町共催のもと実施いたしました。
■当日の様子
<参加者>
宇治山田商業の生徒9名(うち運営4名)と、地元大台町の三重県立昴学園高等学校(以下、昴学園)の生徒5名、普段ボート部の練習で会場となった大台町B&G海洋センターを利用している三重県立津商業高等学校の生徒9名と三重県立相可高等学校の生徒8名、そのほか大学生や社会人8名が参加しました。
1チームSUP3名・カヌー3~4名編成の5チームにわかれ、三瀬谷ダム付近300m程のエリアで45分間水上ゴミ拾いを行いました。スタッフや応援にかけつけた協力・協賛の関係者や地域の方々を合わせると、70名を超える方々が集まり、ゴミの洗浄や分別等にもご協力いただきました。
<競技開始>
Verde大台ツーリズム代表の野田さんから、SUPおよびカヌーの乗降や漕ぎ方に関する陸上レクチャーを受け、いざ出発。陸から見える範囲では、ゴミなど無いようなきれいな宮川ですが、対岸の岸壁に近づくとたくさんのゴミが滞留しています。SUPやカヌーに初めて乗る参加者がほとんどで、慎重にパドリングをして近づき、網を使ってゴミを引き寄せ集めていきます。45分間の実施で、見える範囲のゴミを一掃できましたが、どうしても届かない場所にあるゴミを取り残していることについて悔しがる生徒もおり、楽しみながら夢中になって取り組めた様子でした。
<洗浄・計量・分別>
ゴミは回収したら終わりではありません。中身の入っているものは一旦バケツに捨て、リサイクルしやすいよう洗浄して計量・分別を行います。再利用ができないゴミは大台町役場に引き取っていただきました。
<結果発表>
今回のプラスチックフィッシング大会で集めたゴミの合計重量は67.8kg、一番大きなゴミは148cmでした。それぞれ第一位のチームが表彰されたほか、MVPや特別賞の授与を行いました。
<ペットボトルキャップの回収と色分け作業>
宇治山田商業の生徒が家庭から出るペットボトルキャップの回収を呼びかけ、プラスチックフィッシング大会で集めた再利用可能なプラスチックゴミと共に、株式会社REMAREさんのご協力によりマテリアルリサイクルを行う予定です。生徒が地元のスーパーで呼びかけて集めたキャップ、大台町を通じて町内で集めたキャップ、そしてマスヤ/IXグループで集めたキャップ、今大会参加者が持参してくださったキャップを合わせ、今回の競技時間中にご関係者の皆さまには色分け作業にご協力いただきました。色分けにより、デザイン性のある再プラ製品に生まれ変わらせることができます。2025年2月1日にザ・オランジェガーデン五十鈴川(三重県伊勢市中村町355-1)にて開催される環境啓発をテーマにした「おかげさまマルシェ」にて、再プラ製キーホルダーの販売を予定しています。
■開催概要
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名称:2024プラスチックフィッシングin三瀬谷ダム
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開催日時:2024年11月23日(土)10:00~12:30
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開催会場:大台町B&G海洋センター(〒519-2405 三重県多気郡大台町弥起井363)
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スケジュール:
10:00 開会式、レクチャー
10:40 プラスチックフィッシング
11:25 洗浄・計量・分別
12:20 閉会式
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主催:IXホールディングス株式会社
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共催:大台町、株式会社Verde大台ツーリズム
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企画運営:三重県立宇治山田商業高等学校(小西玲実、柴原初凪、藤井遥、山川真都、濵口大伸)
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協力:大台町B&G海洋センター、中部電力株式会社三重水力センター、三重県立昴学園高等学校、株式会社REMARE、Green Innovator Academy、三重テレビ放送株式会社
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協賛:大台町観光協会、奥伊勢フォレストピア、NPO法人クリアーストリームリバー、有限会社森と水を守る会
■記録動画
当日の様子をこちらからご覧いただけます。
■担当者コメント
参加者アンケートの回答(20名)を見ると、今大会の総合評価(1:悪い~5:良い)は平均4.95とほぼ満点に近く、「人にすすめたい」、「また自分が参加したい」と多くの方から好意的な評価をいただきました。今回は、参加費無料で地域の事業者様の関心も高く参加賞・景品の協賛もありましたが、宇治山田商業の生徒の狙い通り、ゴミ拾いもゲーム性を持たせて楽しく実施することで、参加の動機付けになるということが言えそうです。参加者全員が「海洋ゴミへの関心が高まった(もともと関心がある)」と回答しており、宮川の環境保全に様々な世代や立場の方々と共に活動し、意識を高められたことは大変意義あることだと思います。宮川の下流域の伊勢で酒造や飲食を伴う事業を行っている当グループとしても、豊かな資源を育む宮川が清流であり続けることは重要であり、多くの人を巻き込んだアクションにつなげていきたいと思っています。
プラスチックフィッシングは宮川の環境保全における広報や啓発に大きな力を発揮できると思いますが、環境や人々の行動変容にインパクトのある活動を継続していくためにも、部分的に民間の力で事業化していくことを考え、社会貢献と継続性を担保できるような利益の両立を目指しながら展開していきたいと思っています。(IXホールディングス株式会社 コミュニティマネージャー 浮田美里)
■番組放送のご案内
このたび、三重テレビ放送様によるプラスチックフィッシングで集めたゴミを使ってアート制作を行う番組とコラボレーションし、年末の特別番組としての放送が決定しました。昴学園の美術工芸系列の生徒が中心となり、出演者であるAマッソ(ワタナベエンターテイメント)のお二人と、宇治山田商業の生徒が協力し、アート作品を仕上げました。11月30日~12月4日まで大台町観光案内所「奥伊勢テラス」(三重県多気郡大台町佐原663-1)にて展示されたのち、12月5日に分別・解体され、処分されます。
作品タイトル:『循環』
昴学園の生徒たちが集まったゴミを見て発想し、制作したのは、来年の干支であり“水の神様”とも言われている蛇でした。制作時間はわずか5時間と、限られた条件の中で力を合わせ、この作品を作り上げました。
番組タイトル:「Aマッソのゴミ旅アート」
番組放送日時:12月31日(火) 19時00分~19時55分
【会社概要】IXホールディングス株式会社
■所在地:〒519-0502 三重県伊勢市小俣町相合1306
■電話番号:0596-22-0297
【グループ企業】
<マスヤグループ>
・株式会社 マスヤ
・株式会社 日乃本米菓製造
<IXグループ>
・株式会社 伊勢萬
・株式会社 伊勢萬トレーディング
・株式会社 エムケイ・コーポレーション
・株式会社 志摩地中海村
・オランジェ 株式会社
・株式会社 伊勢志摩ツーリズム
・IXデジタル 株式会社
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