大型サイクロン「パム」で被災した島々に支援食糧が到着
大型サイクロン「パム」がバヌアツを直撃してから2週間。16万人以上に対する支援食糧が、被災した22の島すべてに届きました。国連WFPは、現地政府主導の救援活動を支えるため、物資輸送や食糧の配布作業に加え、政府支給の食糧に加える形で、栄養強化ビスケットやお米を提供しています。
• 現地政府は食糧支援として2週間分のお米、魚や肉の缶詰、そして麺類を配布しています。国連WFPはそこに加える形で、現地で調達した米200トンと、ビタミンとミネラルを加えた栄養強化ビスケット40トンを提供しています。栄養強化ビスケットはバヌアツに空輸され、清潔な水が入手しづらく調理が困難な状況にある9つの島に送られています。
• 当初の緊急支援段階を終えた後は、国連WFPは、最も深刻な被害を受けた被災者たちに対し、自給自足生活に戻れるまでの間、食糧支援を継続する計画です。現在、食糧事情調査の専門家を派遣し、現地の支援の必要性を調査中です。
• 国連WFPはマレーシアとドバイで運営している国連人道支援物資備蓄庫から支援活動に使う備品を発送し、現地に届く大量の支援貨物をバヌアツ政府が管理するのを手助けしています。首都ポートビラの空港に、緊急物資保管のための倉庫を設置し、さらに、タナ島にも物流拠点を設置中です。
• 国連WFPはさらに、情報通信網整備を先導しています。バヌアツ政府や支援諸機関が使用できるよう、他の組織と連携し、7か所で通信環境を整備、提供しています。
• 3月24日、ボートビラにて、支援を行う諸機関が合同支援要請を行いました。全体で16万6千人の被災者を3ヶ月間支援するために2,990万米ドル(およそ35億9千万円)が必要です。そのうち、国連WFPは食糧支援活動に600万米ドル(およそ7億2千万円)、そして支援物資輸送と通信網整備のために230万米ドル(およそ2億8千万円)を必要としています。皆様からのご理解とご支援をよろしくお願いします。
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国連WFPは、飢餓と貧困の撲滅を使命に活動する国連の食糧支援機関です。2013年には75か国で8,000万人以上に食糧支援を行いました。国連WFPの日本語サイト(www.wfp.org/jp)、Facebook(www.facebook.com/WFP.JP)、Twitter(@WFP_JP)もご覧下さい。
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