媒体AIが作った広告文は、誰の責任か。実配信アセットを記録する仕組みをAXerで提供開始

入稿した文言、AIが生成した文言、実際の着地URL。配信された中身を記録して差分で見る体制へ

株式会社アイトリガー

株式会社アイトリガーは、マーケティングAXのソリューション「AXer」に、広告として実際に配信されたアセットを記録し、入稿した内容との差分を可視化するリソースを追加し、2026年9月より外部提供の受付を開始します。入稿したまま一度も配信されていない文言、入稿していないのに媒体のAIが生成して配信した文言、そして意図した着地URL以外へ送られている表示を、それぞれ件数と表示比率で示します。社内運用を経て、媒体の自動化が進んだ環境で運用状況を把握できていない企業へ提供します。マーケティングAXの実践例です。

入稿した内容が、そのまま配信されるとは限らなくなった

広告運用の業務において、2026年に入り主要な媒体が、同じ方向へ同時に動いています。Metaは2026年4月以降、Advantage+ クリエイティブを新規キャンペーンで既定の状態にしました。入稿した画像・動画・テキストを、媒体側のAIが自動で組み合わせて配信します。Googleも、AI Maxへの移行にともない、見出しと説明文をAIが動的に生成する機能と、遷移先をサイト内の別ページへ変更する機能が入りました。

いずれも配信効率を上げるための仕様であり、実際に成果につながる場面も多くあります。一方での問題は、入稿した内容と、実際に配信された内容が一致しなくなったことです。運用者は入稿した文言のうち実際に出ているのはどれか。入稿していない文言がAIによって作られ、配信されていないか。広告のリンク先が、意図したページのままか。

そして最も重要なのが、入稿していない文言であっても、それは広告主のアカウントから、広告主の広告として配信されることです。受け取る側から見れば、誰が書いたかは区別されません。

媒体のポリシーは広告主に対し、適用されるすべての法令および規制の遵守と、ポリシーへの準拠を義務づけています。一方で、媒体側のAIが生成したアセットについて、責任の所在を明示した記述は公開されているポリシーには見当たりません。解釈が定まらない領域が生まれている、というのが現状です。確実に言えるのは、何が配信されたかを把握できていなければ、確認も判断もできないということです。この状態を解消する仕組みを構築し、社内で運用したうえで外部提供を開始します。

自動化を止めるのではなく、何が出たかを見えるようにする

マーケティングAXでは、媒体の自動化を使わない方向ではなく、使ったうえで結果を把握できる状態をつくる方向で設計します。本リソースが出力するのは、次の3つです。

① 入稿したのに配信されていない文言

入稿したアセットの一覧と、実際に配信された組み合わせを突き合わせ、一度も出ていないものを抽出します。

媒体の管理画面では、入稿したアセットは登録されている限り一覧に並びます。そのため、出ていないものがあっても気づけません。実際には枠を埋めているだけで、成果に一切寄与していない文言が残っている場合があります。ここが分かると、差し替えの対象がはっきりします。

② 入稿していないのに配信された文言

逆方向の差分です。配信された組み合わせのなかに、入稿したアセットの一覧に存在しないものがあれば、それは媒体のAIが生成したものです。

この項目では件数だけでなく、それらが表示全体に占める比率も出します。比率が高いほど、実際に配信されている訴求は入稿時の意図から離れていることになります。数字で出るため、許容するかどうかを感覚ではなく基準で判断できます。

抽出した文言は、そのまま表現の確認へ回せます。当社では広告クリエイティブの規約適合を確認する仕組みを別に提供しており、そこへ接続することで、生成された文言を人が全量目視することなく点検できます。

③ 意図した着地URL以外への遷移

遷移先を自動で拡張する機能に対応するものです。実際に着地したURLを取得し、あらかじめ指定した意図するURLと照合して、それ以外へ送られている表示を抽出します。

広告の訴求と着地したページの内容が合っていない場合、成果に直接影響します。この項目も件数と表示比率で出すため、拡張機能を有効にしたままにするか、対象を絞るかの判断材料になります。これら3つは、一度測って終わりにはしません。取得のたびにスナップショットとして保存し、前回との差分を出します。媒体側の仕様は短い周期で変わるため、一度の測定結果は現在地としてしか意味を持たないからです。週次で繰り返し、変化した箇所だけを見る運用を想定しています。

なお本リソースは、単体のSaaSツールとしての提供は行わず、AXerが提供するリソース(人・ツール・ノウハウ)の一部として実装します。意図する着地URLの定義、自動生成された文言をどこまで許容するかの基準、実行頻度は、業種と法規制によって変わるため、その設計から着手します。

自動化された領域ほど、記録が要る

今回実装したのは、媒体の自動化を制御するための機能ではありません。自動化によって見えなくなった部分を、記録として残すための組み替えです。入稿した時点で運用者の把握が終わるフローから、実際に何が配信されたかを取得して差分で見るフローへ。人が判断する対象を、設定から結果へ移します。今後は対応する広告フォーマットの範囲を広げながら、生成された文言の点検までを一本につないでいきます。

本リソースは完成パッケージではなく、各社の媒体構成と業種の制約に合わせて組み替えます。何を意図した状態とするかの定義からご相談いただけます。


■ AXer サービスページ
https://aitrigger.co.jp/service/axer/

■株式会社アイトリガー(AITRIGGER Inc.)
本社:東京都新宿区西新宿6-11-3 Dタワー西新宿16階
事業内容:デジタルマーケティング支援(運用型広告・インハウス支援)、マーケティングリソース提供(MRM)、マーケティングAX事業
URL: https://aitrigger.co.jp/

すべての画像


会社概要

株式会社アイトリガー

2フォロワー

RSS
URL
https://aitrigger.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿6-11-3 Dタワー西新宿16階
電話番号
03-5913-9110
代表者名
小山幸彦
上場
未上場
資本金
9100万円
設立
1997年10月