【コーチングの成果実感に関する調査】約8割が「コーチングが役立った」と実感。成功要因は適切なテーマ設定やクライアント自身の取り組む姿勢にあり
コーチングの成果を高めるために、個々人に応じた具体的な行動変容のサポートを求める声が多数
株式会社Smart相談室(本社:東京都港区、代表取締役・CEO:藤田 康男)は、外部の専門家(コーチ)による1対1のビジネスコーチングを受けた経験がある会社員430名を対象に、コーチングの成果実感に関する調査を実施しましたので、お知らせいたします。

01|78.8%が「コーチングが役立った」と実感。その理由は「目的や扱うテーマが明確だった」が50.7%で最多
02|「コーチングが役立たなかった」理由として、実務とつながらないテーマ設定や、事前準備の不足を挙げる声が多数
03|コーチングの成果を高めるため、個々人に応じた具体的な行動変容のサポートが求められていることが明らかに
■調査概要
調査名称:コーチングの成果実感に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年6月17日〜同年6月19日
有効回答:外部の専門家(コーチ)による1対1のビジネスコーチングを受けた経験がある会社員430名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
■コーチングの申し込み、約半数が「自費で申し込んだ」、約4割が「会社が手配・申し込んだ」と回答
「Q1.あなたは、コーチングをどのように申し込みましたか。」(n=430)と質問したところ、「自分(自費で申し込んだ)」が47.5%、「会社(会社が手配・申し込んだ)」が36.5%という回答となりました。

・自分(自費で申し込んだ):47.5%
・会社(会社が手配・申し込んだ):36.5%
・両方(費用や手配を分担した):4.9%
・その他:3.0%
・わからない/答えられない:8.1%
■1対1のコーチングを受けた回数、「2回~3回」が41.7%で最多
「Q2.あなたはこれまでに、1対1のコーチングを何度受けたことがありますか。」(n=430)と質問したところ、「1回だけ」が22.3%、「2回~3回」が41.7%という回答となりました。

・1回だけ:22.3%
・2回~3回:41.7%
・4回~6回:15.6%
・7回以上:10.9%
・覚えていない:9.5%
■コーチングのテーマ、「キャリアの棚卸し・キャリア設計」「メンタルヘルスや自己認識の深掘り」など
「Q3.あなたが受けたコーチングは、どのようなテーマが中心でしたか。(複数回答)」(n=430)と質問したところ、「キャリアの棚卸し・キャリア設計」が44.0%、「メンタルヘルスや自己認識の深掘り」が39.8%、「リーダーシップ開発」が30.0%という回答となりました。

・キャリアの棚卸し・キャリア設計:44.0%
・メンタルヘルスや自己認識の深掘り:39.8%
・リーダーシップ開発:30.0%
・マネジメント力向上:28.1%
・業務改善・生産性向上:27.0%
・コミュニケーション能力の強化:14.9%
・その他:0.9%
・わからない/答えられない:6.3%
■33.5%から、コーチングを受けた当初は「自分を変えたいという思いがあり、きっかけになればと期待していた」との声
「Q4.コーチングを受けた当初の、あなた自身の姿勢について最も近いものをお選びください。」(n=430)と質問したところ、「自分を変えたいという思いがあり、きっかけになればと期待していた」が33.5%、「達成したい目標が明確にあり、自分から積極的に受けたいと思っていた」が18.4%、「内容はよく知らなかったが、なんとなく興味があった」が16.3%という回答となりました。

・自分を変えたいという思いがあり、きっかけになればと期待していた:33.5%
・達成したい目標が明確にあり、自分から積極的に受けたいと思っていた:18.4%
・内容はよく知らなかったが、なんとなく興味があった:16.3%
・半信半疑だったが、何か得られればと思って受けた:10.9%
・周囲や会社に勧められて、特に意欲はなかったが受けた:7.4%
・周囲で話題になっていて、自分も試してみようと思った:5.8%
・あてはまるものはない:4.2%
・わからない/答えられない:3.5%
■78.8%が、コーチングは「自身にとって役立つものである」と実感
「Q5.コーチングは、あなたにとって役立つものであると感じていますか。」(n=430)と質問したところ、「とてもそう感じている」が25.3%、「ややそう感じている」が53.5%という回答となりました。

・とてもそう感じている:25.3%
・ややそう感じている:53.5%
・どちらでもない:14.9%
・あまりそう感じていない:3.5%
・まったくそう感じていない:2.8%
■コーチングが役立った点、「昇進した、または昇格した」や「実際の仕事の成果につながったと感じている」が上位
Q5で「とてもそう感じている」「ややそう感じている」と回答した方に、「Q6.コーチングを受けたことで、どのような点が役に立ったと感じましたか。(複数回答)」(n=339)と質問したところ、「昇進した、または昇格した」が37.5%、「実際の仕事の成果(売上・評価・達成率など)につながったと感じている」が36.9%、「抱えていた悩みやモヤモヤを解決できた」が34.2%という回答となりました。

・昇進した、または昇格した:37.5%
・実際の仕事の成果(売上・評価・達成率など)につながったと感じている:36.9%
・抱えていた悩みやモヤモヤを解決できた:34.2%
・自分の強みや弱み、課題が言語化できるようになった:32.2%
・部下・同僚との接し方が変わった(関係性が改善した):21.5%
・業務上の意思決定や優先順位の判断がしやすくなった:18.9%
・人前で話す・伝える場面での自信がついた:16.2%
・これからのキャリアについて考えるきっかけになった:13.3%
・日々の業務の中で振り返る習慣がついた:12.4%
・感情のコントロールや思考の整理ができるようになった:12.1%
・行動を後回しにせず、すぐ動けるようになった:4.4%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.5%
■コーチングが役立ったと感じる理由、第1位「コーチングの目的や扱うテーマが明確だった」
Q5で「とてもそう感じている」「ややそう感じている」と回答した方に、「Q7.コーチングが役立つ結果につながったと感じる理由として、当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=339)と質問したところ、「コーチングの目的や扱うテーマが明確だった」が50.7%、「セッションを受ける前に、自分の課題や考えを整理しておいた(事前準備)」が34.5%という回答となりました。

・コーチングの目的や扱うテーマが明確だった:50.7%
・セッションを受ける前に、自分の課題や考えを整理しておいた(事前準備):34.5%
・コーチが自分の特性や課題に合わせて対応してくれた:31.9%
・形式ばらず、自然に話せる雰囲気があった:26.0%
・初期にコーチングを受ける目的や目標を設定した:25.7%
・セッションのたびに行動目標や振り返りが整理された:18.6%
・実務や状況に即したアドバイス・フィードバックがあった:17.7%
・自分自身が変わりたいという強い意欲を持っていた:10.3%
・コーチの知識・経験に説得力があった:8.6%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.8%
■一方で、コーチングがあまり役に立たなかったと感じた理由、第1位「実務に活かせる内容ではなかった」
Q5で「どちらでもない」「あまりそう感じていない」「全くそう感じていない」と回答した方に、「Q8.コーチングが自分にとってあまり役に立たなかったと感じた理由として、当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=91)と質問したところ、「実務に活かせる内容ではなかった」が25.3%、「自分が何を話したいのか分からず、十分に活用しきれなかった」が16.5%、「そもそも自分があまり前向きに取り組めていなかった」が16.5%という回答となりました。
Q7・Q8の結果から、コーチングの成果は、テーマを適切に設定できるかどうか、そしてクライアント自身が目的を理解し、前向きに取り組む姿勢があるかどうかに大きく左右されることがうかがえます。

・実務に活かせる内容ではなかった:25.3%
・自分が何を話したいのか分からず、十分に活用しきれなかった:16.5%
・そもそも自分があまり前向きに取り組めていなかった:16.5%
・行動の前に必要な知識が不足していた:15.4%
・コーチの知識・経験に説得力を感じられなかった:13.2%
・自分の課題や目標が曖昧なまま進んでしまった:12.1%
・コーチングへの考え方や基本的な知識が不足していた(事前に学ばなかった):12.1%
・時間や回数が少なく、変化に結びつかなかった:9.9%
・その他:2.2%
ー年齢的に今更だという感じ
・わからない/答えられない:18.7%

申し込み方法(Q1)ごとに「役に立たなかった」と感じた理由をみると、「自分(自費で申し込んだ)」と回答した人からは、「自分の課題がうまく整理できなかった」「話す内容が明確でなかった」など、自己準備に起因する理由が多く挙げられました。一方で、「会社(会社が手配・申し込んだ)」と回答した人からは、「実務に直結しなかった」「前向きに取り組めなかった」といった、職場との接続やモチベーションのギャップを原因とする声が目立ちました。
■「自分の業務目標の達成に向けたものになっている感じがしなかった」や「事前準備が足りなかった」などの理由も
Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、コーチングの効果を十分に感じられなかった理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=74)と質問したところ、「自分の業務目標の達成に向けたものになっている感じがしなかった」や「事前準備が足りなかった」など44の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
-
いまいち確信まで落とし込めなかった。曖昧なまま終わった。
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自分の業務目標の達成に向けたものになっている感じがしなかった。
-
自分には変わった実感があまりなかったので。
-
コミュニケーション不足。
-
事前準備が足りなかった。
-
メンタルヘルスへの対処に認識のズレを感じたから。
-
メリットを得られなかった。
■コーチングの成果を高めるため、約4割が「研修や自己学習で得た知識を、コーチングを通じて実践に落とし込むサポート」に期待
「Q10.コーチングの成果を高めるために、あなたが欲しいサポートやあってよかったと思うものを教えてください。(複数回答)」(n=430)と質問したところ、「研修や自己学習で得た知識を、コーチングを通じて実践に落とし込むサポート」が38.4%、「日常業務や立場に即した具体的なアクションに落とし込むサポート」が31.4%、「セッションごとに行動や変化を振り返る仕組み」が28.8%という回答となりました。この結果から、コーチングの成果を高めるためには、個々の業務や状況に合わせて、具体的なアクションに落とし込んだり、進捗を振り返ったりするなど、行動変容につながるサポートが求められていることがわかります。

・研修や自己学習で得た知識を、コーチングを通じて実践に落とし込むサポート:38.4%
・日常業務や立場に即した具体的なアクションに落とし込むサポート:31.4%
・セッションごとに行動や変化を振り返る仕組み:28.8%
・自分の強み・弱み・価値観を見える化するワークや資料:25.1%
・コーチと信頼関係を築けるようにする事前の相性確認:24.7%
・コーチングの目的やゴールを最初に一緒に整理するサポート:23.0%
・自分の特性に合ったコーチのマッチング:13.0%
・会社側からの理解・期待値共有(上司・人事との連携など):12.6%
・その他:0.2%
・特にない:4.4%
・わからない/答えられない:3.3%
■まとめ
今回は、外部の専門家(コーチ)による1対1のビジネスコーチングを受けた経験がある会社員430名を対象に、コーチングの成果実感に関する調査を実施しました。
まず、1対1のコーチングを受けた回数は、「2回~3回」が41.7%で最も多く、コーチングのテーマとしては、「キャリアの棚卸し・キャリア設計」(44.0%)や「メンタルヘルスや自己認識の深掘り」(39.8%)が多く挙げられました。また、コーチングを受けた当初の姿勢について、33.5%が「自分を変えたいという思いがあり、きっかけになればと期待していた」、18.4%が「達成したい目標が明確にあり、自分から積極的に受けたいと思っていた」と回答しています。さらに、約8割にあたる78.8%が、「コーチングが役立った」と感じており、その理由については、「目的や扱うテーマが明確だった」が50.7%で最多となりました。一方、「コーチングが役に立たなかった」理由としては、「実務に活かせる内容ではなかった」(25.3%)や「自分が何を話したいのか分からず、十分に活用しきれなかった」(16.5%)などが挙げられました。最後に、コーチングの成果を高めるためのサポートとして、約4割が「研修や自己学習で得た知識を、コーチングを通じて実践に落とし込むサポート」に期待を寄せています。
今回の調査では、コーチングの成果を実感するためには、受け手の事前準備やコーチングのテーマ設定が特に重要であることが明らかになりました。働き方の多様化や人材育成への注目が高まる中で、企業によるコーチングの導入は急速に進んでいますが、「効果を感じられなかった」「期待した成果が得られなかった」といった声も一定数存在しています。調査結果からは、コーチングの成果を最大化するためには、受講者の心理的な準備や明確な目標設定、そして個々の特性に合わせた丁寧な事前設計が不可欠であることが示されました。企業は、画一的なアプローチから脱却し、一人ひとりに最適化されたコーチング環境を整備することで、より実効性のある人材育成を実現できるでしょう。
■個人の可能性を最大化し、組織の成長を支援する法人向けコーチングサービス「Smartマイコーチ」

「Smartマイコーチ」は、従業員一人ひとりに伴走する法人向けコーチングサービスです。業界別×階層別×個人別で、個人や現場の課題に応じてカスタマイズされたコーチングを提供します。ビジネス経験の豊富な、国際コーチング連盟認定資格を保有したコーチのみが在籍し、個人に合わせたプログラム設計のもと、従業員の成長をサポートします。すべての従業員にマイコーチを提供し、個人の可能性を最大化することで、組織の人的資本経営を加速させます。
「Smartマイコーチ」サービスサイト:https://smart-sou.co.jp/coaching
プレスリリースはこちら:https://smart-sou.co.jp/news/20250701
◼ 株式会社Smart相談室について
「働く人の『モヤモヤ』を解消し、『個人の成長』と『組織の成長』を一致させる」をミッションに、法人向けオンライン対人支援プラットフォームを開発、運営しています。
2021年2月、医療系事業会社で10年間、新規事業開発と組織マネジメントに従事した藤田康男が代表として設立し、メンタル不調の未然防止により企業の健康経営を後押しする社外相談窓口サービス「Smart相談室」と、個人の可能性を最大化し企業の人的資本経営を加速させるコーチングサービス「Smartマイコーチ」を展開しています。Smart相談室はSmartHRのグループ会社です。
■会社概要
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社名:株式会社Smart相談室
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代表取締役・CEO:藤田 康男
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事業内容:法人向けオンライン対人支援プラットフォームの開発・運営
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設立:2021年2月1日
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所在地:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー
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