《事後レポート》LEOC Presents「KIRA KIRA食育授業」佐伯市立米水津小学校5・6年生による開発メニュー発表会を実施
~地元食材を使ったメニューが完成!郷土愛を育む場へ~
LEOC Presents「KIRA KIRA食育授業」は、児童たちの郷土愛を育てることを目的に、給食委託会社のLEOCがプラットフォームになり、佐伯市や佐伯市教育委員会、さいきオーガニックアドバイザーの山口 タカ氏、有機農家「渡辺農園」、佐伯市地域おこし協力隊・元隊員の毛利 恵美氏、水産加工会社「株式会社やまろ渡邉」、飲食店「波平食堂」など地域全体で児童たちを応援するプロジェクトとなります。4月~10月(8月は除く)まで実施する計6回の授業では、管理栄養士が考える給食の献立を学ぶ授業や、有機農家「渡辺農園」への訪問学習など、地元の農作物に触れ、佐伯市における地産地消を知るカリキュラムを行いました。
7月からは、児童たちが渡辺農園の「もものすけ(サラダカブ)」「ほうれん草」、毛利氏の「わたげ蓮根」といった有機野菜と、やまろ渡邉にて水産加工した「かぼすブリ」※1を含めた4種類の地元食材を使い「KIRA KIRAメニュー」を考案。11月21日(火)に開発メニュー発表会をさいき城山桜ホールで実施いたしました。開発したメニューは、2024年1月より順次、佐伯市内のLEOCが受託運営する事業所およびご協力いただく飲食店「波平食堂」、学校給食にて展開を予定しております。
※1 「かぼすブリ」は大分県漁業協同組合の登録商標となります。
【開発メニュー発表会の様子】
午前中はさいき城山桜ホールキッチンコートにて、サポートメンバーの指示のもと、チーム毎に考案したメニューの調理を実施※2。2回の調理実習を経て、小学校の家庭科室とは違う環境の中でも、スムーズに料理を仕上げていました。その後、小ホールへ移動し、佐伯市 山﨑 吉明副市長による開会のお言葉を皮切りに、発表会がスタートいたしました。発表は全4チームで、児童たちによる発表の後、7名の方が試食いたしました。
※2 文部科学省「小学校学習指導要領」に基づき、生の肉・魚の調理は児童ではなく調理サポートメンバーにて調理。
最初に発表したのは、かぼすブリチーム。やまろ渡邉が加工・提供する「かぼすブリ」を主菜に置いた献立を発表。素材の味を楽しめる塩焼きにいたしました。渡邉 正太郎氏(やまろ渡邉 代表取締役会長)は、「熱を加えるとかぼすの香りが引き立ち、さっぱりした味わいで非常に美味しく出来上がっている」と述べられました。
次に、もものすけチームが発表。もものすけは、赤い皮を持つサラダカブであり、普通のカブよりも甘みがあり柔らかいのが特徴で、渡辺農園で有機栽培されています。カブが苦手な人でも食べられるものにしたいという想いで、ハンバーグに混ぜ込みました。園主の渡辺 英征氏は、「私が農園にきた方におススメしていたのは、生で食べることでした。ハンバーグになって、美味しくなっているので、これからはハンバーグで食べることを周囲の皆様におススメしたい」と満面の笑みで喜びを児童たちにメッセージを伝えました。
続いて、ほうれん草チームでは、渡辺農園で栽培された有機ほうれん草を主菜と副菜の2品に使用いたしました。主菜は「ベーコン・コーン・ほうれん草のバターソテー」、副菜は「ほうれん草のミニキッシュ」を考案。ミニキッシュでは餃子の皮を生地として使うなど、簡単に作れるメニューを目指しました。久々宮 克也氏(佐伯市教育委員会 教育部長)は、「野菜嫌いの子供にとって、ほうれん草はハードルが高い。ミニキッシュにすると食べやすいので、おやつで食べてもよいかもしれない」と述べられました。
最後に、れんこんチームが発表。毛利 恵美氏(佐伯市地域おこし協力隊・元隊員)が栽培する有機野菜「わたげ蓮根」を、「れんこん入りハンバーグ」と「具だくさんスープ」の2品に使用いたしました。チームの中で一番野菜を多く使用し、その分切る作業が大変でしたが、分担しながら丁寧に仕上げました。「れんこん入りハンバーグ」を試食した毛利氏は、「れんこんのシャキシャキした食感が活かされて感動しました」と語りました。また、「具だくさんスープ」を試食した山口 タカ氏は、「私は普段の食事でスープやみそ汁を必ず飲みます。今回のスープは野菜が豊富で栄養も摂れるなと感じました。本当にあまくて美味しかった」と保護者の皆様にもおススメをしていました。
全チーム発表後、昼食を挟み、試食メンバーを代表し3名にご講評いただきました。
《佐伯市教育委員会 教育部長 久々宮 克也氏コメント》
料理の可能性も無限大。学校給食は佐伯産のお米を使っています。野菜も4割弱は佐伯産です。佐伯食材の良さ、生産者を知るきっかけになったのではないでしょうか。
《佐伯市 副市長 山﨑 吉明氏コメント》
個性・表現の方法があり、とても頼もしいと感じました。LEOCのプロフェッショナルがサポートした食育授業を通して、今回の体験や調理技術を吸収したと思います。この体験を基に学んだことを周囲に伝えてほしい。
《LEOC 副社長執行役員 田中 源人コメント》
心のこもった料理に感動しました。今年の4月から実施して感じたと思いますが、食の中には、多くの生産者の皆様の努力と手間が集約したものであることを感じ取ってもらえたのではないでしょうか。
最後に、米水津小学校の岡田 豊校長先生より、「4月からLEOCと一緒に学びを取り入れてメニューとして具現化することをしてきました。児童たち自身で知識や技術を吸収し、素晴らしい食材に関わることで、故郷の良さを知るきっかけとなる気づきがあったと思います。産学官連携を実践し、さらに郷土愛を深めてもらいたい。故郷の誇りを感じる地域貢献の学習を今後も進めてまいります」とのお言葉を賜りまして、発表会は閉会いたしました。
来年1月以降、子どもたちが考えたメニューを各所で展開する予定です。地元協力飲食店「波平食堂」様でのメニュー販売や、大分県内のLEOC受託事業所でのメニュー提供、そして3月には実際に子どもたちの給食メニューとして登場いたします。
本プロジェクトを通し、産学官の連携を深めながら、子どもたちが生まれ育った場所への郷土愛を醸成し、子どもたちの食への関心を育み、考える場を提供してまいります。
【LEOC Presents「KIRA KIRA食育授業」開発メニュー発表会概要】
《日時》2023年11月21日(火) 9:00~13:30
《場所》さいき城山桜ホール(大分県佐伯市大手町2丁目2番28号)
《対象》同小学校5・6年生 17名
《内容》
◇各チームで考案したメニューを調理
◇チームごとに使用した地元食材やメニューについてプレゼン発表
◇試食メンバーによる試食・講評
《試食メンバー》
山﨑 吉明(佐伯市 副市長)
久々宮 克也(佐伯市教育委員会 教育部長)
渡邉 正太郎(やまろ渡邉 代表取締役会長)
渡辺 英征(渡辺農園 園主)
毛利 恵美(佐伯市地域おこし協力隊・元隊員/わたげ蓮根を栽培)
山口 タカ(さいきオーガニックアドバイザー)
田中 源人(LEOC 副社長執行役員)
《調理サポートメンバー》
小野 浩美(剣崎学校給食センター主任学校栄養職員)
大塚 珠季(管理栄養士/LEOC プロダクトデザイン本部 商品企画部 執行役員)
岡本 寛子(管理栄養士/同社 九州栄養衛生管理本部 執行役員)
永木 恵子(栄養士/同社 九州第二事業本部 九州第二栄養衛生管理部 担当部長)
武下 城司(調理師/同社 第四地区運営指導本部 九州運営指導部 次長)
青木 咲彩(栄養士/同社 大分県内事業所所属)
工藤 美沙希(栄養士/同社 大分県内事業所所属)
【LEOC Presents「KIRA KIRA食育授業」とは】
LEOCがプラットフォームになり、「地域を知る」「生産者に会う」「自然にふれる」「食事を作る・食べる」など体験する食育授業を展開。LEOCの第1弾は大分県佐伯市および同市出身「さいきオーガニックアドバイザー」である山口 タカ氏と連携し、米水津小学校の授業カリキュラムの中で、有機農家や水産加工会社、地元の飲食店と連携して児童たちに食の魅力を伝えてまいります。
【米水津小学校について】
地域の「ひと・こと・もの」を生かした体験活動の充実、PTAと連携した食育の推進を図っております。
学校名:佐伯市立米水津小学校
所在地:〒876-1401 大分県佐伯市米水津大字浦代浦150番2号
校長:岡田 豊
【LEOCについて】
株式会社LEOCは、全国2,800ヶ所以上の社員食堂・病院・介護施設・保育園・アスリート施設など、あらゆる年代のお客様に対して、日常の食から心身の豊かな健康を創造する企業です。「お客様に喜びと感動を パートナーに成長と幸福を 社会に貢献を」との企業理念のもと、一人ひとりをどこまでも大切にする企業として、人から始まる持続可能な社会の発展に貢献してまいります。
所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目1番3号 大手センタービル17階
創業:1983年4月1日
資本金:5,000万円
代表者:代表取締役社長 田島 利行
【ONODERA GROUPについて】
ONODERA GROUPは1983年の創業以来、全国2,800ヶ所以上で食事提供を行う株式会社LEOCをはじめ、給食、外食、人財、再生医療・介護、スポーツなど、多彩な事業をグローバルに展開しております。「お客様に喜びと感動を パートナーに成長と幸福を 社会に貢献を」との企業理念のもと、一人ひとりの「幸せづくり」におけるリーディングカンパニーとして、さらなる挑戦を続けてまいります。
代表者:グループ代表 小野寺 裕司
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