【ダークパターン】Amazon・Google 大手Webサイトのダークパターン高額訴訟とそこから学ぶこと
─ ダークパターン撲滅を目的とした記事を公開する「Darkpatterns.jp」が、コンテンツライターSuzanne Scaccaと新規契約・タイアップし、翻訳記事の配信をスタート ─
Suzanne Scacca氏・記事翻訳の背景
デジタルマーケティングや中小企業の支援事業を行う株式会社オレコン(本社:東京都港区/代表取締役:山本琢磨)が運営する「Darkpatterns.jp」では、ユーザーが無意識に不利な行動を取るように設計された悪意のあるデザイン「ダークパターン」の危険性に警鐘を鳴らし、その撲滅を目的とした記事を公開しています。
今回、Suzanne Scacca氏が執筆した、アマゾンやグーグルなど大手Webサイトによるダークパターン訴訟を例にした記事より、ダークパターンをより分かりやすく、理解が深まるという見解から、著者とタイアップ・翻訳を実施致しました。
この記事はDark Pattern Lawsuits and What We Can All Learn From Themの翻訳転載です。著者のSuzanneさんの許可を得て公開しています。
ダークパターンとは|ダークパターンの種類と例
ダークパターンとは、ユーザーを騙して意図しないことをさせるユーザーインターフェースのこと。ユーザーが望まない行為を取り消すことが困難、あるいは不可能に近いものにしているものも含まれます。その目的は、ユーザーの知らないうちに、あるいは同意なしに、金銭やデータを提供させることです。
ダークパターンの種類
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ひっかけ質問
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こっそりカゴに入れる
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ゴキブリホイホイ
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プライバシー・ザッカーリング
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価格比較の阻止
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視覚的干渉
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隠されたコスト
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おとり商法
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コンファームシェイミイング(羞恥心の植え付け)
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偽装広告
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強制的な継続性
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友達スパム
ダークパターンの例
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eコマースや購読フォームで、自動更新のようにユーザーをサインアップさせる自動チェックボックス
オーガニックコンテンツに見せかけた広告やスポンサー記事
「承諾」ボタンがなく、単に情報を提供するだけのクッキーの同意バナー
何度も "アカウントを削除したい "と伝えなければならない、複雑な解約手続き
見つけにくいポリシーや利用規約
高額なダークパターン訴訟の例「Amazon(アマゾン)」
米連邦取引委員会(FTC)は2023年、アマゾンを提訴。
訴状の主な論点は、アマゾンが会計手続き中に顧客の同意を得ることなく、アマゾンプライムに自動加入させたというもの。加入プロセスに欠陥があることを知りながら、対策を講じなかったとし、FTCはこのダークパターン訴訟に3人の経営者を追加。また、訴状にはユーザーが購入を完了する前にプライム会員への登録を強制するなどの欺瞞的なデザイン手法も含まれていた。
高額なダークパターン訴訟の例「Google(グーグル)」
コロンビア特別区検事総長室(OAG)は2022年、グーグルを提訴し、同社は950万ドルで和解することで合意。
グーグルの様々なアプリは、ユーザーがアプリに許可を与えていない場合でも、ユーザーの動きを追跡し、記録し続けていました。さらに、これらのアプリの中には、位置情報記録を有効にするよう求める通知を定期的に表示するものも存在。グーグルはユーザーのプライバシーをどのように保護するかに関して、ユーザーを欺いていたのです。選択肢が与えられたとき、ユーザーがどのように追跡されることを望むかは聞いていないにも関わらず、同社は彼らの動きを記録し続けました。
脱ダークパターンを加速させる ─私たちが目指すもの─
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darkpatterns.jpというメディアを通じ、ダークパターンについての事例紹介、リーク募集、議論、問題提起を行うことで、消費者のリテラシーや理解を深め、被害者の減少に繋げる。
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ダークパターンを使う危険性について企業や経営者に警鐘を鳴らし、ダークパターンを使わずにビジネスを推進する手法やテクニックを共有することで、規制強化や抑止力強化につなげる。
darkpatterns.jpのメールマガジンで、ダークパターンを防ぐノウハウや最新事例が無料で学べます。トレーニング開催情報やPDFコンテンツなどの特典も配信中。
株式会社オレコン(ダークパターン)
◆ 株式会社オレコン社長・山本琢磨のインタビュー・取材絶賛受付中です。
zoom、大阪府内、都内で対応可能です。
またダークパターンについての取材も随時受け付けております。
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