和歌山県紀南・下里に新しい複合施設、”汽ノ舎(きのしゃ)”が誕生!かつて地域住人が集った「農協ビル」を地域内外の人をつなぐ「新しいふるさと」の拠点に。

建物改修にかかる費用のためのクラウドファンディングを本日より開始!
オリジナルデザインポスター、下里ロケーション写真撮影、ギャラリースペース使用券などをリターンにご用意。

株式会社MotionGallery

国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォームを運営する株式会社MotionGallery(本社:東京都中央区 /代表取締役:大高健志)は、2024年4月、本州最南端にほど近い、和歌山県那智勝浦町・下里エリアに誕生する地域内外の人をつなげる複合施設、”汽ノ舎(きのしゃ)”をつくるためのクラウドファンディングを本日より開始します(目標300万円、2024年2月29日23:59まで)。https://motion-gallery.net/projects/kinosha

本プロジェクトのメインビジュアル本プロジェクトのメインビジュアル

 施設の1階にはカフェと、古道具からオリジナルプロダクトまで、独自の目線で選び抜かれた全国各地の逸品を販売セレクトショップを常設。随時、さまざまな分野で活躍するクリエイターたちが講師を務めるワークショップやイベントを開催予定です。現在、外装・内装の大きな工事は終わり、小さな子どもから学生、社会人、年配の方までが過ごせるよう、オープンに向けた準備が進んでいます。


 ”汽ノ舎”は、下里や関西地方、そして関東地方に住む、職業も年齢も異なる5人のつくり手であり表現者であるコアメンバーが、人、もの、ことが混ざりあい予測不可能な新しいものが生み出される拠点として立ち上げ、誰もがワクワクを素直に表現し、チャレンジできる「新しいふるさと」を目指しています。安心できる、いつでも戻れる場所としての「ふるさと」。でも閉じこもるわけではなく、外に開かれ、いろんなものと出会う「新しさ」。その2つをあわせ持つ場所のことを、「新しいふるさと」と呼んでいます。

2階の窓から見える下里の海。    白浪が立つ日も多く、絶好のサーフィンスポット。2階の窓から見える下里の海。    白浪が立つ日も多く、絶好のサーフィンスポット。

 近年、世界遺産、熊野古道をはじめ、海外にも広く認知されつつある南紀熊野地域ですが、目の前には多くの課題もあります。例えば、少子化や高齢化が進み、基幹産業が衰退しつつあること。その結果、進学や就職で他地域に出たまま戻ってくる人が少ないことなど。文化が根付き、巡礼や産業を通じてかつて多くの人が行き交ったこの地ですが、かつてのような賑わいが衰えつつあることも確かです。

 この土地、そして南紀·熊野を貫く歴史と文化、精神を受けつぐことで「新しいふるさと」がもっと面白く、具体性のあるものになると考えています。信仰を通して様々な人を受け入れ、豊かな自然と人が混ざり合い、そして日本の新しいかたちをつくった人たちの生まれたこの土地の記憶を受け継ぎ、未来へつないでいく。汽ノ舎はそんな過去と未来との出会いの場所でもあります。


  • プロジェクト立ち上げの背景

関西都市圏から、最短でも3時間。豊かな歴史と文化があるけれど、僻地といっても差し支えない地域。そんな和歌山県南部、那智勝浦町にある海辺の小さな町「下里」に立つ、ちょっと古くて小さな元農協ビルをこの地域に住むメンバーの一人が引き継いだことから、このプロジェクトははじまりました。 このビルでどんなことができるだろう。どんな場所にしたら良いだろう。皆でこの土地を訪れ、歩き回り、地域の人々の話を聞きながらこのビルの未来のかたちを考えていくうちに、思考は建物を出て地域や社会へ、そしてその中で生きる私たちのあり方にまで、ぐるぐるとめぐりました。そして、たどり着いたのが「新しいふるさと」というかたちです。

  • 紀南・下里エリアについて

世界遺産〈熊野古道〉をはじめとする、古くからつづく信仰文化。日本一の落差をもつ〈那智の滝〉や、海面に巨大な岩が並び立つ〈橋杭岩〉など、多くの人を惹きつける雄大な自然。汽ノ舎は、そんな古来より多くの人を惹きつけてやまない紀伊半島最南端の地「南紀熊野」の一角、那智勝浦町の下里にあります。那智勝浦町は、熊野古道や那智の滝をはじめ、生まぐろの水揚げ日本一を記録した勝浦漁港や勝浦温泉で知られる、南紀熊野屈指の観光地です。また、隣町である「太地」は古くから捕鯨の町として栄え、現在も豊かな鯨肉文化が息づいています。さらに、神倉神社を始めとする世界遺産と豊かな町文化を有する新宮市や、本州最南端の地潮岬のほかロケットの発射基地を有する串本町など、自然と文化が深く絡み合った近隣地域はどれも「濃い」場所ばかりです。下里は那智勝浦町の最西端にあたる地域で、人口は約2100人。人口減少が続いていますが、かつては12㎢の小さな下里のエリアの中に幾つもの寺子屋があり、他地域からも通う人もいるほど教育に力を入れた町でした。また、多くの文化人が愛した町でもあり、詩人・佐藤春夫の故郷としても知られています。佐藤春夫の私塾「懸泉堂」は今もなお現存。そのほかにも西村伊作設計の「紀南教会」があったり、粘菌の調査で南方熊楠が滞在したことでも知られ、現在でも無形文化財にも登録されている獅子舞が奉納されるお祭りも開催されるなど、豊かな文化が根付いています。


  • ”汽ノ舎”のコンセプト

汽ノ舎は、聖地那智山の水が流れ込む太田川の河口に佇んでいます。河口では太田川の淡水と、豊かな熊野灘の塩水が混ざり合い、独特で多様な生態系を持つ汽水域が形成されています。この「汽水」に着想を得て、人と人、あるいは物や文化などが 「混ざる」という汽ノ舎のコンセプトを導き出しました。

 私たちはいま、とても便利な時代に生きています。例えば、欲しいものは明日にでも玄関で受け取れるし、AIの登場によって仕事の効率はずいぶんと上がりつつあります。ですが、それはここから先どんな変化が起きるかわからない、ということでもあります。世界が変化するスピードは着実にあがっている。そんな中で、急速に変わる「常識」に必死で追いつき、そこでの「正解」を探し求めることに、私たちはとらわれてしまいます。ですが、2、3年後の近い未来では、そもそもその常識も正解も変わっているかもしれません。だからこそ、一歩外に出た先にある「世界」と出会いそれをおもしろがる態度にこそ、これからの時代をより主体的に生き、切り開いていくていく人間の可能性があるのだと、私たちは信じています。曖昧さの中で出会い、予想外に変化し続けていくことをおもしろがる。そうすることが私たちの生活を豊かにし、人を育み、やがてはその土地の文化や産業にまで還っていくと思うのです。

 「セカイはセイカイよりおもしろい」。それが私たちの直感であり、信念です。コンセプトとして掲げた「混ざる」とは、正解がわからない世界で、私たちが世界と出会う方法の一つです。なにかの目標に向かって一直線に進むのではなく、外に開かれ、いろんなものとの出会を通して、じんわりと予想外に変化していく。まるで水彩絵の具のように、どちらかの色に染め尽くすのではなく、互いの色が滲み出て広がっていった先でふと混ざり合って、新しい色が生まれる、そんなあり方。そんな可能性が秘められた場所こそが、私たちが考える「新しいふるさと」なのです。

 汽ノ舎では、この「混ざる」というコンセプトを軸として、建築・グラフィック・コンテンツの各部門を担当するメンバーが、空間や活動のデザインを行っています。


  • ”汽ノ舎”の空間

汽ノ舎の建物は、 かつて地域住人が通い、集まる場所として機能していた「農協ビル」でした。時代の経過とともに役割を終えたものの、人々が集まる場所として頑丈に作られたコンクリート造の建物はまだまだ現役。この建物を新たに「混ざる」をコンセプトとした場所へ生まれ変わらせるため、建築やデザインを専門とするメンバーを中心に、空間を設計、作り直しました。

 第一に取り組んだのが、「内と外との境界を曖昧にする」ということです。元々地域のお金の保管場所だったこともあるのか、このビルは外に対して少し閉じられた箱のような建物になっていました。この「閉じられた箱」を解放するため、入り口やエントランス、そして庇などを改装しています。

1Fのカフェスペース。エントランスには6枚の大きなガラス引き戸を採用。1Fのカフェスペース。エントランスには6枚の大きなガラス引き戸を採用。

  • 4つの事業を軸にした活動

①食【あじわう・まざる】

汽ノ舎では特に食に重きを置いています。食はそれ自体が文化を体現するもの。食材は風土に大きく影響され、またそれによって人々の暮らしも大きく変わっていきます。 食を通して自然と人が混ざり、血肉になっていく。そしてその体があってこその、日々の営み。また、食卓があるから人が集まり、会話が生まれます。人同士の化学反応は、同じ釜の飯を食うところで、最も発揮されるのではないでしょうか。つまり食とは、物質的にも、コミュニケーション的にも、人・ものを混ぜ合わせる、最も根源的な活動なのです。そんな食を、汽ノ舎ではカフェスペースで提供していきます。様々な料理人たちとコラボレーションし、地域の食材を活かした「混ざる」メニューの開発を予定しています。


②物販【ふれる・まざる】

プロジェクトの立ち上げメンバーである水迫・冨田がメンバーの京都に拠点をかまえるデザインユニット「SIBO」監修によるセレクトショップにて、古道具からオリジナルプロダクトまで、独自の目線で選び抜かれた全国各地の逸品を販売します。 また、下里をはじめ紀南地方の郷土玩具の収集や民話、暮らしの変遷にまつわる品々など、ハードからソフトに至るまで民俗学的な収集活動も行っていきます。


③イベント・ワークショップ【つくる・まざる】

汽ノ舎が「新しいふるさと」になるための要は、地域に住む人と地域外を拠点とする人たちが出会い、まざり合うことで起きる化学反応にあります。 それを体現するべく、汽ノ舎ではイベントやワークショップを随時開催していきます。さまざまな分野で活躍するクリエイターたちに講師となってもらい、遊び、学べる場をつくります。たとえば、染色の専門家と一緒に草木を集めるところから染色を体験してみる。ダンサーと体を動かすことや表現することについて考えてみる。朗読家さんと発声練習をしてみる。編集者と雑誌作りに挑戦してみる……。「こんな面白い世界があるんだ!」「もっと自分でやってみたい!」「正解なんてないんだ!」 そんな自由でワクワクするセカイを感じさせてくれるクリエイターやプロジェクトを通して地元の子どもたちがセカイと出会い、感性を刺激する機会をつくります。もちろん子どもだけでなく、大人にもぜひ同じ目線で体験していただきたい。普段とは異なる文化や世界に触れる機会があれば、きっと日々の暮らしや仕事のヒントにもなるはず。汽ノ舎は、小さな子どもから学生、社会人、年配の方までが過ごせる、みんなのふるさとです。


④メディア【みる・まざる】

収集し、混ぜ合わせ、世に問うていく。汽ノ舎の取り組み自体が、すでに広義の意味で「混ざる」ことだと私たちは感じています。そんな汽ノ舎の取り組みの中で見えてきた学びを、多くの人と分かち合いたい。そして、いろんな方に、中に入って「混ざる」一部に加わってほしい。そんな思いから、汽ノ舎のWebやSNSなどのメディアを通じて、私たちの活動の様子や思い、そして新たな出会いの種を遠く離れたふるさとメンバーにもお届けします。汽ノ舎のイベント報告はもちろん、地域の企業や行事の取材や、他地域で志を同じくする方々にお話を伺っていきます。 また年に1回タブロイドを発行し、ふるさとメンバーに配布するほか、各地のお店や企業さまにも置かせていただく予定です。


  • クラウドファンディング概要

プロジェクト名:「ふれる·あじわう·つくる」セカイとまじわる複合施設《汽ノ舎》
紀南・下里エリアに「新しいふるさと」の拠点をつくりたい!

https://motion-gallery.net/projects/kinosha


▼資金の使い方

①リターンに発生する費用・クラウドファンディング手数料(100万円)②館内サインの制作・施工費(20万円)
③飲食スペースの厨房機器・什器制作費(160万円) ④トイレ修繕費(20万円)合計:300万円

 2nd goal:500万円(追加施工費、外観工事、ゲスト誘致)3rd goal:800万円(倉庫改修)


▼スケジュール
2023年12月:大枠の工事完了 2024年1月:什器設営、内装詳細施工、各部門オープン準備

2024年3月:プレオープン 2024年4月:グランドオープン


▼リターン(7,000円~50万円)
建築と地域・デザインと地域のトークイベント招待券、オープニングパーティーご招待、オリジナルデザインポスター、フォトグラファーによる下里ロケーション記念写真撮影、ギャラリースペース2週間使用券など


  • メッセージ

「セカイは セイカイより オモシロイ」 と汽ノ舎のメンバーは本気で思っています(真顔)。 だってすでにみんな面白いし、一見つまらなそうなものでもちょっと角度を変えれば面白がれると知っているから。今回のクラウドファンディングも、自分たちだけでは金銭的に無理かもしれないけれど、 面白い人ならまわりにたくさんいるし、きっと面白がりながら価値を見出してくれるんじゃないかと思ったから、「ちょっと助けて~!」というお願いと「面白いからまざってみない?」というお誘いでもあります。田舎での挑戦ってほんとに大丈夫?と思われるかもしれません。でも、汽ノ舎のカフェを訪れる旅行者がきっかけとなって、 もっと下里エリアを楽しめるようにと宿泊業が盛んになったり、滞在制作中のアーティストの作品を観た子どもたちが、 感化されてものづくりに夢中になったり、ここなら地元の人も外の人も仲良くしていそうだから、のびのび暮らせるかもと期待を寄せる移住者が現れたり……え、めっちゃええやん笑。こうやって想像し始めると、案外無理はないし、なんだかできそうな気がしませんか出自や肩書き、年齢や性別に関わらず、誰もが安心して伸びのびと過ごせる居場所。 異なる背景を尊重し、時にまざり合うことで生まれるワクワク。セカイはセイカイよりオモシロイ。 そんなことを日々肌で感じ、共有し、生み出すはじまりの場所をみなさんと築いていきたいと思い描いています。そして今回ご支援くださる皆さんは、このクラウドファンディングをもって「新しいふるさと」のメンバーです。 「自分のふるさとがこんなだったらいいな」を、ぜひ汽ノ舎でシェアしてみてください。一人の妄想も、人に話せば意外と実現できることも多いはず。それでは、汽ノ舎でお会いしましょう。


  • プロジェクトメンバー

岩倉 昂史|株式会社ヒトノハ /プロデューサー・クリエイティブディレクター 
1993年大阪府大阪狭山市生まれ・和歌山県古座川町在住

長尾 淳司|株式会社ヒトノハ /エンジニア
1986年和歌山県那智勝浦町下里生まれ・在住

富田 晨|SIBO/建築家
1993年大阪府羽曳野市生まれ・京都府南丹市在住

水迫 涼汰|SIBO/グラフィックデザイナー
1994年滋賀県大津市生まれ・京都府京都市在住

池田太朗|フォトグラファー/コーヒー坊や
1994年兵庫県宝塚市生まれ・埼玉県小川町在住

※クラウドファンディングページに、各メンバーよりメッセージがありますので、ご覧ください。


一般のお問合せ:contact@motion-gallery.net


MOTION GALLERYは、みんなの共感をパワーに、社会に新しい体験・価値観をもたら す創造的なプロジェクトを実現するクラウドファンディング・プラットフォームです。 https://motion-gallery.net// ▼Podcast https://propo.fm/motiongallerycrossing 

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会社概要

株式会社MotionGallery

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URL
https://motion-gallery.net/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区南青山3-13 MIDORI.so2
電話番号
-
代表者名
大高健志
上場
未上場
資本金
-
設立
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