【関西の保育士に聞いた、転職理由は?】第2位「仕事量が多い、労働時間が長い」を抑え、第1位になったのは...?
〜保育士が思う「今後保育施設が取り組むべきこと」、「事務時間の確保」や「キャリアアップや保育力の向上」など〜
子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」を運営する株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)は、関西圏の現役保育士108名を対象に、「関西圏の保育士」に関する実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
- 調査サマリー
- 調査概要
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年9月12日〜同年9月13日
有効回答:関西圏の現役保育士108名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「子ねくとラボ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://konnect-labo.jp/
- 保育士を仕事に選んだ理由、86.1%が「子どもが好きだから」と回答
・子どもが好きだから:86.1%
・自身の保育園時代が良い思い出だったから(担任への憧れ):17.6%
・保育が好きだから:14.8%
・社会的意義が高いから:13.9%
・家族・親族に保育士がいたから:12.0%
・中学・高校時代の体験学習で興味を持ったから:12.0%
・親から保育士を勧められたから:8.3%
・その他:5.6%
ー39歳:資格を取りたかったから
ー36歳:高校時代の担任に勧められた
ー43歳:ピアノの使った仕事につきたかったから
- 約半数が、周りから保育士という職業の地位が「低く」見られていると回答
・とても地位が高いと見られている:4.7%
・やや地位が高いと見られている:22.2%
・やや地位が低いと見られている:31.5%
・とても地位が低いと見られている:15.7%
・どちらともいえない/わからない:25.9%
- 現在の雇用形態、「正職員」が79.7%で最多
・正職員:79.7%
・派遣職員:11.1%
・アルバイト・パート:5.6%
・その他:3.7%
- 現在働いている施設形態、「認可保育所」が40.8%、「認定こども園」が30.6%
・認可保育所:40.8%
・認定こども園:30.6%
・幼稚園:8.3%
・認可外保育所(企業主導型保育所含む):7.4%
・その他社会福祉施設:12.0%
・わからない/答えられない:0.9%
- 勤務先を選んだ理由、「認定こども園:雇用途中から変化した」や「認可保育所:公立だと有給が取りやすく、お給料もいいと思った」など
<自由回答・一部抜粋>
・54歳:認定こども園:雇用途中から変化したから。
・25歳:認可保育所:公立だと有給が取りやすく、お給料もいいと思ったから。
・28歳:幼稚園:休みが多いから。
・25歳:認定こども園:乳児と幼児両方のこどもと関われるから。
・25歳:認定こども園:認可外より形態がしっかりしてそうだったから。
・30歳:認可保育所:国が認めた安心できる保育所だと思い入社したから。
・33歳:児童養護施設:人間関係が良い、時間がきっちりしているから。
・31歳:企業主導型保育園(認可外):身内が経営していて人が足りないと頼まれたから。
- 保育士として重視した就職条件、第1位「給与」、第2位「自宅からの距離」、第3位「人間関係」
・給与:56.5%
・自宅からの距離:48.1%
・人間関係:42.6%
・雇用形態:24.1%
・休みの多さ:23.1%
・保育方針・理念:20.4%
・福利厚生:18.5%
・労働時間の長さ:13.0%
・施設・定員の規模:8.3%
・仕事量の多さ:7.4%
・保育施設の知名度:1.9%
・扶養内での勤務:0.9%
・その他:1.9%
・特にない:3.7%
- 約6割の保育士が、「別の保育施設」への転職を経験
・ある:59.3%
・ない:40.7%
- 約半数が保育施設間を「2回以上」の転職経験あり
・1回:50.1%
・2回:31.2%
・3回:4.7%
・4回:3.1%
・5回:6.2%
・6回以上:4.7%
- 直近の転職理由、3割以上が「給料が安かった」や「仕事量が多かった、労働時間が長かった」と回答
・給料が安かった:34.4%
・仕事量が多かった、労働時間が長かった:32.8%
・職員との人間関係がよくなかった:23.4%
・園長との人間関係がよくなかった:21.9%
・結婚・妊娠・出産:12.5%
・健康上の理由:12.5%
・子育て・家事:4.7%
・その他:20.3%
- 現勤め先の園の「良いところ」、「人間関係」が51.9%で最多
・人間関係:51.9%
・休暇保障:45.4%
・給与・待遇:32.4%
・勤務時間の長さ及び時間帯:32.4%
・施設・定員の規模:11.1%
・キャリアアップ制度:10.2%
・研修制度:4.6%
・その他:5.6%
・特にない:11.1%
- 「小規模保育園なので、全体に目が行き届く」や「分担しているため担任を持っていても仕事量が多くない」などの園の良さも
<自由回答・一部抜粋>
・31歳:小規模保育園なので、全体に目が行き届く。
・28歳:みんなで分担してできるため、担任を持っていても仕事量が多くない。
・55歳:ある程度勤務時間帯を融通してもらえるところ。
・33歳:広い敷地に大きな遊具があり、自然に囲まれているのであぜ道散歩が出来たりするところ。
・33歳:認可外なので仕事量の負担が少ない。
・27歳:IT化が進んでいる。
・23歳:福利厚生がしっかりしている。
・29歳:残業代がきちんと出る。
- 勤め先の園の「改善して欲しいところ」、「給与・待遇」が55.6%で最多
・給与・待遇:55.6%
・人員体制:40.7%
・休暇保障:25.0%
・人間関係:21.3%
・勤務時間の長さ及び時間帯:21.3%
・キャリアアップ制度:13.0%
・産休・育休制度:10.2%
・研修制度:6.5%
・その他:4.6%
・特にない:12.0%
- 「休憩をしっかり取れる体制にしてほしい」や「仕事量の改善」などを求める声も
<自由回答・一部抜粋>
・40歳:休憩をしっかり取れる体制にしてほしい。
・35歳:仕事量の改善。保育士数の確保。
・49歳:人の入れ替わりが激しい。
・50歳:手当が少ない (住宅手当などの)。
・36歳:保育に使うものにもう少しお金を使ってほしい。おもちゃも何年も同じ物、製作も廃材など。
・34歳:研修内容が簡単で学びにならない。
・45歳:仕事内容は変わらないのに正職と嘱託の給与格差。
・52歳:施設の老朽化。
- 保育士が思う今後保育施設が取り組むべきこと、「事務の見直しと事務時間の確保」や「研修を充実させ、キャリアアップや保育力の向上」など
<自由回答・一部抜粋>
・64歳:事務の見直しと事務時間の確保。
・24歳:研修を充実させ、キャリアアップや保育力の向上を目指す。
・40歳:保育士の働きやすさを上げることで、職員数を十分に確保する。
・50歳:子どもたちが安心して過ごせる環境、保護者との信頼関係。
・36歳:アプリなどを導入して、健康管理や書類などをデータで管理してほしい。
・31歳:仕事量と給与が噛み合っていない。待遇をもっと考えるべき。
・41歳:地域との連携。地域の人達との交流。
・25歳:保育士が働きやすい環境作りが大事。人が足りないため余裕がなく、人間関係が良くなかったり休みにくかったりすることで保育の質が落ちてしまいます。
- 保育園での仕事の悩みの相談相手は、約6割が「同僚」
・同僚:59.3%
・友人:50.0%
・家族:40.7%
・先輩・上司:38.9%
・SNS(Facebook・Twitter等):3.7%
・インターネットサイト:2.8%
・その他:1.9%
・相談しない:1.9%
・悩みはない:3.7%
- まとめ
結果として、関西圏の現役保育士の約半数が、親類や友人等の周りから保育士という職業の地位が「低く」見られていると感じている実態が明らかになりました。これは東海三県の調査結果(※)と同様の結果となり、保育士という職業への世間のイメージが共通しているようです。
次に、保育士として重視した就職条件を伺うと、第1位が「給与」、第2位が「自宅からの距離」、第3位が「人間関係」の結果となりました。また、約6割の保育士が、保育施設から別の保育施設への転職を経験しており、多くの転職理由として「給料が安かった」や「仕事量が多かった、労働時間が長かった」などが挙がりました。続いて、現在勤めている園については、「良いところ」が「人間関係」が51.9%で最多。「改善して欲しいところ」は「給与・待遇」が55.6%で最多の結果となりました。
また、保育士が思う「今後保育施設が取り組むべきこと」として、「事務の見直しと事務時間の確保」や「研修を充実させ、キャリアアップや保育力の向上」など、保育の質を上げるための具体的な施策が挙げられたことから、保育士の仕事に対する意識の高さが伺えました。保育士からも“選ばれる園”となるためには、保育士のキャリアアップのシステムの構築や、ゆとりを持って働ける職場環境の改善などが保育園側にも求められており、これらの取り組みが、ゆくゆくは保育士という職業のイメージアップ、さらには子育て環境全体の向上にも繋がるのではないでしょうか。
※「東海三県の保育士」に関する実態調査
https://www.g-asuka.co.jp/job-info/topics/16381.html
- 「子ねくとラボ」について
「子ねくとラボ」は、「子ども+Nursery(保育)+Education(教育)・Entertainment(エンターテインメント)+Creation(創造)+Trend(トレンド)」の要素から構成された、子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクトです。子育てや保育に関する「調査レポート」や「ニュース/記事」、また「子ねくとラボ」が提供しているサービスについて発信しております。
事業名 :子ねくとラボ
事業責任者 :末廣 剛
URL :https://konnect-labo.jp/
サービス内容:・選ばれる園づくりコンサルティングサービス
・保育施設向け研修&巡回サービス
・保育専門実証実験 コーディネートサービス
・スタートアップ支援サービス
- 会社概要
設立 :1994年8月30日
代表取締役:萩野 吉俗
所在地 :東京都文京区小石川5丁目2番2号 明日香ビル3F
事業内容 :■保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)
■自治体と連携した子育て支援事業
(児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)
■保育に関わる人材の派遣・紹介(保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)
■居宅訪問型子育て支援
(ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、自治体の委託業務)
■臨時保育室の設置・運営(イベント時保育サービス)
■保育に関わる人材の教育(研修会、講演会、各種セミナーの開催)
■新規保育事業の開発及びコンサルティング
URL :https://www.g-asuka.co.jp/index.htm
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