【京都最新観光課題対策】AIスタンプラリーで参加者の92%が「普段行かない場所」を訪問

国交省・京都の挑戦した、AI × 観光分散

ボールドライト株式会社

ボールドライト株式会社(以下、ボールドライト)は、国土交通省 近畿地方整備局 京都国道事務所が推進する京都エリア観光渋滞対策実験協議会(以下、対策協議会)のプロジェクトにおいて、生成AIを活用したデジタルスタンプラリーシステム「プラチナラリー」を提供し、2025年8〜9月に実施された「ルパン一味を集結させよ 京盗スタンプラリー」および同年11〜12月の「秋の京都スマートさんぽ」の2施策を通じて、観光客に対する「普段行かない場所への誘導施策」の結果データを分析し、公開したことをお知らせします。

背景:渋滞に対するソフト対策の実施へ 

世界有数の観光都市・京都では以前より交通渋滞が課題であり、この解消のために「観光客の行動そのもの」を変更させる施策への挑戦を決めました。

観光客の行動そのものの変容施策を実施

行動変容の基盤として、2024年11月にデジタルマップ・プラットフォーム「プラチナマップ」を活用し、京都観光デジタルマップ「京スマ」を開設。(*2026年4月に運営を京都市観光協会へ移管)

京都観光デジタルマップ「京スマ」

観光スポット、リアルタイムの混雑状況、季節情報のほか、手荷物預かりや観光バス駐車場の事前予約・決済機能(導入後すでに約8,400件の予約を獲得)など、観光に必要な情報が地図上でひとまとめになったデジタルマップは、公開後約1年余りで累計105万PVを突破、現在も利用者数を増やし続けています。

「京スマ」公式サイト: https://ja.kyoto.travel/useful/guide/

行動変容促進施策:生成AIが写真を判定するスタンプラリー 

デジタルマップ作成後、対策協議会はマップの認知と行動変容を促進するため、観光客が自ら進んで穴場エリアに足を運びたくなる「動機づけ」施策として、デジタルマップ上で開催可能なAIスタンプラリー「プラチナラリー」を実施しました。

 AIスタンプラリーは、従来のQRコード読み取り型スタンプラリーとは異なり、「AI写真判定」や「AI音声判定」等によるスタンプ獲得が可能な最新のデジタルスタンプラリーです。

 たとえば、「仁和寺の北庭から五重塔を撮影せよ」といった特定のミッションをクリアすることでスタンプが獲得できます。これは、現地に行くだけでなく、「体験」そのものを楽しむ要素を自然に盛り込め、その場所を訪れる強力な動機づけを行います。その他AI判定方式は、QRコードの設置不要等、多数のメリットがあります。

第1弾:「南座公演 歌舞伎『流白浪燦星(ルパン三世)』×     京都 AIスタンプラリー」(2025年8〜9月)

第1弾として、南座公演 歌舞伎『流白浪燦星(ルパン三世)』とのコラボレーションにより、京都市内の穴場スポットを巡るスタンプラリー「ルパン一味を集結させよ 京盗スタンプラリー」を実施しました。

「寂光院の本堂の写真を撮影せよ」ミッションをAIが写真判定し、スタンプ付与 ©モンキー・パンチ ©松竹 ©モンキー・パンチ/TMS・NTV

企画の狙い

  • 分散型観光の仕掛け:AI判定スポットを意図的に「穴場」に設定し、中心地の定番観光スポットから離れた場所への回遊を設計

  • デジタルマップへの流入:デジタルマップ上でのラリー参加動線により、渋滞情報・混雑カメラ等の情報への自然な接触を実現、利便性を周知するとともに、分散を促進

穴場を中心にAI判定スポットが設計されたスタンプラリーコース(国交省資料より)

成果:92%が「普段行かない場所」を訪問

参加者アンケートでは、以下の結果が得られました。

南座公演 歌舞伎『流白浪燦星(ルパン三世)』×京都 AIスタンプラリー 成果サマリー

・参加者数:781名(目標500名/達成率156%)

・満足度:91%(5段階評価で平均4.47)

・普段行かない場所へ行った:92%

・京スマ認知:約90%がラリーを通じて初めて認知

 ・京スマPV:ラリー期間中に1.6倍に増加

特筆すべきは「参加者の92%が『普段行かない場所を訪問した』と回答した」という数値です。意図的な動線設計を行うことで、観光客の行動を実際に変えられた可能性が高いことがわかりました。

第2弾:「秋の京都スマートさんぽ」(2025年11〜12月)

第1弾の成果を踏まえ、2025年秋には「場所の分散」に加えて「時間の分散」にも踏み込んだ第2弾施策「秋の京都スマートさんぽ」を実施しました。

時間帯別の分散機能を追加した「秋の京都 スマートさんぽ」

進化ポイント:時間帯別ポイント変動 

時間帯別ポイント変動の追加により、「行きたい場所」を変えるだけでなく「行く時間」も変えるという、より高度な行動変容の実現を目指しました。

  • 混雑時間帯のポイント引き下げ:ピーク時間帯のスポット訪問ポイントを低く設定

  • 閑散時間帯のポイント引き上げ:早朝や夕方の訪問を高ポイントで優遇

統合プラットフォーム:デジタルマップ上での施策実施の効果 

今回のプロジェクトでは「京都観光デジタルマップ(京スマ)」(プラチナマップを基盤に構築)との連携が大きな成果を生みました。

  • 手ぶら観光情報:荷物預かりサービスの情報で回遊性を向上

  • 混雑カメラ映像:主要観光地のリアルタイム映像で混雑状況を可視化

  • 駐車場満空情報:API連携による自動更新で空き状況を即時把握

スタンプラリー参加者の93.2%が「マップの情報が混雑回避に役立った」と回答しており、「楽しみながら分散」と「情報で分散」の両輪が機能したことが確認されました。


デジタルマップ×AIスタンプラリーの意義 

以下の3点で先進的な意義があったと考えられます。

  1. 「普段行かない場所への誘導」実行

    観光課題対策として、回遊施策は各地で求められています。今回の施策は「参加者の92%が『普段行かない場所を訪問した』と回答」した実績が得られ、今後の回遊施策の参考になると思われます。

  2. 生成AI×観光の実用化モデル
    生成AIを観光施策に実装し、QRコード不要の写真判定によるスタンプラリーを大規模に運用した日本初の事例です。

  3. 行政×テクノロジーの協働モデル
    国土交通省・地方自治体・観光事業者・テクノロジー企業が一体となった対策協議会の取り組みは、全国の観光地が抱える同様の課題に対する再現可能なモデルとなり得ます

今後もボールドライトは、デジタルマップ、AIスタンプラリープラットフォームのパイオニアとして、各地の課題に合わせた最新の観光DX支援を拡大予定です。

会社概要 

社名:ボールドライト株式会社
事業内容:観光DX関連事業、商業施設DX関連事業、システムおよびソフトウェア開発事業、ビジネスコンサルティング事業、デジタルマーケティング事業
設立年月日:2019年4月3日
WEB サイト: https://boldright.co.jp

サービス概要

■デジタルスタンプラリーシステム「プラチナラリー」

https://stamprally.digital/

業界初の生成AIによるスタンプ獲得判定を実現したデジタルスタンプラリーシステムです。写真・レシート・音声からのスタンプ取得により、滞在時間・周遊率・購買を高める仕掛けを提供。さらに事務局業務・報告書作成を効率化する仕組みをワンストップで提供し、自治体・観光事業者・商業施設などの地域や施設の活性化・DXを1つのプラットフォームで支援します。

■デジタルマップ・プラットフォーム「プラチナマップ」
https://platinumaps.jp/

オリジナルのデジタルマップを誰でも簡単に作れる「デジタルマップ・プラットフォーム」です。スタンプラリー、クーポン、予約機能、混雑情報配信などの機能など、観光DXに特化した機能を多数実装。必要な時に必要な機能を必要な分だけ利用できるのが特長です。

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会社概要

ボールドライト株式会社

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URL
https://boldright.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー37階
電話番号
-
代表者名
宮本 章弘
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2019年04月