ECOMMITとエフアンドエイノンウーブンズが、衣類の資源循環のための業務提携を締結
〜衣類のリサイクル(反毛繊維)のサプライチェーンの透明性を担保し、資源取扱量拡大に向けた提供スキームを構築〜
循環型社会に向けた不要品の回収・選別・再流通のインフラを構築する株式会社ECOMMIT(本社: 鹿児島県薩摩川内市、代表取締役CEO:川野 輝之、以下「ECOMMIT」)と、不織布・フェルトのメーカー株式会社エフアンドエイノンウーブンズ(代表取締役社長:近藤 浩行 以下「FANS」)は、より環境負荷の少ないスキームを構築するため、衣類の資源循環に関する業務提携を締結しました。
業務提携内容について
ECOMMITは、アパレルメーカーや各拠点から不要になった衣類等の回収を行い、全国のサーキュラーセンターで丁寧に選別後、約98%をリユースまたはリサイクルとして再流通を行います。ECOMMITとFANSは、2022年からリサイクルパートナーとして取引を行っており、ECOMMITが回収した衣類のうちリユースが難しい混紡素材のものを選別後、反毛繊維※1(リサイクル原料)としてFANSへ納品し、その後、反毛加工されて自動車用の内装材等に利用されています。
この度、反毛繊維となる衣類の取扱量が増加する中で、より環境負荷の少ない資源循環のスキームを構築するためにECOMMITとFANSは業務提携に至りました。本業務提携により、ECOMMITとFANSは以下の取り組みを開始します。
1) 特定の案件において、ECOMMITが反毛繊維となる衣類を各社からとりまとめ、FANSに一括納品を行います。本業務提携による取り組みを通じて、反毛繊維の配送コストや環境負荷に配慮した流通が可能となります。
2) ECOMMITが提供するトレーサビリティシステムを活用することで、将来的な資源循環に係るサプライチェーンの開示要求に対応できるように透明性を確保するとともに、持続的な反毛原料供給の安定化を目指します。
※1 参考:反毛繊維について
反毛繊維は、不要になった繊維(衣料、糸、布地)などを専用の反毛機械を使って、もう一度わた状に戻して加工を行うものです。反毛繊維は、自動車の吸音材などの資材として活用されています。
ECOMMITの回収・選別・再流通の仕組み
ECOMMITが回収し選別した衣類は17年間で培った再流通先にて再資源化されています。リユース可能なものは再び商品として多岐にわたる販路へ、状態の悪いものはリサイクルを行います。リサイクルパートナーを通じて再び原料として生産側に戻っていきます。
株式会社エフアンドエイノンウーブンズについて
フェルト・不織布製造業主として羊毛,獣毛などを用い,ハーダー又は刺針機などにより,プレスフェルトを製造する事業所及びレーヨン,スフ,合成繊維などに化学的,機械的処理を施し,不織布を製造しています。
株式会社エフアンドエイノンウーブンズ 代表取締役社長 近藤 浩行 コメント
当社は、ニッケグループに属するアンビック株式会社と株式会社フジコーが統合したフェルト・不織布製造業のメーカーです。両社の研究開発技術を融合させることで、差別化できる高機能な製品開発に取り組み、成長が見込まれる、アジア全域、欧米へと両社の販路を束ね成長しています。
その一つとして、近年、繊維産業における環境負荷が課題となる中、資源循環の取り組みは関心が高まっています。そのような中、当社はECOMMITとの連携により、リユースが難しい衣類を反毛繊維として新たな製品にするための取り組みを開始します。
ECOMMITとの取り組みは、不要になった衣類の安定的な回収に加えて、効率的な物流や納入を実現し、環境負荷を低減した連携を目指します。当社は、回収した不要な衣類から繊維製品リサイクルのネックとなっている、古着からボタン・ジッパー等の異物を除去する工程を人手を使わずに自動で処理する設備を導入し、反毛繊維の生産量を現在の10倍規模に拡大することを掲げています。今後もECOMMITとの連携を通じて、将来性、社会貢献性の高い事業を拡大させながら環境を守り、人々が求める、「あたたかな未来」の創造に貢献できる存在を目指します。
株式会社ECOMMIT 代表取締役社長CEO 川野輝之 コメント
この度、エフアンドエイノンウーブンズ様と新たな連携を開始しますことを心より嬉しく思います。当社は、「捨てない社会をかなえる」ために、ものが循環するインフラの構築を目指す循環商社です。不要品を資源循環サービス「PASSTO(パスト)」などから回収し、丁寧に選別を行った後にもう一度製品としてリユースを行い、リユースが難しい不要品は再生素材としてもう一度製造の現場に戻しています。当社の特徴はこのような選別・再流通の仕組みにより、約98%という高い再資源化率を担保していることです。また、回収量が増えるなかで反毛繊維の資源となる衣類の物量も増えている状況です。この度、FANS様との業務提携によりECOMMITが反毛繊維の供給元の架け橋となり、資源循環のための安定的な供給を目指します。
ECOMMITについて
ECOMMITは「捨てない社会をかなえる」ために、ものが循環するインフラをビジネスで実現する循環商社です。全国7箇所に自社の循環センターを持ち、不要になったものを回収・選別・再流通しています。さらに、"ものの流れ"をデータ化する自社開発のトレーサビリティシステムにより、リユース・リサイクル率の算出や、CO2削減量のレポーティングまで行うことで、企業や自治体のサステナビリティ推進に向けたサービスを包括的に提供しています。
(1) 会社名:株式会社ECOMMIT
(2) 代表取締役CEO:川野 輝之
(3) 所在地:鹿児島県薩摩川内市水引町2803
(4) URL: https://www.ecommit.jp/
(5) 設立: 2008年10月1日
(6) 事業内容:循環型社会に向けたインフラ・システム開発およびリユース・リサイクル事業
不要品の回収・選別・再流通を一気通貫で行う資源循環サービス「PASSTO(パスト)」
「PASSTO」は、使わなくなった不要品を「回収」し、最適な使い道の「選別」、再活躍させる「リユース・リサイクル」の循環をつくる仕組みです。 PASS TOを短縮した造語で、「次の人に渡す、未来に渡す」を意味しています。
暮らしに一番身近な資源循環の入口となることで、生活者の皆さまがより気軽に資源循環に参加できる場と、“捨てる”以外の選択肢を提供し、サーキュラーエコノミーの実現を目指します。
PASSTO official website : https://www.passto.jp/
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