商船三井グループが提供するダイナミック ポジショニング訓練センターで初の海外組織からの受講生を受入
~台湾の洋上風力発電産業の発展に貢献~
DP操船技術は、洋上風力発電所の設置、設置後のメンテナンス、ならびにオフショア支援船などで広く必要とされる重要な技術です。台湾を含むアジア太平洋地域で急速に成長している洋上風力発電により、安全かつ効率的にDP操船を行える海技者や作業者の需要が増えています。商船三井とMOLMECは台湾からの航海士に訓練を行うことでその需要に応えます。
今回の協業について、MOLMECの社長 中島孝は 「台湾の洋上風力発電産業の発展につながる今回のTIWTCとの協業を大変光栄に思います。商船三井グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」にて、洋上風力発電分野における具体的なアクションプランとして、台湾での洋上風力発電への参画実績を積み上げ、かつ周辺事業への参画につなげることを掲げています。今回の協業はそれが具現化した一例となります。商船三井グループは今後も、国内外・グループ内外、また船員資格の有無を問わず、今後増加が見込まれる洋上風力発電や海洋開発の特殊船運航要員による安全運航や工事作業の安全性確保、技術の高いDP操船要員の確保・育成に寄与していきます。」と述べています。
また、TIWTCのヴィンセント・ツァイゼネラルマネージャーは「商船三井およびMOLMECと協力できることを嬉しく思います。また、台湾の航海士がMOLMECによってThe Nautical Institute(本部:イギリス、以下「NI」)の認証を受けた(註3)DPトレーニングコースで訓練されることを嬉しく思います。このコースは、台湾の航海士が能力を向上させ、洗練されたNI認定DPオペレーターとなって世界の洋上風力市場で働くために不可欠です。」 と述べています。
商船三井グループは、再生可能エネルギーの切り札として期待される洋上風力発電事業のバリューチェーンに広く携わり、自社グループのみならず、社会の低・脱炭素化に貢献していきます。
(註1)DP操船は、風潮流などの外力を自動で計算し、船舶を定点で保持したり、予め設定したルート上を航行させることができ、海上の一点に留まり作業をする海底ケーブル敷設船、洋上風力発電関連特殊船、ならびに海底油田関連のオフショア船などに必要不可欠なものです。
DP操船訓練およびそれに用いるDPシミュレータに関しては、過去の以下プレスリリースをご参照下さい。
・2022年3月14日付「ダイナミック ポジショニング(自動船位保持)シミュレータを商船三井本社に導入~海底ケーブル敷設船や洋上風力発電事業をはじめ様々な海洋開発関係特殊船の訓練に対応~」
・2022年6月7日付「ダイナミック ポジショニング(自動船位保持)訓練開講 ~海洋開発関連特殊船の訓練に対応可能な第三者機関認証を得た日本初のトレーニングセンター~」
・2023年2月17日付「洋上風力発電事業に不可欠な新たな訓練コースについてClassNK基本承認を取得
~DPシミュレータを使用する海洋開発関連特殊船訓練コースを拡張~」
(註2)Taiwan International Windpower Training Corporation Ltd.(臺灣風能訓練股份有限公司)は、洋上風力発電作業の訓練を提供する台湾初のGWO(Global Wind Organisation)認定の?トレーニングプロバイダーです。2018年に台湾港務股份有限公司、台湾電力股份有限公司、Cwind Taiwan Co., Ltd、中国鋼鉄股份有限公司、台湾国際造船股份有限公司、およびSynera Renewable Energy Co., Ltd.の合弁会社として設立されました。
ウェブサイト: https://tiwtc.com/ Email: service@tiwtc.com
(註3)商船三井およびMOLMECが保有するDPトレーニングセンターはNIの認証を得た日本初のトレーニングセンターです。NIはDPオペレーター資格を発行する一つの機関であり、NIが発行する資格は国際的に認められています。
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