春の予防シーズン到来!犬のフィラリア予防、認知度9割超でも障壁は「与え忘れ」と「知識不足」
~効果的な予防方法と継続のポイントについてTYLの獣医師が解説~
ペットの家族化推進をミッションとし、ペット医療DXをおこなう急成長ベンチャー企業の株式会社TYL(本社:東京都港区 代表取締役社長:金児 将平、以下TYL)は、春の予防シーズン到来にあわせて『犬のフィラリア予防に関する意識調査』を実施しました。
◼︎調査背景
TYLでは、ペットが健康に暮らせる環境をつくり、ペットと飼い主ともに「幸せな生活」を送れるように「ペットの医療DX」を進めており、首都圏にて5店舗の動物病院の運営および往診サービスを提供しております。今回の調査では、犬を飼っている方を対象にフィラリア予防の実態を調査しました。さらに獣医師の視点から、フィラリア予防の効果的な方法や継続するためのポイントについて分かりやすく解説しています。ペットも飼い主も、お互いに健康で幸せな暮らしができることを願っております。
◼︎調査結果
・フィラリアの認知度は9割を超え、約半数の飼い主が毎月定期的に予防薬を投与している。
・予防薬は経口タイプが主流、6割以上の飼い主が季節を限定して予防を実施。通年で予防を行う飼い主は3割にとどまる。
・飼い主の3割以上が予防薬の与え忘れを経験。必要性を感じない、与える時期が分からないなど、フィラリア予防についての知識不足も明らかに。
・約6割の飼い主が過去1年以内にフィラリア検査を実施。年間で予防にかかる費用は5,000~10,000円が最多。
・6割の飼い主が動物病院から予防に関する情報を取得、インターネットも重要な情報源に。
◇ トピックス1
フィラリアの認知度は9割を超え、約半数の飼い主が毎月定期的に予防薬を投与している。
犬の飼い主580名に対し「フィラリア(犬糸状虫症)についてご存知ですか?」と質問したところ、「よく知っている」(59.3%)、「名前は聞いたことがある」(32.6%)、「まったく知らない」(8.1%)という結果に。フィラリアに対する認知度は9割を超えていることがわかりました。

また、Q1でフィラリアについて「よく知っている」または「名前は聞いたことがある」と答えた犬の飼い主533名に対して「現在、愛犬にフィラリア予防薬を定期的に与えていますか?」と質問したところ、「毎月定期的に与えている」と答えた方が最も多く約半数の47.1%でした。そのほか「時々与えているが、毎月ではない」(25.3%)、「蚊が多い夏場だけ与えている」(13.7%)という飼い主も。一方で、フィラリアについて認知しているものの「予防薬を与えていない」(9.2%)、「分からない」(4.7%)と回答する飼い主があわせて1割以上という実態も見えてきました。

◇トピックス2
予防薬は経口タイプが主流、6割以上の飼い主が季節を限定して予防を実施。通年で予防を行う飼い主も3割を超える。
Q2で「予防薬を与えていない」または「分からない」と回答した飼い主をのぞく459名の飼い主に対して「 どのタイプの予防薬を使用していますか?」と質問したところ、「経口タイプ(錠剤・チュアブル)」と回答した方が過半数の67.3%、次に多かったのが「スポットオンタイプ(首筋に垂らすタイプ)」で22.4%、「注射タイプ」と回答した飼い主は8.5%でした。

また、Q2で「予防薬を与えていない」または「分からない」と回答した飼い主をのぞく459名の飼い主に対して「フィラリア予防の開始時期はいつ頃ですか?」と質問したところ、「5月頃~11月頃」答えた方が過半数の53.8%で、「6月頃~9月頃(夏場のみ)」(9.6%)と回答した方とあわせて6割以上の飼い主が季節を限定して予防をおこなっていることがわかりました。一方で、フィラリア予防を「通年(1年中)おこなっている」飼い主もは31.6%と、季節を限定した対策をおこなっている飼い主に比べ約半分程度にとどまることがわかりました。

◇トピックス3
飼い主の3割以上が予防薬の与え忘れを経験。必要性を感じない、与える時期が分からないなど、フィラリア予防についての知識不足も明らかに。
Q2で「予防薬を与えていない」または「分からない」と回答した飼い主をのぞく459名の飼い主に対して「フィラリア予防薬を与え忘れてしまったことはありますか?」と質問したところ、「忘れたことはない」と回答した飼い主が63.6%と半数を超えました。一方で、3割以上の飼い主が予防薬を与えることを「忘れてしまったことがある」(33.1%)という実態も見えてきました。

フィラリア予防薬を定期的に与えていない、または与え忘れることがあると回答した飼い主324名に対して「フィラリア予防薬を定期的に与えていない、または与え忘れることがある理由は何ですか?」と質問したところ、31.8%の飼い主が「与えるのを忘れてしまう」と回答しました。そのほかに「費用が負担になる」(25.6%)、「与える必要性を感じない」(24.4%)、「与え方や時期が分からない」(20.1%)といった回答も見られ、フィラリア予防の重要性や予防方法に関する知識が浸透していないケースも見られました。

◇トピックス4
約6割の飼い主が過去1年以内にフィラリア検査を実施。年間で予防にかかる費用は5,000~10,000円が最多。
Q1でフィラリアについて「よく知っている」または「名前は聞いたことがある」と答えた犬の飼い主533名に対して「過去1年間に愛犬にフィラリア検査を受けさせましたか?」と質問したところ、「はい」と答えた飼い主は半数を超える63.2%、「いいえ」が27.8%、「分からない」との回答は9.0%という結果となりました。

また、Q2で「予防薬を与えていない」または「分からない」と回答した飼い主をのぞく459名の飼い主に対して「フィラリア予防薬にかかる年間費用はどのくらいですか?」と質問したところ、最も多かったのは「5,000円~10,000円未満」(43.6%)、ついで「10,000円~15,000円未満」(20.5%)、「15,000円以上」(11.8%)という結果となりました。半数近くの飼い主が年間費用1万円未満でフィラリア予防をおこなっていることがわかりました。

◇トピックス5
6割の飼い主が動物病院から予防に関する情報を取得、インターネットも重要な情報源に。
Q1でフィラリアについて「よく知っている」または「名前は聞いたことがある」と答えた犬の飼い主533名に対して「フィラリア予防に関する情報はどこから得ていますか?」と質問したところ、半数を超える59.5%の飼い主が「動物病院」と回答しました。次に多かったのが「インターネット」(40.0%)で、飼い主にとってWEBでの検索も重要な情報源となっていることがわかりました。そのほかに「ペットショップ」(15.0%)、「書籍・雑誌」(12.9%)、「知人・友人」(9.6%)といった回答も見られました。

■フィラリア予防の効果的な方法や継続するためのポイント
~TYL 取締役 兼 アニホック動物病院グループ 総獣医師長 藤野洋が解説~
(1)約3割の飼い主が「予防薬の与え忘れ」を経験しています。投薬を続けるための工夫や対策はありますか?
フィラリア予防薬の与え忘れを防ぐためには、毎月の投薬日を決めておくことが大切です。例えば「毎月1日」や「給料日」など、覚えやすい日を設定すると習慣化しやすくなります。また、スマートフォンのカレンダーやリマインダー機能を活用し、アラームを設定するのも効果的です。最近では、フィラリア予防薬を提供するメーカーがアプリなどを活用してお知らせをしてくれるサービスもありますので、かかりつけの動物病院でご相談されるのがよいかと思います。フィラリア予防は愛犬にとって重要な感染症対策です。便利なツールを活用することで予防薬の与え忘れを防ぎ、愛犬をフィラリアからしっかり守りましょう。
(2)フィラリア予防は「毎月の投薬」が基本ですが、実際には夏場だけ与える飼い主も一定数いることがわかりました。予防を怠るとどのようなリスクがあるのでしょうか?
フィラリア予防を怠ると、深刻な健康被害をもたらすリスクがあります。フィラリアは蚊によって媒介される寄生虫感染症で、感染すると体内で幼虫が成長し、やがて心臓や肺動脈に寄生するようになります。これにより血流が阻害され、進行すると慢性的な咳や疲れやすさ、呼吸困難などの症状が現れ、最悪の場合は突然死に至ることもあります。実はフィラリア予防薬は感染を防ぐものではなく、体内に入った幼虫を駆除するためのものです。そのため、毎月継続して投薬しなければ、幼虫が成長し、予防薬が効かなくなってしまう恐れがあります。「夏場だけ投薬すれば十分」と考える飼い主もいますが、蚊は気温が上がる春から秋にかけて活動するため、短期間の投薬では予防が不十分になり、感染のリスクが高まります。もしフィラリアに感染すると薬による駆除には数年かかり、毎月の投薬が必要になります。また、重症の場合は外科手術で寄生虫を取り除かなければならず、ペットの体に大きな負担がかかります。こうした事態を防ぐためにも、獣医師の指示に従い、シーズンを通して毎月確実に予防薬を投与することが大切です。
■調査概要
調査テーマ:犬のフィラリア予防に関する意識調査
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象者:ペットを飼っている方580名
調査実施日:2025年3月10日~2025年3月14日
調査主体 :株式会社TYL
■TYL について
TYL は「ペットの家族化推進」をミッションとして掲げている急成長ベンチャーで、動物病院支援とペットの飼い主支援という両輪で全17のサービスを展開しており、ペットが健康に暮らせる環境を作り、ペットと飼い主ともに幸せな生活を送れるようにペットの医療DXを進めております。動物病院支援では、動物病院従事者向けの人材紹介事業や求人媒体等を運営、病院経営に関わる課題および事業承継のコンサルティング等をおこなっています。飼い主支援では、ペットのヘルスケアに係る往診事業や病院の運営等を提供しております。
コーポレートサイトURL:https://pet-tyl.co.jp/
■会社概要
名称:株式会社 TYL
代表取締役社長:金児 将平
設立:2017年8月1日
資本金:225,124,800 円 ※資本準備金含む
所在地:東京都港区芝 2-13-4 住友不動産芝ビル 4号館4階
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