リサイクル工程で簡単にラベルを除去できる水系粘着剤を開発
~アルカリ剥離粘着剤でプラスチック製容器包装のリサイクル推進に貢献~
トーヨーケム株式会社(代表取締役社長 町田 敏則、東京都中央区)は、プラスチック製容器包装リサイクル時のアルカリ処理工程でラベルが剥がれやすくなるラベル用水系粘着剤「EXK 22-187」を開発いたしました。
持続可能な社会実現のため、プラスチックのさらなる資源循環が課題となる中、プラスチック製容器包装のリサイクル率向上が求められています。リサイクル時には、使用済みプラスチックを粉砕した後、不純物をアルカリ洗浄工程によって取り除きますが、従来の粘着剤を使用したラベル、中でもフィルムラベルはアルカリ処理で除去することが容易ではありません。そのためラベルが付着しているものを事前に選り分けるといった対応が必要となり、リサイクル推進を阻害する大きな要因の一つとなっています。
この度トーヨーケムが開発したラベル用水系粘着剤「EXK 22-187」は、通常の粘着剤に比べアルカリ水を引き込みやすい設計にすることで、ラベルと包材の界面にアルカリ水がより浸透し、プラスチック製容器包装リサイクル時のアルカリ処理工程でラベルが剥がれやすくなる粘着剤です。紙ラベルだけでなく、剥離が難しいフィルムラベルも短時間で除去することが可能になります。本製品は既存粘着剤と同等以上の粘着力を発現し、シャンプーボトルといった日用品やお惣菜等の食品用途に適した、製品使用時には剥がれにくく、リサイクル工程では剝がれやすいラベルを実現します。
東洋インキグループは、「革新的技術を通じて環境と共生する」ことを重要課題に掲げ、革新的な環境技術により製品・サービスの両面で持続可能な社会の構築をリードする企業を目指しています。使用済みプラスチックの再資源化を推進し、持続可能な社会の実現に向け循環型社会の実現に貢献してまいります。
- TOYOCHEM、およびTOYOCHEMロゴは、東洋インキSCホールディングス株式会社の商標もしくは登録商標です
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像