NTTと協業し、展示会OFC 2024でIOWN Open APN向けエンドツーエンド400Gテスタを展示

アンリツ株式会社

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、日本電信電話株式会社(NTT)との協業により、2024年3月26日から3月28日まで米国サンディエゴで開催される世界最大の光通信の展示会「The Optical Fiber Communication Conference and Exhibition 2024 (OFC 2024)」で、最先端ネットワークのデモ環境「OFCnet」に参画し、IOWN Open APN [※1] に対応した400Gテスタを展示します。

生成AI、クラウドサービスの急速な普及、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進等を要因として、データセンター間の通信容量が急増しています。遠隔に分散配置されたデータセンターを超大容量、低遅延、低消費電力で接続するデータセンターエクスチェンジ(DCX)を実現するため、IOWN Global Forumが規定するOpen All Photonic Network (Open APN)アーキテクチャのネットワークへの適用が進められています。

今回のデモ展示では、OFCnetを活用した相互接続ブースIOWN Networking Hub(ブース912番)が開設され、IOWN APNのユースケースであるDCXが、マルチベンダ構成でデモンストレーションされます。 OpenZR+[※2]に準拠した400G光トランシーバーは、データセンタースイッチに搭載され、OpenROADM MSA [※3]および テキサス大学ダラス校(UTD)のOpenLabにより隣接ブースに構築されるOpenROADMネットワークを介して相互接続されます。アンリツは、小型軽量で400Gbps信号を2ポート同時送受信できるハンドヘルド測定器MT1040Aを対向で配置し、高負荷なトラフィックを生成することで、マルチベンダによるネットワークの通信品質をエンドツーエンドで評価します。MT1040Aは、400Gイーサネット、OpenZR+、OpenROADM 、ITU-T、OIFなどさまざまな標準規格に柔軟に対応し、物理層(レイヤ1)のPre/Post FEC BERやイーサネット(レイヤ2)の遅延、スループットなどの測定結果をリアルタイムに表示します。

今後は、この測定機能を上位管理システムと統合することで、ネットワーク障害の検知および要因分析の実現が期待されています。アンリツはIOWN Global Forum、Open ROADM MSA、OpenZR+ MSAなどと連携し、IOWN Open APNアーキテクチャを用いたDCXの実現に貢献してまいります。


  • 製品概要

ネットワークマスタ プロ(400Gテスタ) MT1040A / MU104014B 400G (QSFP-DD) マルチレートモジュール

拡張性、操作性に優れたB5サイズの400G対応ポータブルテスタで、片手で運べるサイズの筐体に9インチスクリーンを搭載したタッチパネル操作のフィールド測定器です。10M~400Gまでのインタフェースをサポートします。

MU104014Bはそのテストモジュールで400ZR/ZR+試験向けに以下の機能をサポートします。

・十分な給電能力冷却能力による400ZR/ZR+トランシーバー試験

・さまざまなネットワーク環境に適した柔軟な設定

 - グリッド、波長、送信光パワー設定
 - OIF CMISを経由したコヒーレントモニタ(OSNR, SOP, CD等)
 - OIF CMISを経由したメディア側FEC訂正モニタ(PreFEC BER)
 - 1x 400G, 4x 100G, 2x 100G, 1x 100Gクライアント信号送受信
 - レイヤ2~4の柔軟なフレーム構成
・ヒストリ機能を用いたライブネットワークモニタ

 - モニタ結果を1秒間隔で自動セーブ
 - 結果はCSV形式で出力可能


MT1040Aについてもっと詳しく

https://www.anritsu.com/ja-jp/test-measurement/products/MT1040A


  • 用語解説

[※1] Open APN

Open-All Photonic Networkの略称。Open APNは、IOWN Global Forumで提案されたオープンアーキテクチャ。全区間をフォトニックネットワークで構成することにより、低消費電力、大容量、低遅延なサービスを提供する。


[※2] OpenZR+

データセンターインターコネクト(DCI)構築で主に用いられるトランシーバーのインタフェース規格の一つ。100G、200G、300G、400Gのデータレートに対応し、OFEC(エラー訂正機能)により120kmを超える大規模なリンクにも対応する。従来の波長分割多重(WDM)システムを用いた伝送に比べて、低コストでデータセンター同士を接続可能とする。


[※3] OpenROADM MSA

OpenROADM Multi-Source Agreementの略称。OpenROADMを推進するために設立された国際団体。OpenROADMは、光伝送装置(ROADM)や光トランスポンダ、着脱型光部品などの相互接続仕様、YANGデータモデル仕様を規定しており、光伝送ネットワークの各機能部間の相互接続を実現し、マルチベンダ環境で運用するためのインタフェースを定義。


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https://www.facebook.com/AnritsuTandM/

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会社概要

アンリツ株式会社

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URL
https://www.anritsu.com
業種
製造業
本社所在地
神奈川県厚木市恩名5-1-1
電話番号
046-223-1111
代表者名
濱田 宏一
上場
東証プライム
資本金
191億8900万円
設立
1950年10月