Snowflake、エージェント型AIに対応したオープンデータアクセスと柔軟性を備えたエンタープライズレイクハウスを提供

Snowflake合同会社

※本報道資料は米国スノーフレイク社が11月4日に発表した内容の抄訳です。

  • 進化したSnowflake Horizonカタログは、MerkleやRelationalAIなど数千の顧客やパートナーに、あらゆるデータにわたってAIにコンテキストとガバナンスを提供するユニバーサルAIカタログを提供

  • Snowflake Openflowにより、自社のデータエコシステムをAgentic AI (以下、エージェント型AI)に統合し、インタラクティブテーブルとウェアハウスを通じてインタラクティブなインサイトを速やかに提供

  • Snowflake Postgresは、開発者が使い慣れたデータベースを、社内で導入されている信頼性の高いプラットフォーム上で利用可能にし、インフラの統合とエージェント型AIの構築をこれまで以上に容易に実現

AIデータクラウド企業であるSnowflake(ニューヨーク証券取引所:SNOW)は本日、データの取り込みから、アクセス、ガバナンスに至るまで、データライフサイクル全体の管理を簡素化し、AI時代のエンタープライズレイクハウスのあり方を刷新するイノベーションを発表しました。新たに強化されたSnowflake HorizonカタログSnowflake Openflow(一般提供開始)により、企業は、分散したソースやカタログからデータを接続し、全てのデータを一元的にAIエージェントが活用できるようになります。これらの機能は、一貫性のあるセキュリティとガバナンスを組み込んだ状態で提供され、企業がデータから最大限の価値を引き出すことを可能にします。また、インタラクティブテーブルとウェアハウス(近日一般提供開始)により、組織はデータを即時に可視化し、リアルタイムに近いインサイトを得ることが実現可能になります。加えて、Snowflake Postgres(近日パブリックプレビュー開始)を活用することで、リアルタイムのトランザクションデータをこれまで以上に迅速かつ効率的に活用することが可能になります。Snowflakeは、企業がAIエージェントやAIアプリを構築・活用するあり方を刷新します。

Snowflakeのプロダクト担当上席副社長のChristian Kleinermanは次のように述べています。「エンタープライズレイクハウスは、AI時代におけるデータ管理と活用の進化を体現するものです。Horizonカタログの機能強化により、企業はあらゆる場所に存在するデータを対象に、AIのためのコンテキストとガバナンスをデフォルトで備えた一貫したセキュリティとガバナンスのレイヤーを活用できるようになり、ベンダーロックインを回避することが可能になります。さらに、OpenflowとSnowflake Postgresと合わせて活用することで、データを安全に接続・活用し、すべてのデータセットをインテリジェンスの原動力として活用できるようになります」

Merkleのエグゼクティブ・バイスプレジデントでアメリカ州データ&テクノロジー責任者であるPeter Rogers氏は次のように述べています。「マーケティング業界では、データがすべてです。Merkleではそのようなデータと顧客の個人情報を保護することは最優先事項です。SnowflakeのHorizonカタログは、セキュリティとガバナンスを中核に据えてゼロから設計されているため、顧客の信頼を守りながら、機密性の高い個人情報を含む顧客データを責任って取り扱うことができます」

エンタープライズレイクハウス全体での相互運用性の拡張

多くの組織は、断片化したガバナンスやサイロ化したデータシステムにより、AIの導入が整わないという課題を抱えています。実際、最近の調査においても、IT責任者の80%が、「データサイロこそがAI戦略構築の最大の障壁である」※1 と回答しています。Horizonカタログはこのような課題に対応するため、AIに必要なコンテキストを提供し、すべての地域やクラウド環境、フォーマットを横断してデータを安全に接続する統合的なセキュリティおよびガバナンスフレームワークを提供することで相互運用を可能にし、ベンダーロックインを回避します。またあらゆるエンジン、あらゆるデータ形式、あらゆる場所でシームレスに機能するように設計されており、Snowflakeのネイティブオブジェクトをはじめ、Apache Iceberg™ ※2 や Delta Lake のようなオープンテーブルフォーマット、さらには SQL Server や Postgres などのリレーショナルデータベースに保存されたデータにも対応しています。

Apache Polaris™(インキュベーション中)※3 およびApache Iceberg™ REST Catalog ※4 のオープンなAPIをHorizonカタログと直接連携することで、オープンテーブル形式のあらゆるデータのガバナンス、セキュリティ、相互運用可能なアクセス管理を一元化した、事実上ののエンタープライズレイクハウスを顧客に提供します。このような機能強化により、外部エンジンからApache Iceberg™テーブル(近日パブリックプレビュー)のデータに安全にアクセスできるようになり、Icebergテーブル(近日パブリックプレビュー)を作成、更新し、保存データの管理が可能になります。これにより柔軟性が向上し、各部門で使い慣れたエンジンで唯一のデータコピーを安全に利用できるようになり、統合AIカタログのデータの共有、接続、活用が容易になります。Snowflakeの最新の統合により、MerkleやRelationalAIなどの顧客やパートナーは、独自のビジネスニーズに最適なエンジンやツールを、一元化されたガバナンスのもとで安心して自由に使用することができます。またSnowflakeはBusiness Continuity and Disaster Recovery(現在一般提供)によりIcebergマネージドテーブルのデータレジリエンスを強化し、エンタープライズの重要なデータをエンタープライズレイクハウス全体でより強固に保護します。


 エンタープライズユーザーは、Openflowを活用し、事実上あらゆるソースのデータの統合や取り込みを安全に自動化し、エンタープライズレイクハウス全体のデータを簡単に一元化することができます。BrightfireEVgoInteliticsをはじめとする何百社もの顧客がOpenflowを活用してさまざまな種類や形式のデータを統合し、AIによる革新を速やかに推進しています。Snowflakeはまた、Oracleとのパートナーシップ(現在プライベートプレビュー中)を通じて統合オプションを拡大しており、顧客がOpenflowを基盤としたほぼリアルタイムの変更データキャプチャを活用し、トランザクション更新を継続的にSnowflake AIデータクラウドへストリーミングできるようにします。

速やかなインサイトとリアルタイムに近い体験を実現

AIの進化により、高速化や互換性に対する期待が高まる中、企業はスピード感のあるデータドリブンな体験の提供を求められています。この高まるニーズに対応するため、Snowflakeは、インタラクティブテーブルとインタラクティブウェアハウスを導入し、あらゆるデータにおける高性能分析分野でのリーダーシップをさらに拡大しています。低レイテンシかつ高い並行処理性能を実現するこの新機能により、分析がほぼ瞬時に完了し、インサイトを数分単位ではなく1秒未満レベルで得られるようになります。これにより企業は、ライブデータを即座にBIツールで活用でき、高速かつインテリジェントなアプリやAIエージェントをSnowflakeの統合ガバナンス環境のもとで安全に稼働させることができます。インタラクティブテーブルとウェアハウスは、従来型のバッチ型分析から複雑なインフラ管理の負担なく、真にインタラクティブな分析体験を提供します。

また、Snowflakeは、ニアリアルタイムストリーミング分析機能(現在プライベートプレビュー中)を新たに導入しました。これにより、ツールと、信頼性の高い安全なプラットフォームを利用しながら、ライブデータをわずか数秒以内で活用できるよう支援します。Kafka、Kinesisなど主要なデータストリームをはじめとする複数のソースへの対応が組み込まれており、ライブデータと履歴データを組み合わせることで、不正検知、パーソナライゼーション、レコメンデーション、オブザーバビリティ(可観測性)、IoTモニタリングといった重要なユースケースを強化できます。Snowflakeの顧客はエンドツーエンドのソリューションにより、既存の分析基盤のモダナイズからリアルタイムに近い新サービスの立ち上げまで、あらゆるデータから速やかなインサイトとストリーミングインテリジェンスを得られるようになります。

AIエージェントやAIアプリを駆動するエンタープライズグレードの機能を提供

Snowflakeは最近Crunchy Dataを買収し、世界で最も広く利用されているデータベースをSnowflakeのプラットフォーム上に統合するフルマネージドサービスSnowflake Postgresを発表しました。これまでPostgresのトランザクショナルデータと分析データの分離は、企業にとって大きなアーキテクチャ上の重要課題であり、データ移行に多額のコストがかかり、アプリやAIエージェントによるリアルタイムのデータアクセスの障壁となっていました。Snowflake Postgresはトランザクション、ハイブリッド、分析処理をSnowflakeのプラットフォーム上でネイティブ対応することで、この課題に対処します。これにより、Postgresのデータベースとエコシステムを、企業が信頼を寄せるプラットフォームに取り入れます。トランザクションデータを、分析およびAIと同じ安全な基盤上で扱えるようになったことで、Snowflakeは、エンタープライズレイクハウスを、インサイトの獲得からアクションの実行への進化をさせ、企業が運用データをAIエージェントやインテリジェントアプリを構築できる環境の実現を支援します。

Snowflakeはまた、Postgresの一連の拡張機能であるpg_lake(一般提供開始)をオープンソース化しました。pg_lakeは、開発者やデータエンジニアがPostgresを強力なレイクハウスシステムと統合できるように設計されたPostgres拡張機能です。これにより、開発者は使い慣れたPostgres環境から、標準SQLを使って直接Apache Icebergテーブルのクエリ、管理、書き込みを直接実行することができます。

さらにSnowflakeは、ハイブリッドテーブルを基盤とするSnowflake Unistoreの大幅な機能強化を通じ、トランザクション処理と分析処理の統合をさらに推進しています。現在、Hybrid Tablesは、Microsoft Azureで一般提供されており、企業はデータ管理を簡素化し、軽量のトランザクショナルアプリをSnowflake上に構築できます。これらの処理を現代の企業の厳格なセキュリティニーズに対応させるため、Snowflakeはハイブリッドテーブル向けに強化したセキュリティ機能を強化しています。これには、顧客が管理する暗号キーによる保護レイヤを追加するTri-Secret Secure(一般提供中)や、データ保護を強化し規制要件への対応を支援する定期的なキー再生成(一般提供中)などが含まれています。

関連情報:

  • 大規模なエージェント型AIを構築するためのエンタープライズレイクハウスを刷新するSnowflakeの取り組みについて詳しくはこのブログ投稿をお読みください。

  • Snowflake Openflowの利用開始に役立つチュートリアルはこちらのクイックスタートをご覧ください。

  • Interactive Tables and Warehousesの利用開始に役立つチュートリアルはこちらのクイックスタートをご覧ください。

  • BUILD 2025で公開したすべてのイノベーションと発表内容については、Snowflakeのニュースルームでお読みいただけます。

  • LinkedInやX(本社公式日本公式)でもSnowflakeの最新情報を発信しています。#SnowflakeBUILDもぜひフォローしてください。

※1 Mulesoftの『Mulesoft’s 2025 Connectivity Benchmark Report』。MuleSoftが年1回発行する『Connectivity Benchmark Report(接続性ベンチマークレポート)』の第10版は、Vanson Bourne/Deloitte Digitalと共同で、世界の1,050人のITリーダーへのインタビューをもとに作成されたものです。
※2 Apache Icebergは、大規模な分析テーブル向けの高性能フォーマットです。「Apache」は、米国およびその他の国におけるApache Software Foundationの登録商標または商標です。

※3 Polaris Catalogは、データレイクハウス、データレイク、その他最新のアーキテクチャの実装で選択されるオープンスタンダードであり、Apache Iceberg向けのベンダーニュートラルなオープンカタログ実装です。
※4 Icebergはテーブルメタデータの管理およびカタログ操作の実行のためのREST Catalog APIを定義しています。このRESTカタログプロトコルは、あらゆるIcebergカタログとやり取りするための共通API(OpenAPI仕様を使用)です。

このプレスリリースには、明示または黙示を問わず、(i)Snowflakeの事業戦略、(ii)開発中または一般に提供されていないSnowflakeの製品、サービス、テクノロジー、(iii)市場の拡大、トレンド、競争状況に関する考察、(iv)Snowflake製品とサードパーティプラットフォームの統合およびサードパーティプラットフォーム上でのSnowflake製品の相互運用性と可用性についての言及など、将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、さまざまなリスク、不確実性、前提に左右されます。これには、Snowflakeが証券取引委員会に提出するForm 10-Q(四半期レポート)やForm 10-K(年次レポート)内の「リスク要因」などのセグメントに記載されているリスク、不確実性、前提が含まれます。これらのリスク、不確実性、前提を考慮すると、将来の見通しに関する記述において予想または暗示されている結果と比較して、実際には大きく異なる結果や反対の結果に至る可能性があります。  これらの記述は、初回記述日の時点に限った記述であり、かかる記述の時点で入手可能な情報に、および/または経営陣がかかる時点で抱いていた誠実な信念に、基づいています。法律で義務付けられている場合を除き、Snowflakeには、本プレスリリース内の記述を更新する義務または意図は、一切ありません。そのため、将来の見通しに関するいかなる記述も、未来の出来事についての予測として利用してはなりません。

©2025 Snowflake Inc All rights reserved. Snowflake、Snowflakeのロゴ、および本書に記載されているその他すべてのSnowflakeの製品、機能、サービス名は、米国およびその他の国におけるSnowflake Inc.の登録商標または商標です。 本書で言及または使用されているその他すべてのブランド名またはロゴは、識別目的でのみ使用されており、各所有者の商標である可能性があります。 Snowflakeが、必ずしもかかる商標所有者と関係を持ち、または出資や支援を受けているわけではありません。

Snowflakeについて

Snowflakeは、AI時代のためのプラットフォームとして、企業がより迅速にイノベーションを実現し、データからより多くの価値を引き出すことを支援します。数百の世界最大規模の企業を含む12,600社以上のお客様が、SnowflakeのAIデータクラウドを活用し、データやアプリケーション、AIの構築・活用・共有を実践しています。Snowflakeにより、データとAIはすべての人にとって変革の力となります。詳しくは snowflake.com/ja(ニューヨーク証券取引所:SNOW)をご覧ください。

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会社概要

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業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア39階
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代表者名
東條英俊
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未上場
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設立
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