【Wevox】組織のカルチャーを可視化する新サービスを発表

〜組織カルチャーを8つの因子でモデル化し組織力向上を支援〜

株式会社アトラエ

People Tech (テクノロジーによって人の可能性を拡げる)事業を展開する株式会社アトラエ(本社:東京都港区、 代表:新居佳英、東京証券取引所プライム市場:6194、以下 アトラエ)は、組織力向上プラットフォーム「Wevox(ウィボックス 以下 Wevox)」にて、組織のカルチャーを可視化する新サービス「Wevox Organizational Culture(Wevox組織カルチャー)」の提供開始をお知らせいたします。

 

■背景

これまで「Wevox」は、組織のエンゲージメントを可視化する「Wevox Engagement」をメインに提供してまいりました。リリースから5年で導入組織数は2,350以上、回答データ数は1億250万件を超え、様々な組織の方々と向き合う中で「組織課題の多くは組織カルチャーに起因する部分が多いのではないか」と感じています。

例えば、経営トップが中期経営計画等で「イノベーション」という方針を打ち出した際、現場からなかなか良い提案が上がってこないという経営層の課題感があり、その一方で、既存事業の考え方や価値観のままでは革新的な新規事業の立ち上げは難しいという現場ならではの課題感もあるでしょう。
そんな立場の違いによる【不幸なすれ違い】が組織の中では日々起きており、そのような時こそ新たな事業戦略や理想の組織像にフィットした組織カルチャーづくりが必要であり急務だと考えています。

また「経営学の父」ピーター・ドラッカー氏は『 “Culture eats strategy for breakfast”( 企業文化は戦略に勝る)』とし、ハーバードビジネススクール名誉教授のジョンP.コッター氏は『組織の文化と企業のパフォーマンスに有意な相関関係を明らかにしている。』と発信しており、先行き不透明な時代だからこそ、今後も組織カルチャーの重要性は高まるものと思われます。

そこでわたしたち「Wevox」は、株式会社アクション・デザイン代表取締役の加藤雅則氏、早稲田大学商学部の村瀬俊朗准教授との共同開発により組織カルチャーをサーベイで可視化できる「Wevox Organizational Culture(Wevox組織カルチャー)」の開発に至りました。

「Wevox Organizational Culture(Wevox組織カルチャー)」を起点に、「善し悪し」ではなく事業戦略に真にフィットした組織カルチャーづくりをしていただくことで、組織変革のキッカケになれれば幸いです。

 ※組織カルチャーとは
企業や従業員が意識的または無意識的に共有している独特の価値観や企業規範、前提条件・ルール、それらに伴う言動やパーパスなどのこと。今日までの企業活動が組織カルチャーを形成していると言われています。チャールズ A. オライリー教授は、組織カルチャーの3階層モデル(図内右)の「人為的創造物」である行動パターン(行動様式)に着目し、行動を変えることで価値観が刷新されていくとしています。また、重要なことは、行動はマネジメント可能であり、経営者が変えられるとも説いています。
組織カルチャーは、コングルエンスモデル(図内左)の4つの基本要素の1つとされています。コングルエンスモデル(図内左)とは、組織を構成する基本要素で「KSF」「組織カルチャー」「公式の組織・仕組み」「人材」の4つが”フィット”している状態にあると、組織は機能し成果を生み出すことが可能になるという考えです。
 



■基本機能
1つの組織の中であっても、共通した組織カルチャーと事業部毎の異なる組織カルチャーが同居しています。「Wevox Organizational Culture(Wevox組織カルチャー)」では、8つの因子で組織カルチャーをモデル化し、組織のカルチャーを見える化します。


また、組織カルチャーがどの組織階層で合意しているのか、どこで合意できていないのかといった『コンセンサスの可視化』機能も開発中です。


■機能概要
・組織カルチャーサーベイ(特許出願中)
Wevox独自の研究調査により、組織カルチャーを8つの因子に分類。8つそれぞれのデータ分布に基づき組織カルチャーをモデル化します。これにより、組織内で共通認識が取れている「組織カルチャー」と、事業部署内で共通認識が取れている事業の特性に寄った「サブカルチャー」が分かります。

各因子の優先度を相対的に回答する仕組みにより、組織毎に優先される行動パターンが特定でき、理想のカルチャーと現在のカルチャーとのギャップを組織全体や縦横の組織・チームごとに数値化します。

ここで重要なことは、組織カルチャーには「善し悪し」はなく、その組織に「フィットしているかどうか」です。それぞれに違いがあることを認め、経営陣の意思が届いているかの確認や、組織カルチャーの現状把握などを行うことで、すれ違い(合意差)を適切に発見することができ、その結果、経営陣からのメッセージを変えることや日々の行動マネジメントの改善が可能になります。
※経営陣においては合意形成の数値化も重要なため「合意形成値」も算出していきます。
※組織カルチャーに関する技術は特許出願中
(特許出願番号: ​​特願2022-61447, 特願2022-61448, 特願2022-61449)
 


・分析レポート
「Wevox Organizational Culture(Wevox組織カルチャー)」では、

  • 対象:現場の方々と経営層
  • 時間軸:現在と未来

という4点の組み合わせで結果をレポートします。

現場組織の各層の方々が現在感じている組織カルチャーと、経営層が理想とする未来の組織カルチャーとのギャップを適切に把握することで、本来称賛されるべき行動(理想とされる組織カルチャー)を適切に称賛し『組織の必勝パターン』としていくマネジメントが可能です。
 


詳細はこちら組織カルチャーサーベイ 詳細ページhttps://get.wevox.io/culture


■共同開発者

加藤 雅則 氏
株式会社アクション・デザイン代表取締役/IESE(イエセ)Business School 客員教授
エグゼクティブ・コーチ、組織コンサルタントとして20年以上にわたり、大手企業を中心とした人材開発・組織開発に従事する。経営陣に対するエグゼクティブ・コーチングを起点とした対話型組織開発を得意とする。「両利きの経営」の提唱者であるオライリー教授の日本における共同研究者。
主著:『両利きの組織をつくる』(英治出版2020)『組織は変われるか』(英治出版2017)
【加藤氏コメント】
組織カルチャーは、これまで社風や風土と理解されてきました。しかし、オライリー教授はカルチャーを組織特有の行動パターンと捉えれば、経営者が新たにコンテキストを再設定することで、カルチャー変革を働きかけることができると強調しています。実際、「両利きの経営」を実装する鍵は、同じ組織の中で異なるサブ・カルチャーをいかに形成するかにあります。Wevoxエンゲージメントではメンバーの“主観”を測定しますが、新たに開発したWevox組織カルチャーではメンバー間の“合意”を測定します。エンゲージメント軸とカルチャ―軸の二軸を測定することで、Wevoxは組織経営を支援します。
 

村瀬 俊朗 氏
早稲田大学 商学部 准教授 
1997年の高校卒業後、渡米。2011年にUniversity of Central Floridaから産業組織心理学の博士号を取得。Northwestern UniversityおよびGeorgia Institute of Technologyで博士研究員(ポスドク)として就労後、シカゴにあるRoosevelt Universityで教鞭を執る。2017年9月から現職。
専門はリーダーシップとチームワーク研究。2019年から英治出版オンラインで「チームで新しい発想は生まれるか」を連載中。『恐れのない組織』(エイミー・C・エドモンドソン著、野津智子訳、2021年、英治出版)の解説者。
【村瀬氏コメント】
従業員が組織的な活動を行うためには、行動の妥当性を判断する基準が社内で共有されていなければなりません。従業員の行動基準に組織的一貫性が生まれた時、彼らのエネルギーが特定の方向へ向かうため、挑戦的目標達成のための強力なソフトパワーとなります。Wevox組織カルチャーは、このソフトパワーを行動パターンとして捉え、組織が求める重要な行動基準の共有度合いを明らかにします。21世紀の多様性の時代において、多様な価値観の中に行動基準の一貫性を打ち立てることが企業にとって必須であるため、Wevox組織カルチャーは欠かせない存在となるでしょう。


■Wevox(ウィボックス)について
エンゲージメント研究の国内第一人者である慶應義塾大学 島津明人教授にアドバイザーとして参画していただき開発されたエンゲージメントサーベイを軸とした組織力向上プラットフォーム。
組織に属する一人ひとりの心の状態を可視化する「Wevox Engagement」は、PCやスマートフォンから簡単に回答でき、極めて負担の少ないUI設計とご評価いただく。サーベイ結果は自動集計され、蓄積されたビッグデータからAIが解析。組織ごとの特徴や傾向、課題などを特定し、その後の改善までを支援する。他にも、組織のカルチャーを可視化する「Wevox Organizational Culture」や自由に質問を設計できる「Wevox Custom」、互いに活力を高め学び合える「Wevox Academy」など、組織が常に進化し続ける”きっかけ”になれるよう多角的なサービスを展開中。
現在ビジネス領域のみならず、スポーツや教育の領域でも広く導入が進んでおり、導入組織数は2,350以上、回答データは累計1億250万件を超える。2019 年度グッドデザイン賞を受賞。(2022年5月現在) 
Wevox 公式サイト:https://get.wevox.io/
Wevox Twitter:https://twitter.com/wevox_io


■会社概要
社   名:株式会社アトラエ(東京証券取引所プライム市場:6194)
所 在 地:東京都港区麻布十番1-10-10 ジュールA 8F
代 表 者:代表取締役CEO 新居 佳英
URL:https://atrae.co.jp/
事業内容:People Tech事業(Green・Yenta・Wevox・Inow)、Sports Tech事業(Altiri)
※People Tech事業:“テクノロジーによって人の可能性を拡げる事業を創造していく” という想いを込めてアトラエを再定義した造語
Green https://www.green-japan.com/
Yenta https://page.yenta-app.com/jp
Wevox https://get.wevox.io/
Inow https://get.inow.jp
Atrae Design https://atrae.design/
Altiri https://altiri.jp/
 

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会社概要

株式会社アトラエ

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URL
https://atrae.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区麻布十番1-10-10 ジュールA 8F
電話番号
-
代表者名
新居 佳英
上場
東証プライム
資本金
-
設立
2003年10月