TiDB CloudがMicrosoft Azure Marketplaceで利用可能に
※本プレスリリースは、2025年4月22日に米国で公開された「TiDB Cloud Now Available in the Microsoft Azure Marketplace」の抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

分散型SQLデータベースソリューション「TiDB」の開発元であるPingCAP (US), Inc. (以下、PingCAP) は、Azure上で使用するアプリケーションやサービスを提供するオンラインストア「Microsoft Azure Marketplace」において、フルマネージドサービス「TiDB Cloud」の提供を開始したことを発表しました。PingCAPの顧客は、生産性が高く信頼性の高いAzureクラウドプラットフォームを利用できるようになり、導入や管理も効率的になります。
PingCAPは、高速な処理性能、優れたスケーラビリティ、高い信頼性で知られるオープンソースの分散型SQLデータベース、TiDBの開発元企業です。その疎結合な設計によって、ほぼ無限にスケールアウトすることができます。これにより、ペタバイトサイズのデータストアを管理し、高性能なトランザクションとリアルタイムのクエリの両方を可能にします。使い慣れたMySQLのインターフェイスにより、TiDBはハイパースケールパフォーマンスを数百万人の開発者に提供します。
TiDBの主な利点は以下の通りです:
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スケーラビリティ:ハードウェアのスケールアップの代わりにノードを追加することで、ワークロードの増加に対応する水平スケーラビリティをサポートします。
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クラウドネイティブとマルチクラウドのサポート:クラウドネイティブの原則に基づいて設計されたTiDBは、マルチクラウドの展開に高度に適応し、変化するワークロードの要求を管理する際に柔軟性をもたらします。
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リアルタイム分析のHTAP:コストがかかり、エラーが発生しやすいETLプロセスなしで、ライブトランザクションデータのリアルタイム分析を強化します。
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堅牢なMySQL互換性:新しいメンバーのトレーニングカーブをフラットにし、MySQLからの移行を加速します。
PingCAPの共同創業者兼CEOであるMax Liuは、次のように述べています。
「TiDB CloudがMicrosoft Azure Marketplaceで利用可能になったことで、ユーザーはAzureポータルから直接TiDBクラスタを迅速に立ち上げ、構成できるようになりました。これにより、高可用性の分散SQLデータベースを最大限に活用し、トランザクション処理 (OLTP) と分析処理 (OLAP) の両方をサポートするHTAPワークロードに対応できます。TiDB Cloudは、リアルタイム分析と強い一貫性を分散環境で実現しながら、ハイパースケールなワークロードにも対応します」
Microsoft社 Microsoft Azure PlatformのGeneral ManagerであるJake Zborowski氏は次のように述べています。
「PingCAPが提供するTiDBがMicrosoft Azure Marketplaceに加わったことを嬉しく思います。Azure Marketplaceは、世界中のクラウドユーザーへ高い認知度を得られる場所をパートナーに提供します。ここでは、グローバルに信頼されるパートナーによる高品質なソリューションが、Azureとシームレスに連携するよう検証された上で提供されています」
Azure Marketplaceは、Azure上で動作することが認定されたクラウドソリューションを売買できるオンラインマーケットです。Azure Marketplaceは、革新的なクラウドベースのソリューションを求める企業と、すぐに利用できるソリューションを開発したパートナーとの結びつきを支援します。
※本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
TiDBについて
PingCAPの主力製品である分散型NewSQLデータベース「TiDB (タイ・デー・ビー) 」は、ゲーム業界、金融、決済サービス、Eコマース、コンテンツサービス、ロジスティックスなど多種多様な業界やミッションクリティカルな場面での導入が進み、全世界で3,000社以上の企業に採用されています。TiDBは、MySQLやPostgreSQLなどの従来のリレーショナルデータベースと同様にSQLを使用してデータにアクセスすることができ、分散型のアーキテクチャにより水平方向の拡張性、強力な一貫性、MySQLとの互換性を備えた高い可用性、HTAP (ハイブリッドトランザクション/分析処理) 、クラウドネイティブを特徴としています。また、TiDBの機能をクラウド上で使用できるフルマネージドサービスのTiDB Cloud (TiDB Cloud Serverless および TiDB Cloud Dedicated) を提供しています。TiDB Cloudは、スケーラビリティとコスト効率に優れたオプションとして注目されており、また従来のデータベースの枠を超えた付加サービスを提供しています。中でも、OpenAIが提供するChatGPTとTiDB Cloudを組み合わせて開発した自然言語クエリジェネレータ「Chat2Query」はAIとデータベースを融合した最新技術として注目され、AIがユーザーのデータスキーマを理解して自動でクエリを生成、膨大なデータを超高速処理で分析し、リアルタイムで結果を返します。
PingCAPについて
PingCAPは、エンタープライズ向けのソフトウェアサービスプロバイダーとして2015年に設立され、オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供することにコミットしています。PingCAPの社名は、ネットワークの疎通を確認するために使用されるコマンド「Ping」とCAP定理の「CAP」の2つの単語を組み合わせています。3つのうち2つを選ばなければならないとされるCAP定理のC (Consistency – 一貫性)、A (Availability – 可用性)、P (Partition Tolerance – ネットワーク分断への耐性) ですが、この3つの全てに接続したい (Ping) という思いが込められています。PingCAPの詳細については https://pingcap.co.jp をご覧ください。
PingCAPは、Access Technology Ventures、Coatue Management、GGV Capital、Sequoia Capitalなど、米国の大手投資会社から資金提供を受けています。
会社概要
会社名:PingCAP株式会社
所在地:東京都千代田区大手町2丁目6番4号 TOKYOTORCH 常盤橋タワー 9F
代表者:Eric Han (エリック・ハン)
設立:2021年3月15日
事業内容:分散型NewSQLデータベース「TiDB」を主力とした、オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供
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