Snowflake Intelligence、AI搭載の企業向けデータエージェントの日本展開を開始
自然言語での対話により、全社レベルでのデータ活用とAI導入を促進

2025年12月9日(日本時間):AIデータクラウドを提供するSnowflake合同会社(所在地:東京都中央区、社長執行役員:浮田 竜路)は、Snowflake Intelligenceを日本の企業向けに本格展開を開始したことを発表しました。
Snowflake Intelligenceは、企業内のあらゆるデータに対して自然言語で質問できる企業向けインテリジェンスエージェントです。従業員が複雑な質問を自然言語で投げかけるだけで、インサイトを即座に引き出して活用できるようにします。Snowflake Intelligenceは、ひとつの質問からディープリサーチを行うことで、これまでは対応が難しく時間を要していた事業課題への解決策をすばやく提示することができます。これにより、その問題が「何」なのかだけでなく、その問題が「なぜ」生じているのかという重要な要素をより深く把握できるようになります。過去3か月間だけでも、世界中で1,000以上のSnowflakeの顧客がSnowflake Intelligenceを活用し、15,000を超えるAIエージェントを自社内に構築・展開しており¹、この数は継続的に拡大し続けています。またSnowflakeは、世界中の企業が自社データへのアクセスをさらに民主化できるよう支援するため、AIエージェントを簡単に大規模展開し、AIの投資効果を実際に実現させる数々の新機能を発表しました。
Snowflake プロダクト担当上席副社長のChristian Kleinermanは次のように述べています。
「Snowflakeは10年以上にわたり、世界中の企業のデータ戦略を支える基盤であり続けてきました。当社の次なる進化は、こうしたデータにAIを展開することであり、各顧客が自社独自のインテリジェンスを活用できるようにすることです。Snowflake Intelligenceはこれを実現するものであり、AIの力を民主化することで、社員一人ひとりがよりスマートかつ迅速に意思決定を行えるようになり、顧客のイノベーションの在り方を今後何年にもわたり根本から変革していくと確信しています」
日本国内においても、Snowflake Intelligenceのパブリックプレビュー版を通じて、AIエージェントを活用した業務変革に取り組む企業が増えており、データとAIを活用した競争力強化の成果を実感されるケースが広がっています。こうした国内企業の状況を踏まえ、Snowflake合同会社 社長執行役員の浮田竜路は次のように述べています。
「日本企業では今、データとAIの活用が競争力強化の鍵となっています。Snowflake Intelligenceは、自然言語での質問だけでデータの検索・分析やチャート作成まで行える革新的なプラットフォームであり、構造化データと非構造化データを直感的に扱える環境を実現します。Snowflakeは長年、厳格なデータガバナンスのもと日本企業のデータ基盤を支援してきました。今回の一般提供開始により、企業規模を問わずAIを活用した意思決定と業務変革をさらに加速し、より速く賢いビジネス創出を後押ししてまいります」
Snowflake Intelligence : ナレッジのすべてを統合する、信頼できる唯一のエンタープライズエージェント
「自社の売上の傾向は?」など重要な事業課題に対する答えにたどり着くのは常に時間がかかり困難なものでした。データが様々な業務システムや複数のスプレッドシート、Eメール、静的なダッシュボードに散在しているためです。Snowflake Intelligenceはこのような難解さを解消します。組織がデータを活用し、理解し、施策を講じる方法を再定義します。データ部門に複雑なコードを記述してもらわなくても、すべての社員がひとつの場所から安全に社内のあらゆるデータと対話できるようになります。これにより、憶測による判断が減り、データによる新たな文化が全社的に醸成されます。Cisco、Fanatics、Toyota Motor Europe、TS Imagine、米国ボブスレー/スケルトンチーム、Wolfspeedといった世界の組織が、人間の専門性とSnowflake Intelligenceの力を結集させ、組織内全体で業務を大きく変革しています。
Snowflake Intelligenceは構造化テーブルや非構造化文書から、ゼロコピー経由でのSalesforce Data 360といったサードパーティーのアプリのデータまで、あらゆるエンタープライズデータソースを統合します。信頼性と拡張性を追求して構築された本ソリューションは、信頼性、ガバナンス、セキュリティを最優先にエンタープライズ対応を実現しています。従業員が自然言語で安心してデータにアクセスし分析できると同時に、機密情報の機密性を確実に保持します。Anthropicのような業界主力プロバイダーのAIモデルで駆動するSnowflake Intelligenceは、日々複雑なクエリを会話形式のインサイトに変換しており、データやAIへのアクセスを社内全体で民主化しています。
SnowflakeのAI研究チームによる新たな技術革新により、Snowflake IntelligenceはテキストからSQLへのクエリ処理を最大3倍高速化し、信頼性の高い精度を維持したままリアルタイムの回答を提供します。また同チームは、回答の信頼性と正確度を向上させるため、Agent GPA(Goal、Plan、Action)フレームワークという新たな評価手法を開発しました。標準データセットでのテストでは最大95%の誤りを検出しており、人間並みの検出精度を達成しています。
Snowflake、カスタムデータエージェント展開に柔軟性と選択肢を提供
AIアプリやエージェントを大規模に展開するためには、企業が実際の環境において価値やインパクトを創出できるソリューションを構築するための選択肢と柔軟性が求められます。Snowflakeの新たなAIイノベーションは、組織がまさにそれを実現するための中核的要素となります。
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カスタマイズされたマルチエージェントソリューションの構築:
Cortex Agents(一般提供開始)により、開発者は、タスクを計画し、ツールを使用し、構造化データと非構造化データの両方から回答を生成するデータエージェントを構築することができます。また、SnowflakeのマネージドMCP(Model Context Protocol)サーバー(一般提供開始)は、AnthropicやCursor、Salesforce’s Agentforceなどの外部のAIエージェントをつなぐ標準化された安全な接続手段となり、カスタム統合の手間を排を排除し、社内のアプリケーションアーキテクチャを簡素化します。 -
Snowflake内のエージェントの知識と相互運用性を拡張:
Cortex Knowledge Extensionsおよびセマンティックビューの共有(一般提供開始)を利用することで、FactSet、IPinfo、MSCIといったプロバイダーのエコシステムの信頼できるデータを活用してAIエージェントを強化することができます。
Snowflake Inteligenceのさらなる詳細につきましては、2025年12月11日、12日開催のオンラインカンファレンス"BUILD"にて紹介予定です。
この他にも、様々な業界の企業がSnowflake Intelligenceの導入を進めており、業務効率化とデータドリブンな意思決定の実現に向けた取り組みを加速させています。その代表的な事例として、以下の企業からもコメントをいただいています。












Snowflakeは今後も、企業のAIエージェント導入を支援し、データとAIを活用した競争力強化を促進するパートナーエコシステムとの連携も一層強化してまいります。以下に、Snowflake Intelligenceに関するローンチパートナーからのコメントをご紹介します。













関連情報:
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Snowflake Intelligenceのエージェント型AIによるデータアクセスの民主化に関するブログ投稿
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エンタープライズデータによるエージェント型AIアプリのより迅速で簡単な構築、展開を可能にする当社の取り組みに関するブログ投稿
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BUILD 2025で公開したすべてのイノベーションと発表内容
※本報道資料は米国スノーフレイク社が11月4日に発表した内容の抄訳をもとに、日本市場向けに一部内容を編集し、顧客企業・パートナー企業のコメントを追記しています。
¹ 2025年10月24日時点
このプレスリリースには、明示または黙示を問わず、(i)Snowflakeの事業戦略、(ii)開発中または一般に提供されていないSnowflakeの製品、サービス、テクノロジー、(iii)市場の拡大、トレンド、競争状況に関する考察、(iv)Snowflake製品とサードパーティプラットフォームの統合およびサードパーティプラットフォーム上でのSnowflake製品の相互運用性と可用性についての言及など、将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述は、さまざまなリスク、不確実性、前提に左右されます。これには、Snowflakeが証券取引委員会に提出するForm 10-Q(四半期レポート)やForm 10-K(年次レポート)内の「リスク要因」などのセグメントに記載されているリスク、不確実性、前提が含まれます。これらのリスク、不確実性、前提を考慮すると、将来の見通しに関する記述において予想または暗示されている結果と比較して、実際には大きく異なる結果や反対の結果に至る可能性があります。 これらの記述は、初回記述日の時点に限った記述であり、かかる記述の時点で入手可能な情報に、および/または経営陣がかかる時点で抱いていた誠実な信念に、基づいています。法律で義務付けられている場合を除き、Snowflakeには、本プレスリリース内の記述を更新する義務または意図は、一切ありません。そのため、将来の見通しに関するいかなる記述も、未来の出来事についての予測として利用してはなりません。
©2025 Snowflake Inc All rights reserved. Snowflake、Snowflakeのロゴ、および本書に記載されているその他すべてのSnowflakeの製品、機能、サービス名は、米国およびその他の国におけるSnowflake Inc.の登録商標または商標です。 本書で言及または使用されているその他すべてのブランド名またはロゴは、識別目的でのみ使用されており、各所有者の商標である可能性があります。 Snowflakeが、必ずしもかかる商標所有者と関係を持ち、または出資や支援を受けているわけではありません。
Snowflakeについて
Snowflakeは、AI時代のためのプラットフォームとして、企業がより迅速にイノベーションを実現し、データからより多くの価値を引き出すことを支援します。数百の世界最大規模の企業を含む12,600社以上のお客様が、SnowflakeのAIデータクラウドを活用し、データやアプリケーション、AIの構築・活用・共有を実践しています。Snowflakeにより、データとAIはすべての人にとって変革の力となります。詳しくは snowflake.com/ja(ニューヨーク証券取引所:SNOW)をご覧ください。
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