イントループがITエンジニアのChatGPTの活用状況を調査|将来的な活用アイデアには「非IT人材との通訳」も
~ChatGPTでビジネスが変わる!ITエンジニアの活用事例と最新トレンドに迫るアンケート調査~
■調査サマリー
Generative AIを業務に利用しているITエンジニアは4割。うち85%が業務効率化の効果を感じている
使途としては、「ソースコードの記述」が6割、次いで「ドキュメンテーションの作成」が5割
Generative AIの利用者の満足度は8割ある一方で、利用者の8割が信頼性や精度に課題を感じている
「Generative AIによりITエンジニア業務がなくなる」と大きな不安を抱える人はわずか4.7%、しかし不安を口にする人は全体で4割を占め、コンサルタントと比較すると2割ほど多い
活用アイデアにはITエンジニア自身の作業支援も多い一方で、非IT人材との通訳的な役割を想定する意見も
■ITエンジニアの業務におけるGenerative AIの利用状況
「現在の業務でChatGPTやGitHub CopilotなどのGenerative AIを利用していますか」という質問に対しては、4割の人が利用していると回答しました。「毎日利用している」「週に数回利用している」と答えた人は全体の3割とで、まだ業務活用が一般的ではない状況が伺えます。利用していると回答した人に「Generative AIの利用が業務効率化につながっているか」を聞いたところ、約5割近い人が「(業務効率化につながっている)強く感じる」と回答しており、「まあまあ感じる」と答えた人と合わせると85%の人がその効果を感じています。
利用した人を対象にGenerative AIの使途について聞いたところ、「ソースコードの記述」と答えた人が6割強を占め、次いで「ドキュメンテーションの作成」と答えた人が5割となりました。「ドキュメンテーションの要約」と答えた人も5割弱にのぼり、ITエンジニア業務においてはある程度ルールに基づいての記述業務に利用している人が多いことがわかります。また、同じく5割弱程度の人が「コミュニケーションの補助」と回答していますが、次の「設計・開発以外でどのような業務に利用していますか」の回答にあるように、メールやチャットなどにおける文章作成などに利用していると推察されます。
また、利用していると答えた人に「Generative AI」の機能についてどう思うか(満足度)を聞いたところ、「満足」「やや満足」と答えた人は合わせて8割となりました。
その一方で、「Generative AIの利用に関して直面した問題はなんですか」という質問に対しては8割弱の人が「信頼性・精度に問題がある」と答えており、業務における本格的な導入においては課題を持っている人が多いことがわかります。
■ITエンジニアの業務におけるGenerative AIの活用可能性
「Generative AIによりITエンジニア業務がなくなる不安がありますか」という質問に対しては、不安を感じていると回答した人は4割弱となりました。「とても不安を感じている」という人は4.7%に過ぎず、ほとんどの人がまだその存在を脅威には感じていないように見えます。しかし、前回当社が実施したコンサルタント向けのアンケート※1と比較すると不安に感じていると答えた人は2割ほど多く、プログラミングなどGenerative AIが得意としそうな業務を含むことなどが影響しているかもしれません。
「Generative AIによって生まれる新たなITエンジニア業務があるとすればどのような業務があると思いますか」という質問に対しては「ソースコードの自動生成」(65.1%)が最も多く、次いで「テストケースの自動化」(59.9%)となりました。「システム企画」や「システムアーキテクチャ設計」と答えた人もそれぞれ40%ほどとなっており、高度な業務への活用可能性も持っていることがわかりました。また、Generative AIの活用に重要となる「プロンプトエンジニアリング」という回答も36%を占め、今後あらゆる業界での活用拡大に伴いニーズが発生すると考えている人も多いことがわかります。
■Generative AIの活用アイデア(フリーワード)
「あなたが考えるGenerative AIの活用アイデアがあれば差し支えない範囲で教えてください」という質問にフリーワードで回答してもらったところ、下記のような回答がありました。
・人間が考えたシステムのアイデアを詳細に落とし込むところから支援し、コーディングやカスタマイズのパラメータのアシストやテストパターン、テストデータの作成支援など ・システム企画段階での情報収集とドキュメント作成(関係者へのヒヤリング、他社事例、費用対効果などの情報をとりまとめて資料課する際のたたき台として活用する) ・プログラミング知識のない人が出来上がったシステムのイメージを伝えることで、現場のニーズを反映したシステムの開発に役立つかも ・易しい日本語で高齢者の方への説明を生成すること |
情報収集やコーディングなどの業務のほかにも、高度な業務への活用やエンドユーザーが活用し開発につなげる、高齢者などの特に理解に時間がかかるいわゆる非IT人材層との通訳としての活用に期待を寄せる人が多いことがわかりました。
簡易に使うことができるChatGPTが注目を集めたことにより、現在幅広い分野において活用が検討されるGenerative AIですが、その可能性と課題の両方を理解しているITエンジニアだからこそ、導入と使途については慎重になっているのかもしれません。Generative AIの精度の向上とともにITエンジニアの業務にどう影響していくか、引き続き注目していきたいと思います。
■調査概要
調査期間:2023年5月22 日~2023年6月2日
調査機関:INTLOOP株式会社
調査方法:INTLOOPが運営する「TECH STOCK」の登録者を対象としたインター
ネット調査
対象者:居住地 全国
年代:20~60代
性別:男女不問
回収サンプル数:173
※1:2023年5月8日 「イントループがコンサルタントの「ChatGPT活用状況を調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000023636.html
■INTLOOP(イントループ)株式会社について
INTLOOP株式会社は企業の経営課題解決をミッションとし、社員として所属する国内系・外資系ファーム出身の経験豊富なコンサルタントが担うコンサルティングサービス、約30,000名(2022年12月末時点)の登録を誇るコンサルタント、ITエンジニアなどのプロフェッショナル人材を支援する人材ソリューションサービスを主軸に展開しています。そのほか、プロフェッショナル人材ソリューションサービスで培ったマーケティングノウハウを提供するデジタルトランスフォーメーションサービス、先端技術を中心とした開発支援を行うテクノロジーソリューションサービスを展開。国内企業のみならずグローバル企業からベンチャーまで取引社数累計1,000社(2022年12月末時点)を超える支援実績があります。
■Webサービス
フリーランスITエンジニア案件紹介サービス「TECH STOCK」
https://tech-stock.com/
フリーランスコンサルタント案件紹介サービス「ハイパフォコンサル」
https://www.high-performer.jp/
BtoB向け課題解決プラットフォーム「QEEE」
https://qeee.jp/
フリーランスマーケティング案件紹介サイト「バチグマ」
会社名: INTLOOP株式会社(イントループ株式会社)
代表者: 代表取締役 林 博文
所在地: 東京都港区赤坂2-9-11 オリックス赤坂2丁目ビル6F
設 立: 2005年2月 25日
事 業: コンサルティング、プロフェッショナル人材支援、テクノロジーソリューション、 デジタルトランスフォーメーション
人材紹介
URL : https://www.intloop.com/
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