資料を競争力の源泉へ。複数のAIエージェントが戦略的に協働し、読み手を動かす一貫性のある資料を作成「SAPEET 資料作成AIエージェント」提供開始

株式会社Sapeet

2025年12月2日 11時02分

株式会社Sapeet（本社：東京都港区、代表取締役社長：築山英治、以下Sapeet）は、複数のAIエージェントが戦略的に協働し、一貫性のある資料作成を実現する「SAPEET 資料作成AIエージェント」の提供を開始します。

背景

ビジネスにおいて資料は単なる説明手段ではなく、企業やサービスの価値を示し、ステークホルダーの意思決定を左右する重要な要素です。それにもかかわらず、企画・構成・メッセージ設計といった上流工程は属人性が高く、企業としての再現性が確保されていないのが実態です。

さらに今、様々な資料生成AIツールの登場により、「綺麗な資料」は誰でも作成できる時代になりました。こうした状況下で差別化の鍵となるのは、伝える相手やシーンに応じたコンテキストの反映と独自性です。

多くの企業では、優れた資料作成ノウハウが属人化しています。「過去の勝ちパターンや商談コンテキストが個人の頭の中に留まっている」、「顧客固有の背景や業界慣習を踏まえた提案ができるのは一部のベテランのみ」、「汎用LLMを使いこなせる人材は限定的で、多くの社員は適切な指示の出し方が分からない」といった課題は後を絶ちません。

また、市場の資料生成ツールの多くは文章やスライドの整理といった表層的な支援や個人の作業効率化に留まり、論理性が高く説得力のある資料作成や組織的な活用には対応できていません。

Sapeetは「ひとを科学し、寄り添いをつくる（Study People, Make Connect）」をミッションに掲げ、独自のAI技術を強みに事業を展開しています。そしてこの度、これまで培ってきた技術・知見をもとに、長らく属人化が課題となっていた資料作成プロセスそのものを変革させる「SAPEET 資料作成AIエージェント」を開発しました。本AIエージェントは、企業の環境内で公開情報だけでなく機密性の高い社外秘情報も統合した包括的なリサーチを実現します。さらに、攻め・守り・レビューを担う複数のAIエージェントが戦略的に協働することで、メッセージの一貫性を担保し、資料を企業の競争力の源泉へと進化させます。

『SAPEET 資料作成AIエージェント』の特徴

■ 企業の既存環境内で安全に運用できるデータガバナンス設計

利用企業の既存環境（Microsoft 365、Box、Google Workspace等）と連携して利用でき、社外へのデータ送信を伴わない運用も可能です。機密性の高い社内資料・過去案件情報・ナレッジベースを活用しながらも、各企業のガバナンスやアクセス権管理に沿った形で導入できるため、生成AI活用におけるセキュリティ面の懸念を最小化します。

■ 資料のコアとなるターゲット・コンセプト設計を強化

精緻なターゲット設計と、そのインサイトに基づくコンセプト設計を強みとしています。社内外の膨大な情報を分析してターゲット像を明確化し、その深層的なインサイトを抽出します。これらを基に、説得力のある提案と一貫したメッセージを持つ資料を作成します。

■ 攻め・守り・レビューを担う「AIエージェント合議制」による企画品質の担保

「仮説構築・価値訴求を行う攻めのAIエージェント」、「業界背景・社内要件・リスク観点を整理する守りのAIエージェント」、「相手の目線で論点過不足や整合性を確認するレビューAIエージェント」など、複数のAIエージェントが合議しながら資料の骨子を作り上げる仕組みを採用しています。これにより「論点の抜け漏れ」「一貫性の欠如」「属人性の高い構成」を排除し、提案資料の質のばらつきを組織レベルで解消します。

■ 若手からベテランまで、誰もが読み手を動かす一貫性のある資料を作成できる組織に

企業や事業部門ごとに蓄積されてきた独自の資料をベースに作成します。必要な資料のアップロードと、目的に応じたAIとの段階的な対話を重ねることで、ビジネスシーンにおける勘所を再現性のある形で身に着けることができます。AIとのやり取りを通して資料作成ノウハウや要点を自然に学べるため、若手社員の早期育成にも貢献します。

今後の展望

「SAPEET 資料作成AIエージェント」は、作成資料のデータを蓄積し、これらのデータ資産を分析・活用することで組織の競争力強化につなげる機能を拡張します。AIが作成資料を評価し、重要要素を抽出することで、資料作成の中核となるエンジンを継続的にアップデートします。本AIエージェントの使用を重ねるごとに、利用企業の特性や強みを学習し、その企業に最適化された資料作成の成功パターンを確立します。これにより、より効果的で説得力のある資料作成を実現する仕組みを構築してまいります。