【イベントレポート&アーカイブ動画配信開始】製造業の技術者育成をテーマに「スキルマネジメントカンファレンス2025」を開催
製造業の技術者を中心とした300名近くの方々が参加
製造業の人材課題をスキルデータで解決する株式会社Skillnote(本社:東京都千代田区、代表取締役:山川隆史)は、2025年9月4日(木)に、製造業の技術者育成に関するカンファレンス「スキルマネジメントカンファレンス2025」を開催したことをお知らせします。

日本のものづくりは、AI、IoT、ロボティクスといったデジタル技術の進化により大きな転換期を迎えています。革新的な変化をもたらす一方で、熟練技術者の勘と経験をどう継承し発展させるかという課題に直面しています。また、人的資本経営への注目が高まり、技術者一人ひとりがキャリアオーナーシップを高め、持続的に活躍できる仕組みづくりが求められています。
こうした背景を踏まえ、製造業の最先端を牽引するキーパーソンや企業リーダーとともに、技術者育成の学びを探究する本カンファレンスを開催いたしました。当日は、製造業の技術者を中心とした300名近くの方々が参加されました。
各セッションのアーカイブ動画の配信開始とイベントに関するレポートを公開します。
※アーカイブ動画の配信は一部セッションのみとなります。
※視聴申込みページ
https://skillnote.jp/lp/smc2025/
「スキルマネジメントカンファレンス2025」イベントレポート
▼基調講演
最先端技術をリードする人財育成

<登壇者>
・技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC)理事長/Rapidus株式会社 取締役会長 東 哲郎 氏
・技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC)理事長 補佐 人材開発部門長/Rapidus株式会社 管理本部 秘書室 プロフェッショナル エクゼクティブアシスタント 貴島 和美 氏
本講演では、日本における先端半導体の研究開発と人財育成を先導する技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC)より、理事長を務めるとともにRapidus株式会社取締役会長でもある東 哲郎氏、そしてLSTCの人材開発部門長でありRapidus株式会社管理本部 秘書室 プロフェッショナルエクゼクティブアシスタントの貴島 和美氏をお迎えしました。
技術研究組合最先端半導体技術センターが取り組む半導体分野における人財育成の戦略や具体的な実践例、さらには人財育成の将来像について、ご講演いただきました。
▼セッション1
キャリアを軸としたこれからの技術者育成

<登壇者>
・株式会社デンソー ソフトウェア統括部 ソフトキャリア支援室担当次長 SOMRIE™人材開発スペシャリスト シニア(Lv.5) 広瀬 智 氏
・LightUP 代表 矢野 健三 氏
技術者には高度な専門性に加え、変化への柔軟な対応力が求められるようになっています。従来の一律的な育成アプローチから転換し、技術者それぞれがキャリアを自律的に形成していく育成手法への関心が高まっています。本セッションでは、キャリア自律を中心に据えた技術者育成が重視される背景、先進的な取り組み事例、そして実践における重要なポイントについて、講演とディスカッションいただきました。矢野氏にはキャリアを軸としたこれから技術者育成、広瀬氏にはデンソーで取り組む「SOMRIE®認定制度と人材育成のしくみ」についてご紹介いただきました。さらに、パネルディスカッションでは、ソフトウェアとメカ・エレクトロニクスにおけるキャリア開発の違いや、人材不足に直面する現場での人材育成の実情など、活発な議論が交わされました。
▼セッション2
日本の宇宙産業を支える人材戦略と技術者育成〜宇宙スキル標準の概要とその取り組み〜

<登壇者>
・内閣府 宇宙開発戦略推進事務局 参事官補佐 宮下 陽輔 氏
・宇宙スキル標準事務局 平田 悠樹 氏
・三菱電機株式会社 鎌倉製作所 技術統括(防衛・宇宙分野)小倉 恵 氏
急速に拡大する宇宙産業において、日本が国際競争力を維持・向上させるためには、専門人材の育成と確保が喫緊の課題となっています。
本セッションでは、深刻化する宇宙分野の人材不足に対処するため、宇宙スキル標準の策定とその実践的な取り組みについてご紹介いただきました。宮下氏・平田氏より宇宙産業の現状や人材戦略、宇宙スキル標準について、講演いただいた後に小倉氏も加わり、パネルセッションを実施しました。宇宙領域に関する人材確保の難しさやAI・DXなど新しいスキルとはんだ付けなど幅広いスキルを網羅する必要性について議論をしました。さらに宇宙スキル標準を活用した人材育成の具体的な取り組みやその中で感じた可能性についても議論が交わされ、熱のこもったセッションとなりました。
▼セッション3
変化の激しい時代における技術者の体系的な育成

<登壇者>
・ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ株式会社 執行役員・人事総務部門長 清野 哲也 氏
・住友重機械工業株式会社 人事本部人材育成センター 主管 佐々木 靖彦 氏
本セッションでは技術者の体系的育成を進めるための制度や教育機関を持つ2社をお迎えし、実践的ノウハウと本質的アプローチを通して、これからの技術者育成のあり方についてディスカッションいただきました。人間力の強化や原理原則を主体とした力量の取り組みなど、各社の実態について具体的かつ率直にご共有いただきました。
▼セッション4
AI時代におけるレゾナック流の技術者/研究者の育成〜業務効率化と技術継承の取り組み〜

<登壇者>
・株式会社レゾナック フェロー 計算情報科学研究センター長 奥野 好成 氏
デジタルやAIの進化はさらに加速しており、日本の製造業にとって大きなチャンスを迎えています。本セッションでは、独自開発の生成AI「Chat Resonac」を活用した業務効率化と技術継承の実現など、生成AIの材料開発への活用を広めているレゾナックの取り組みをご紹介いただきました。また、次世代継承を見据えた具体例や、AI時代の技術者・研究者の育成についてもお話しいただきました。
参加者の声
・「半導体の技術と生産の継続が我が国にとっていかに大切かを理解できました。」
・「デンソー様の体系的な取り組みとしてソムリエ認定制度があり、リカレントプログラム、バディ制度、アサインプロセスの四象限でスキル吸収と実践訓練、定着を図っていることが理解でき、弊社でも取り入れたいと思いました。」
・「スキル標準のお話は、社内のスキル標準を作成する上でも参考になるお話だったので、とても勉強になりました。」
・「答えのない、会社のコンピテンシーに基づいた人間力強化を技術習得と同様に掲げている点が新鮮で、学びでした。社内でオリジナル教育講座を作成し、実際に更新運用していることにも改めて感銘を受けました。」
・「AIの活用について歴史ある会社取り組みを聞くことが出来た、とても貴重な時間でした。」
・「異なる業態の技術者育成についてとても貴重なお話しを聞く聞く機会頂きありがとうございました。」
視聴可能なセッションについて
ご好評につき、当日のセッションを期間限定でアーカイブ配信いたします。
惜しくもご参加いただけなかった方、もう一度講演を視聴したい方は、ぜひこの機会にご覧ください。
・視聴申込みページ
https://skillnote.jp/lp/smc2025/
・対象:事業会社の経営者・技術部門・生産部門・DX/情報システム部門・人事部門などに所属されている方
・注意事項:
・基調講演のアーカイブ配信はございません。
・主催者側で対象外と判断したお申し込みについては、お断りすることがございます。
・講演内容の録画、録音はご遠慮ください。
・期限を過ぎると視聴できなくなりますので、お早めにご覧ください。
スキルマネジメントシステム「Skillnote」について
「Skillnote」は、製造業において従来Excel等で管理されてきたスキルマップ(力量管理表)を一元的に管理・運用することのできるクラウドサービスです。現場のスキル/教育データがクラウドに登録され見える化が進むことで、スキルデータを活用した計画的な人材育成・人材配置を実現し、技能伝承、多能工育成、即戦力化といったものづくり企業の人材管理に関する課題解決に貢献します。
株式会社Skillnoteについて
「つくる人が、いきる世界へ」というビジョンのもとに、ものづくりにおける人の成長を科学し、ものづくりに関わる全ての人がいきいきと働く社会の実現を目指しています。
会社名:株式会社Skillnote
所在地:東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE
設立:2016年1月
資本金:9億2,476万円(資本準備金を含む)
代表者:山川 隆史
事業内容:製造業にフォーカスしたスキルマネジメントシステム「Skillnote」の提供
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