ソフトウェアで音を創る新時代の音響システムCRI SOLIDAS®がEdgeTech+ AWARD 2024にてJASA 特別賞を受賞
~従来アンプの約半分の省電力性能*がモビリティや組込み業界に貢献~
株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:押見 正雄、以下 「CRI」)が開発したフルデジタル音響システム「CRI SOLIDAS」が、組込み業界の製品・サービスを表彰する「EdgeTech+ AWARD 2024」にて「JASA 特別賞」を受賞いたしました。従来の音響システムに比べて約半分の電力で駆動する性能が、組込み製品やモビリティ領域の省電力化に貢献します。
■ソフトウェアと汎用部品で作り上げる新時代の音響システムが評価されJASA 特別賞へ
「CRI SOLIDAS」はCRIが開発したデジタルサウンドソリューションです。「ソフトウェアの技術で音響システムを作り上げる」という当社エンジニアの技術的探究から始まったこの製品は、音響信号処理を汎用のマイコンやFPGAチップ上で行い、音を鳴らします。従来とは全く違う視点で作られたこの音響システムは、以下の特長があります。
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アナログ回路技術者不足への対応
ソフトウェア処理でシンプルな回路構成を実現。数十万円のハイエンドオーディオ・アンプに匹敵する音の再現が可能です。今後提供予定の音響システム開発キットで、音響フロー全体を簡単に構築できます。
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製品の小型化・コストダウン・生産終了リスクの低減
物理的な回路も含めた音響システムをソフトウェアで代替・構築することで、部品点数を大幅に削減、部品の多さに起因する問題を解決します。
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省電力性能を独自の手法で実現
D/A変換をしない完全フルデジタル信号処理が生成するPWM信号で、スピーカーを直接駆動、低い消費電力*でのサウンド再生を実現します。
EdgeTech+ AWARD 2024ではこれらの独自性を評価され、JASA 特別賞の受賞に至りました。
■CRI SOLIDASが実現する省電力と立体音響の活用例
スマートフォンやワイヤレスイヤホンなど、携帯するからこそ小さく、より長いバッテリー保ちを求められる機器が世の中には多数存在します。CRI SOLIDASは独自の方式による省電力性能が消費電力を低減、搭載製品の利用可能時間の伸長に貢献します。また音響システムが幅広い電源電圧に対応できるため、さまざまな機器での動作が可能です。
国内外で開発が進んでいる未来の車SDVでは、移動中の車内でさまざまなエンターテインメントが楽しめるようになると言われています。ソフトウェアでシステムを構築するCRI SOLIDASはマルチチャンネルの制御が容易で、車室内の立体音響空間を低コストで実現します。これによりドライバーへの注意喚起やコミュニケーション、エンターテインメントなどに効果的な音の表現を提供し、車内で過ごす時間をより豊かなものへと変えていきます。
■量産実績ある新しい手法で、あなたの製品とCRI SOLIDASの共創を
2024年11月、CRI SOLIDASが組み込まれたゲーミングスピーカーが発売されました。これにより、一般の方にCRIのソフトウェア技術由来の音を届けられるようになりました。私たちはこの実績を第一歩として、あらゆる業界でCRI SOLIDASを役立てたいと考えています。
コストやサイズ、消費電力など、さまざまな制約で音の演出を断念せざるを得なかった製品でも、CRI SOLIDASという新しい音響システムには実現の可能性があります。
人間の五感の中で、聴覚から受け取る情報は多岐にわたります。感情を揺さぶる音楽から、危険を知らせる警告音まで、あらゆる業界の皆様と共創し、音を届けてまいります。
そして3年後にはCRI SOLIDASにて累計10億円の売り上げを目指します。
CRIは音声・映像関連の研究開発集団としてこれからも技術を磨き続けます。そして「音と映像で社会を豊かに」という理念の下、世の中に驚きと楽しさ、感動を届けるお手伝いをしてまいります。
■EdgeTech+ 2024にてCRI SOLIDASを紹介
CRIは横浜にて開催される「EdgeTech+ 2024」に出展します。ブースでは当社のモビリティ領域と合わせ、CRI SOLIDASの導入事例などを紹介します。カンファレンスでは、EdgeTech+ AWARD 2024受賞に際してのショートピッチに登壇いたします。
<出展概要>
EdgeTech+ 2024(https://www.jasa.or.jp/expo/)
日時:2024年11月20日(水)~22日(金)10:00~17:00(21日(木)のみ18:00まで)
会場:パシフィコ横浜
<ブース展示>
小間番号:DB-09・オートモーティブ ソフトウェア エキスポ
展示内容:・CRI SOLIDASの導入事例、音響システム開発キット、省電力性能の説明
・次世代パワー半導体のGaNとCRI SOLIDASによるフルデジタルアンプ
・CRIの音響エンジニアが提案する4chの立体音響デモ、等
<カンファレンス>
注目すべき“新製品・サービス情報”をまとめて解説~AWARD受賞企業によるショートピッチ~
日時:2024年11月21日(木)15:30-16:10
場所:展示会場内 RoomF
■CRI SOLIDASとは
CRI SOLIDASはCRIが開発したデジタルサウンドソリューションです。汎用のワンチップマイコンやFPGA、Hブリッジ回路のみというシンプルなハードウェア構成で、高品質なサウンドの再生を実現します。ソフトウェアでの構成により、小型化、省電力化、コスト削減を実現する独自のサウンドシステムは、マルチチャンネルの立体音響も最小構成で実現可能です。
CRI SOLIDASは現在、ソフトウェアと当社エンジニアのコンサルティングを合わせたトータルソリューションでサービスを提供しています。2025年春にはCRI SOLIDASの音響システム開発キットの発表を予定しており、これにより音響システムをよりスピーディーに企画・開発していただける見込みです。
フルデジタル音響システム「CRI SOLIDAS」
https://www.cri-mw.co.jp/business/product/embedded/solidas/
*消費電力に関しては付録図「CRI SOLIDASによるフルデジタルアンプ(D-Amp)の消費電力」をご参照ください
■株式会社CRI・ミドルウェアについて
「音と映像で社会を豊かに」を企業理念として、主に音声・映像関連の研究開発を行い、その成果をミドルウェア製品ブランド「CRIWARE®(シーアールアイウェア)」として、さまざまな分野に展開しています。ゲーム分野で磨いたCRIWAREは現在、ゲーム以外の組み込み業界やモビリティ領域にも広がっています。CRIはCRIWAREを通じて、ユーザビリティの向上、クオリティ向上のための技術やソリューションを提供し、開発者の皆様の課題解決をサポートするとともに、エンドユーザーの体験の向上をサポートしてまいります。
【会社概要】
社名:株式会社CRI・ミドルウェア(CRI Middleware Co., Ltd.)
本社所在地:東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー11階
代表取締役社長:押見 正雄
事業内容: 音声・映像等に関する研究開発、ミドルウェア製品の販売・サポート、および関連する受託開発
設立: 2001年8月1日
※「CRI」「CRIWARE」「CRI SOLIDAS」およびCRIWAREロゴは、日本およびその他の国における株式会社CRI・ミドルウェアの商標または登録商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
※プレスリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。
■付録
図:CRI SOLIDASによるフルデジタルアンプ(D-Amp)の消費電力
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