【日経CNBC投資家アンケート】植田日銀体制を「評価する」が50.6%、デフレ脱却への姿勢など好感 -「評価しない」も35.9%に

動画はYouTubeでも配信

株式会社日経CNBC

株式会社日経CNBC(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:竹之内源市、以下「日経CNBC」)は11月9日、現役の投資家を対象に11月2日から11月7日までインターネットで実施した「植田総裁体制による日本銀行の金融政策運営」に関するアンケート結果を発表しました。結果は以下の通りです。

「“植田日銀”評価しますか?」
植田和男氏が日銀総裁に就任し、半年あまりたちました。
あなたはここまでの植田体制による金融政策運営を評価しますか?

詳細ページURL ⇒ https://www.nikkei-cnbc.co.jp/information/2526051


アンケートは「“植田日銀”評価しますか?」という質問に対し、「評価する」「評価しない」「分からない・どちらでもない」の3つの選択肢から選んでもらう形で実施しました。

その結果、デフレ脱却を目指す姿勢などを理由に「評価する」と回答した投資家が50.6%と、約半数を占めました。一方、情勢変化への対応が遅いなどとして「評価しない」との回答が35.9%あったほか、在任期間の短さなどから「分からない・どちらでもない」とした回答も13.5%ありました。


11月16日(木)に放送した「昼エクスプレス」では、日経CNBCの直居敦と岡村友哉が調査結果やその背景について語りました。


〈日経CNBC 解説委員長 直居敦〉

YCC政策の修正にとどまらず、その先にも大きな変化の可能性がある、難しく、興味深い局面だと思う。これまでのところは、冷静に、丁寧に説明しながら、比較的混乱なく政策運営している。


〈日経CNBC キャスター 岡村友哉〉

“植田体制”だけの話ではないかもしれないが、声明文の書きぶりや説明の仕方などが、多くの市場参加者や普通の人々には理解しにくい。よりコンパクトに分かりやすく説明する工夫が必要ではないか。


●番組の映像は日経CNBC onlineとYouTubeで無料公開中

〈日経CNBC online〉https://online.nikkei-cnbc.co.jp/vod/48384

〈YouTube〉https://youtu.be/CWCWLkRHwDM



アンケートで寄せられたコメントの一部をご紹介します。

  • <評価する>を選択された方のコメント

・物価高という世論に流されることなく、デフレ脱却に向けて信念を持って政策を行なっている。日本経済が立ち直るまであともう少し、あとは政治次第だと思います。(よしえどん)


・複雑だが、投資家としては評価します。円安による企業業績回復、海外投資(今年は特に外債)の資産増加につながっているからです。ただ、一国民としては円安による物価高、安全資産の低金利など評価できない部分もあります。(renbajinharuhi(れんばじんはるひ))


・マスコミなど批判する向きが多いが、金融緩和を継続するスタンスだから。デフレからの脱却の千載一遇のチャンスでしょ。デフレに後戻りするより少々の高インフレの方が、長い目で見れば企業・生活者の双方においてメリット大。(ダーツー)


・金融政策については、国民一人ひとりに様々な意見があろうかと思いますが、誰が引き受けても苦難が予想された重責から逃げることなく、というよりは、前総裁に比べても、国民に寄り添う雰囲気をまといつつ、とても真摯に向き合っていると思います。(そら)


  • <評価しない>を選択された方のコメント

・「物価上昇したら政策変更する」と言ったのに、諸外国は利上げしているのに全く利上げしない。今度は「賃金の上昇が安定的になったら」と先延ばし。賃金の安定的な上昇はかなり時間がかかるので、いつまでたっても利上げしない。緩和を続けて円安放置。実質実効為替レートは1980年代よりも下がってしまった。植田氏が全て悪いわけではないが、行動は素早くやってもらいたい。(くまさん)


・①実勢と比較し政策が後追いで、いずれ収拾がつかなくなる事態に陥る可能性を感じる。スピード感が低い。 ②政策会合の結果発表の時刻が決まっていない。 ③レポートや政策が海外投資家にわかりずらい点がある。 ④株式ETFの保有方針があいまいでよくわからない。 ⑤間接的、実質的には影響は避けられないが市場に対して中立である姿勢は必要であると思われますが、現政権に対しては連携のバイアスをもう少し強めてほしい。(KUNI)


・現状認識が甘い。日銀が思っている以上にインフレが進んでいる。マイナス金利からの脱却を早期に行い、円安に歯止めをかけるべき。YCC見直し等、打つ手打つ手が遅すぎる。(豆ちゃん)


  • <分からない・どちらでもない>を選択された方のコメント>を選択された方のコメント

・前総裁と殆ど変わらない、それが良いのか悪いのか判断に苦しむ。現在の円安が果たしてメリットがあるのか、食料品、野菜等の値上げは年金生活者にはこたえる。円高にする際の問題はあるのか、総裁の考えを聞かせてほしい。(健康第一)


・現状では評価するのは早計と考える。金融緩和政策、特にYCCをどのように、どのタイミングで終わらせるかが現総裁に求められている最大の評価ポイントと考えている。通常業務のほか、この難題を誰もが納得がいく結果をもたらすことは容易ではないが、国民にとって良い結果が出ることを期待している。(曾根さん大好き)



詳細ページURL ⇒ https://www.nikkei-cnbc.co.jp/information/2526051

調査対象 :日経CNBC視聴者
有効回答数:170件(20代~80代の現役の投資家)
調査期間 :2023年11月2日~2023年11月7日
調査主体 :株式会社 日経CNBC



  • 日経CNBCについて

日経CNBCは、日本経済新聞社と米国4大ネットワークのひとつNBCの関連会社CNBCが中核になって1999年10月に開局したマーケット・経済専門チャンネルです。ボーダレス化が進む世界経済の迅速かつ正確な経済・マーケット情報を24時間ノンストップで提供しています。
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業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区大手町1-3-7 日本経済新聞社 東京本社ビル
電話番号
-
代表者名
竹之内 源市
上場
未上場
資本金
-
設立
1999年07月