LONGi 、結晶シリコン太陽電池のモジュール変換効率で世界新記録25.4%を達成
BC(バックコンタクト)技術「HPBC 2.0」の卓越した優位性を改めて証明
この新記録は、ドイツ・フラウンホーファー研究機構・太陽エネルギー研究所(Fraunhofer ISE)よって認証され、同研究所の最新の認証報告書に掲載されました。そして、米国・国立再生可能エネルギー研究所(NREL)が公開する国際的に権威ある記録リスト「チャンピオン太陽電池モジュール変換効率チャート」※1において、結晶シリコン太陽電池モジュール(0.65㎡超)のモジュール変換効率の世界新記録として掲載されました。また、同じく国際的に権威ある「マーティン・グリーン・モジュール効率世界記録リスト」への掲載も予定されています。
今回の新記録は、今年1月にマキシオン社がIBC技術で達成した24.9%を上回り、さらに、マーティン・グリーン氏とNRELがこれまで業界のベンチマークと見なしてきた25%の壁も突破しました。この成果は、過去7年間にわたる変換効率改善の停滞傾向を打破し、太陽光発電業界にとっても大きな飛躍であることを示しています。
■太陽光発電業界におけるBC技術の優位性を改めて証明
サンパワー社が2007年にIBC技術を採用したモジュールで20.3%を達成して以来、各種BC技術を採用する各メーカーは、その構造的優位性と様々なパッシベーション技術との高い互換性を活かし、結晶シリコンモジュールの変換効率の世界記録をほぼ独占してきました。このような実績は、BC技術が他に類を見ない技術的優位性を持つプラットフォームであることを強く示しています。
■LONGiはセル変換効率でも世界記録の二冠を保持 〜 同社のBC技術の先進性を改めて実証
今回、LONGiは初めてモジュール変換効率の世界記録を樹立しましたが、すでにセル変換効率においても、タンデム(多接合)型太陽電池※2と単接合型結晶シリコン太陽電池※3の世界記録の二冠を保持しています。単接合型結晶シリコン太陽電池の記録は、ヘテロ接合バックコンタクト(HBC)技術を用いて達成したものであり、今回のモジュール変換効率の記録と共に、LONGiのBC技術の優位性を改めて示すものです。
LONGiは2017年から7年間にわたりBC技術の研究開発に注力し、2022年には最初のバージョンとして「HPBC 1.0」を発表しました。そして、今回の記録を支えた新世代「HPBC 2.0」を採用した製品である「Hi-MO 9」と「Hi-MO X10」を2025年に本格的に市場投入する計画です。これにより、BC技術が次世代の太陽光発電をけん引する中核技術となることを目指すLONGiのビジョンが一層具現化されます。
※1: 米国・国立再生可能エネルギー研究所(NREL)「チャンピオン太陽電池モジュール変換効率チャート」: https://www.nrel.gov/pv/module-efficiency.html
※2: タンデム型太陽電池 : ペロブスカイトと結晶シリコンの組み合わせで、2024年6月にセル変換効率34.6%を達成
※3: 単接合型結晶シリコン太陽電池 : ヘテロ接合バックコンタクト(HBC)技術により、2024年5月にセル変換効率27.30%を達成
【LONGi(LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.)について】
2000年設立のLONGiは、世界有数の太陽光発電テクノロジー企業として、エネルギー転換のシナリオを自ら描き、顧客視点の価値創造に注力することを使命としています。「太陽エネルギーを利用してグリーンエネルギーの世界を創る」という使命と「堅実で信頼できる技術リーダーシップ」というブランド哲学のもと、LONGiは技術革新に専念し、単結晶シリコンインゴット・ウェハ、セル・モジュール、分散型太陽光発電ソリューション、ユーティリティ規模太陽光発電所ソリューション、水素エネルギー機器という5つの事業分野を構築しています。同社はグリーン電力を提供する能力を磨き、最近ではグリーン水素の製品及びソリューションも加え世界のゼロ・カーボン化を支援しています。
www.longi.com/en
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