アクリル製品で世界中にカラフルと笑顔を!"TOKYO ACRYL"が放つ、SDG’sなアート製品とは?【Motto!東あだち<春フェス2025>】でRefine Acrylicを体験しよう!
優れた製品・技術を持つ事業者を広く認定し区内外へPRする「足立ブランド」。認定企業である有限会社三幸(みゆき)が2025年3月8日(土)にMotto!東あだち<春フェス2025>に参加します!
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足立区東和に工房を構え、2024年には谷中にショップを移転した「有限会社三幸(みゆき)」。プラスチックの中でもアクリルに特化した製品で50年以上。“カラフル”と家族の結束を味方に付け、高感度のアンテナ思考を武器に自社ブランド「TOKYO ACRYL」(トーキョー・アクリル)を立ち上げ、新たな商品を次々と開発してきました。
足立ブランドには初めから参加。認定企業との交流はもの作りのヒントに
今を遡ること50有余年、昭和45年に『三幸』は、現在の代表である小沢頼寿さんのお祖父様、頼三氏によって葛飾区に前身の『三幸彫刻所』を設立したのが始まり。
「最初は銀行員や会社の事務員さんが胸に付ける名前入りのアクリル製プレートバッジなどを手がけていました。当時は文字を手彫りで入れていたので手間が掛かったようです」と3代目社長の頼寿さん。
『三幸』の名前の由来は、創業者のお祖父様の頼三氏の「三」と、お祖母様で頼三氏の妻の幸子さんのお名前の「幸」をそれぞれ取って『三幸』。
そんな家族愛が感じられる社名の通り、今では頼寿氏のお父様で2代目社長が会長、叔父様が専務、妹が副社長のご家族と、20代を中心とした数名の才能豊かな若きクリエイターによって会社は運営されています。
足立ブランドの認定は平成19年。お父様の頼孝氏が社長の時代。
「足立ブランドができて、皮革や金属といった足立の別分野の加工業者の方々とお話する機会が増えたことは良い刺激になったようです。また同じく足立ブランドの樹脂加工会社の『(株)オーエム』さんなどは同じアクリルを扱う会社ですが、同じプラスチック製品でもプロダクトのカテゴリーが違い、工業系や大型の樹脂加工も得意とされています。いろいろ相談に乗っていただいたり、場合によってはそちらにお願いするなど良い協力関係にあります」と頼寿社長。
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アクリル製品の革新的進歩と多岐に渡る製品
ひと言で樹脂製品といえども、種類は様々。同じ石油を原料としていても、「PP(ポリプロピレン)」「PE(ポリエチレン)」「PVC(ポリ塩化ビニル)」など、その数は100種類以上あり、用途によって使い分けられています。その中で「PMMA」と呼ばれるアクリル樹脂は、美しい透明性と、硬さもあり優れた耐衝撃性を併せ持つプラスチックで、いわばガラスの代用品として、水族館の巨大水槽や飛行機の窓など幅広く使われています。『三幸』はアクリル製品の中でも、インテリア性の高いアクリル板やアート作品、ファッション性の高いカラフルな雑貨、医療分野に使われるものなど比較的小さなものを数多く手がけています。
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「創業当初は、製品加工は手動彫刻機を使用していましたが、その後コンピュータ制御によって加工や彫刻を行うCNC 工作機械(コンピュータ制御の工作機械)を導入。平成13年、最新のレーザー加工機を導入することで、さらに生産効率が高まり、デザイン性が広がり、格段に製品の幅が広がりました。足立ブランドに認定された翌年の平成20年には、このレーザー加工機を用いて作ったオブジェが、オーストリア商務部のテクノロジーを駆使したデザインコンテストで優勝することもできました」
21才で『三幸』に入社した頼寿氏は、36才で3代目として事業を継承します。
「入社前は、建築業界で働いていてアクリル製品には特段、それまで強い思いがあったわけではありません。しかし家業でしたし、洋服などファッションには興味があったので家族の強い結束と、アイデア豊富なスタッフの企画力でこれまでも問題なく会社を運営してきました」と語ります。
そうしたファッション感度の高い社長率いる、クリエイティブなアート思考のスタッフたちは、時代時代の“ギャル文化”に呼応したような、ピアスやヘアアクセサリー、携帯ストラップなど、様々なアクリル製のヒット商品を連発。
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「アクリルは、様々な加工がしやすいのも魅力です。現在はレーザー照射による細やかな彫刻やカットが得意な『レーザー加工機』と、レーザーでは表現できない面取り(切り口を斜めにする)加工や彫刻加工が可能な切削機である『3軸門型 NC工作機械』などを併用し、特殊なものも含めたアクリルパーツの加工などをしています」
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長年の経験と工作機械などの進歩で、約半世紀に亘り約7,100種類を超えるアクリル板を世に送り出してきました。現在ではラメ入り、マーブル模様、布や和紙入りなど、ほかではなかなか見ることができないアクリル板を常時約700種類を販売。またファッション的な製品だけでなく「アンブレラマーカーなど実用品も人気がありますね。ロングセラーはイニシャルタグ。鉄などの異素材をアクリルと取り合わせたディスプレイ用のアート性の高いプロダクトなども作っています。」とアクリルの可能性は枚挙にいとまがありません。
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数々の企業が辛酸を舐めたコロナ禍でも『三幸』はアクリル製品の存在感を遺憾無く発揮。
「アクリル製のフェイスシールドや、対面などの際、立てて使うアクリルのパーテーションはコロナ感染の防止用製品として大変な時期にとても需要がありました」
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環境に配慮したアクリル加工会社の持続可能な取り組み
創業以来、アクリルひと筋、順風満帆に見える『三幸』の課題は、製作過程の上でどうしても出てしまう大量の端材や廃色材。そうしたスクラップを細かく粉砕して樹脂の中に封入してオリジナルの「プレミアムアクリル」として生産、販売。また色や形が違う個性豊かな端材も、磨き加工をかけてパーツ化したRefine Acrylicとしてスタイリッシュなショップにて販売しています。
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「プレミアムアクリルは、とても美しく高級感もあり、経年劣化もしづらいため、額装してホテルや商業施設に飾られるサステナブルなアート作品として採用していただければいいなと考えています。またRefine Acrylicはショップで販売しているほか、週数回のペースで行っているワークショップでも使っています。カラフルなRefine Acrylicを使用したアクセサリーワークショップは女性に大人気で、中には遠方から参加される方も。また、Refine Acrylicとめだまパーツを組み合わせて自分自身の『めだまモンスター』をつくるワークショップは、子供はもちろん大人にも好評です。中には、親御さんが子供以上にパーツ選びに夢中になることもあります。」
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『三幸』のこうしたSDGsへの取り組みは、環境省の世界的な海洋プラスチック問題の解決に向けて「プラスチック・スマート -for Sustainable Ocean-」キャンペーンの登録事例として「アクリルアップサイクル」としても紹介されています。
https://plastics-smart.env.go.jp/case/1396/
小沢社長の目下の課題はアクリル製品の芸術的価値や売上など、様々な点で大きなハードルを越えることだといいます。
「原材料や製作のコストを考えると売上で大きな壁が立ちはだかりますが、長年のそうした問題を越えたいですね。これからの目標は行政に認められて、そのお墨付きをもらうといったように行政に何かを求めるのではなく、ブランド名の『TOKYO ACRYL』にふさわしく“これが東京を代表する会社”と認められ、東京発信のブランドの認定企業として是非参加して欲しい、とあちらから言われるような世界的なブランド企業に価値を高めていきたいです」と締め括りました。
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Motto!東あだち<春フェス2025>に参加!
有限会社三幸も企画から携わるイベント、Motto!東あだち<春フェス2025>が2025年3月8日(土)に開催されます。東あだち区域を盛り上げていこう!という想いのもと、コミュニティラウンジBOOKMARKさんと地域の方が、一から全て企画して作り上げています。インスタでもその様子がご覧いただけます。
https://www.instagram.com/motto.higashiadachi/
当日はRefine Acrylicを使用した指輪のワークショップを行います。"TOKYO ACRYL"が放つ、SDG’sなアート製品をぜひご自身でも作ってみてくださいね。たくさんのご来場、お待ちしております!
Motto!東あだち<春フェス2025>
◤イベント詳細◢
日時:2025年3月8日(土) 11:00〜16:00
場所:UR大谷田一丁目団地内広場(足立区大谷田1-1)
アクセス:JR常磐線(東京メトロ千代田線から直通)「亀有駅」からバス3分及び徒歩3分
◤当日のコンテンツ◢
①飲食販売
②ワークショップ
③本企画
④子供たちが遊べるプレーパーク
⑤ステージ
⑥スタンプラリー 等
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企業情報
有限会社三幸(ミユキ)
https://www.miyukiacryl.tokyo/
会社名:有限会社三幸
住 所:東京都足立区東和5-12-24
電話番号:03-3629-0331
代表者:小沢 頼寿
事業内容:アクリルの加工・製造・販売
TOKYO ACRYL
https://www.tokyoacryl.miyukiacryl.tokyo/
TOKYO ACRYLの通信販売サイト
https://www.tokyoacryl.miyukiacryl.tokyo/onlinestore
https://www.instagram.com/tokyo_acryl/
https://www.facebook.com/miyukiacryl/
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「足立ブランド」は、区内企業の優れた製品・技術を認定して、その素晴らしさを全国に広く発信することで、区内産業のより一層の発展と足立区のイメージアップを図ることを目的とした事業です。
『有限会社三幸(みゆき)』は、この「足立ブランド」認定企業です。
取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある足立区役所産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。
足立区役所産業経済部 産業振興課 ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605
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