青森ねぶた技法を用いたクリスマスデコレーションが二年連続で設置
~ねぶた師史上初の女性ねぶた師、北村麻子氏がシャングリ・ラ 東京のために制作~

心を込めて家族を思いやるようにお客さまをお迎えするシャングリ・ラ 東京(所在地:東京都千代田区丸の内、総支配人:マティアス・スッター)は、青森のねぶた師である北村麻子氏とコラボレートし、昨年に引き続き二年連続で、ねぶたの技法を用いたクリスマスデコレーションの設置を本日、11月6日(木)より開始いたします。
数年前、北村氏によるねぶたの技法を用いた造形作品に魅了されたホテルスタッフが、シャングリ・ラ 東京でも彼女が作るクリスマスデコレーションをぜひとも飾りたいという熱意で、コンタクトを取ったところから始まったプロジェクト。このクリスマスねぶたはデザインも含め、北村氏が一から携わり、シャングリ・ラ 東京のためだけに作られたものです。
細かな作業を丁寧に一つひとつ積み重ねることで出来上がるねぶたの制作の工程は多岐に渡ります。今回のねぶたクリスマスデコレーションも下記の工程で2ヶ月ほどかけて、制作されました。
1. 題材と下絵
ねぶたの設計図となる重要なプロセスなため、ねぶた師が長い時間をかけて準備する制作の第一歩。クリスマスのよろこびや楽しさなどのコンセプトを元に構想を練り、鉛筆で下書きしたあとに色を付けていきます。

2. 細部の準備
比例式で寸法を計算し、手足や道具などの細かいパーツをあらかじめ作っておくことで本体の制作と効率よく進めていくことができます。

3. 骨組み
角材で支柱を作り、針金や糸を組み合わせて、紙をはれるように形を整えていきます。昔は針金ではなく、骨組みは竹で作られていたそうです。

4. 電気配線(照明)
専門の配線工によって、ねぶたの内側に通常1,000個近くの照明器具が取り付けられていきます。今回のシャングリ・ラ 東京のねぶたには約200個の電球が取り付けられています。

5. 紙はり
針金の枠に沿って、ボンドを使い和紙の一種である奉書紙を丁寧にはっていきます。骨組みのギリギリを意識しながら、場所によっては凹凸をつけることから、緻密な技術と根気が求められる工程です。

6. 墨書き
純白のねぶたに墨で、顔や手足、輪郭などを書き込んでいきます。筆の入れ方を自在に操り、迫力のある表情や優しい顔つきにもアレンジを利かせ、躍動感を吹き込みます。

7. ろう書き
パラフィンを溶かしたものを使い、模様をつけます。明るさを加えると同時に、色のにじみを防ぐ目的も兼ねています。

8. 彩色
残った白地に、染料や水性顔料で色をつける最後の工程。さまざまな筆やスプレーを使い分けて、鮮やかに仕上げていき、本体はいよいよ完成を迎えます。

シャングリ・ラ 東京の2025年のクリスマスデコレーションの中で、一番の目玉となる今回のクリスマスねぶた。ホリデーシーズンの心躍る高揚感や楽しさ、クリスマスツリーを囲んで家族や大切な人と過ごす幸せと愛にあふれる時間が、心温まる雰囲気で表現されており、すべてねぶた師による手作業で作られました。
躍動感のあるトナカイ、フクロウ、きつねが、大きなリボンをくわえてクリスマスツリーに飾り付けをしたり、うさぎ、ハリネズミがかわいらしく、楽しそうに佇んだりする様子がデザインされています。クリスマスツリーの下にはたくさん積まれたカラフルなギフトボックス。そのうちの一つのメッセージカードには、”Find your Shangri-La in a World of Enchanted Wonders (クリスマスの魔法の季節に、あなただけのシャングリ・ラを見つけてください)”とシャングリ・ラ 東京から大切なお客様へのメッセージが入っています。
クリスマスねぶたにはシャングリ・ラの「S」ロゴが3か所入っています。クリスマスツリーの左上の大きな星の真ん中、クリスマスツリーの上部、右上の星にそれぞれ一つずつ「S」のロゴが描かれています。また隠れモチーフとして天使が、クリスマスねぶたのどこかに存在しています。実物をご覧になり、目を凝らして、どこにロゴや隠れモチーフがあるのか探してみてください。
クリスマスねぶたを二年連続で制作したねぶた師の北村氏は次のようにコメントしています。
「昔から絵本の中では動物たちと共にクリスマスを祝う情景が描かれてきました。昨今、環境破壊によって人間と動物との間のバランスが乱れつつありますが、これからも人間と動物たちが共存し合いながら暮らし、みんなが心温かく幸せなクリスマスを迎えられるよう願いを込めて、このクリスマスねぶたを制作しました」
今回の取り組みについて、総支配人のマティアス・スッターは次のように述べています。
「今年も、私たちの心をねぶたの灯りが温かく照らす季節がやってきました。日本の繊細な伝統と西洋の華やかさが出会い、幻想的な世界が広がります。青森ねぶたの技法で作られたクリスマスツリーを囲むように、愛らしい動物たちが集い、異なる文化が響き合うことで、クリスマスの魔法がいっそう輝きを増すことを思い出させてくれます」
澄んだ空気が街を覆う冬、都会の喧騒から少し離れ、落ち着いた大人な空間に飾られた温かみあふれるシャングリ・ラ 東京のクリスマスねぶたをご家族や大切な人とぜひご覧ください。

【北村麻子(きたむら あさこ)氏 プロフィール】
ねぶた師史上初の女性ねぶた師。
父であり、数々の功績を残すねぶた師の第一人者である六代目ねぶた名人の北村隆氏に師事。2007年、父の制作した大型ねぶた「聖人聖徳太子(ねぶた大賞受賞)」に感銘を受け、ねぶた師を志す。2012年、あおもり市民ねぶた実行委員会から依頼されデビュー。デビュー作「琢鹿(たくろく)の戦い」が優秀制作者賞を受賞したことで注目される。
受賞歴
・最優秀制作者賞:三回
・優秀制作者賞:六回
・陸奥文化選奨
近年ではねぶたの技法を用いた造形作品の制作にも精力的に取り組み、ねぶたの魅力を国内外に発信している。
今年開催された大阪万博では大型ねぶたのほか、アップサイクル和紙を使用した中型ねぶたなどの展示も実施した。
■クリスマスねぶた概要
期間: 2025年11月6日(木)~12月25日(木)
場所: 28階ロビー
制作: ねぶた師 北村麻子(きたむら あさこ)氏
*ご宿泊ゲストはもちろんのこと、どなたでもご覧いただけます
お問い合わせ:Tel 03-6739-7888 (代表)
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シャングリ・ラ 東京について
シャングリ・ラ 東京は、シャングリ・ラ ブランドにおける日本初のホテルとして 2009年3月2日に開業し、昨年で15周年を迎えました。東京駅に隣接する37階建ての複合ビル、丸の内トラストタワー本館の最上階11フロアを占める総客室数200のホテル内には、2つのレストラン、イタリア料理「ピャチェーレ」、日本料理「なだ万」に加えて、ラウンジ&バー「ザ・ロビーラウンジ」が 併設されています。また、5つのトリートメントルームと東京で最大規模のスパスイートを備えている「Chiスパ」は、古代アジアより伝わるヒーリングセラピーを提供しています。
シャングリ・ラ 東京は、2018年より2023年まで6年連続で一流のホスピタリティーを格付けする世界有数のトラベルガイド「フォーブス・トラベルガイド」のホテル部門にて5つ星を獲得しています。
シャングリ・ラ 東京についての詳細はhttps://www.shangri-la.com/jp/tokyo/shangrila/をご覧ください。
シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツについて
シャングリ・ラ グループを象徴する主軸ブランドである「シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツ」は、同ブランド独自のアジアン ホスピタリティーで心を込めてすべてのゲストをお迎えいたします。
自然からインスピレーションを得たデザイン、魅力的な料理や文化体験、本物かつ思いやりが感じられるサービスを通し、ゲストは自身の“シャングリ・ラ モーメント”を滞在中にみつけることができます。現在100軒以上のデラックスホテルとリゾートをオーストラリア、カナダ、中国、香港、台湾、フィジー、フランス、インド、インドネシア、日本、マレーシア、モーリシャス、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、スリランカ、オマーン、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦、およびイギリスなど世界中で運営しています。受賞歴のあるロイヤリティプログラム「ゴールデンサークル」は刷新され「シャングリ・ラ サークル」として2022年4月にスタートしました。すべてのシャングリ・ラ ブランド、ホテルおよびレストランを繋ぐ待望の旅とライフスタイル向けサービスです。豊かな暮らしのキュレーターとして、シャングリ・ラ サークルは選りすぐりの旅とライフスタイルオファーや魅力的なリワード、比類のないアジアンホスピタリティーを通して、ゲスト自身のシャングリ・ラ体験をガイドいたします。登録または詳細については、https://www.shangri-la.com/shangrilacircle/をご覧ください。
シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツの詳細はhttps://www.shangri-la.com/jpをご覧ください。
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