シード・プランニングは、東北大学東北メディカル・メガバンク機構「統合データベースdbTMM利用支援事業者」として登録
~東北メディカル・メガバンク(TMM)計画で収集した試料や情報を使った研究を支援~

株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区、代表取締役社長:梅田 佳夫)は東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)「統合データベースdbTMM利用支援事業者」として登録され、研究者・事業者からの委託を受けて、東北メディカル・メガバンク(TMM)計画で収集した試料や情報を使った研究を支援いたします。
◆シード・プランニング の支援内容
シード・プランニングは情報・試料を使った研究の支援を行います。
【研究開始までに利用支援事業者として行う支援】
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プレリサーチを支援します。統合データベース dbTMM の検索・閲覧を行い、研究の条件に合致する利用可能な情報を調べます。また、試料の有無についても利用可能か確認の支援も行います。
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申請、契約の手続きを支援します。
【研究開始後に行う弊社の強みを生かした支援】 -
研究の進捗管理等を支援します。
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上記に付随する関係者会議などの事務局運営を支援します。
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上記に付随する市場調査を実施します。
◆東北メディカル・メガバンク(TMM)計画について
【東北メディカル・メガバンク(TMM)計画とは】
東北メディカル・メガバンク(TMM)計画は、個別化医療・個別化予防の実現を目的とした複合バイオバンクプロジェクトです。コホート調査に参加した一般住民約15万人から健康・生活習慣情報を始めとした様々な情報・試料を縦断的に収集し、特に全ゲノム解析情報は10万人を超え、世界有数の規模になっています。これらの収集された情報は、「統合データベース dbTMM」に格納され、疾患関連遺伝子の探索やバイオマーカーの同定などの創薬研究をはじめ、幅広い研究を行う基盤として活用可能です。
【TMM計画で集められている情報の種類】
ToMMoでは、一般住民の方から追跡調査を行いながら収集した試料・情報の研究利用を促進しています。以下のような情報を組み合わせて解析できる点が特徴で、所定の手続きの後、疾患発症前後の比較などの縦断研究も含めて、様々な健康や医学に対する研究にアカデミア・民間企業が試料・情報を利用することが可能となります。
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ゲノム情報(SNP、WGSなど)
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健康調査情報(生活習慣、既往歴など)
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オミクス情報(メタボロームなど)
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画像情報(MRIなど)
◆TMM計画で集められている情報活用のモデル例
【TMM計画で集められている情報を活用した創薬研究のモデル例】
■ モデル例
疾患関連遺伝子の探索と創薬ターゲットの特定
背景:慢性疾患(例:脂質異常症、2型糖尿病)における有効な分子ターゲットの発見が課題。
【TMM計画で集められている情報の活用方法】
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15万人規模の東北地域住民を中心とした大規模コホート(地域住民コホート、三世代コホート)の情報を利用。
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全ゲノム解析と健康診断・生活習慣情報を統合し、疾患リスク遺伝子や多型を探索。
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疾患群と非疾患群の比較により、創薬ターゲット候補遺伝子(例:新規トランスポーター、酵素)を同定。
【製薬企業の研究展開】
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同定されたターゲットに基づきスクリーニングアッセイを開発。
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化合物ライブラリーを用いたヒット化合物探索→最適化を実施。
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有望な候補化合物について、前臨床評価・患者層別化試験設計にTMM計画で集められている情報を活用。
■ 応用領域の例

領域 |
活用例 |
神経疾患 |
アルツハイマー病の早期バイオマーカー探索 |
循環器疾患 |
遺伝的高リスク群のスクリーニングと新規経路の発見 |
がん |
遺伝的感受性や副作用リスクに基づく創薬・個別化医療設計 |
感染症 |
宿主因子(例:重症化関連遺伝子)の解析 |
【TMM計画で集められている情報を活用した食品・化粧品研究のモデル例】
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遺伝情報と生活習慣情報を活用し、食品・化粧品の個別化開発やエビデンス創出を支援。
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食品・化粧品企業に対し、製品の効果検証、ターゲット層の絞り込み、個別化提案の科学的裏付けなどに活用可能な研究基盤を提供。
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遺伝情報や生活習慣、健康情報を基に、特定の体質や疾患リスクに応じた食品の研究開発を支援します。機能性表示食品の科学的根拠やターゲット層の明確化にも活用可能。
◆TMM計画で収集された試料・情報の研究での利用について
【TMM計画で収集された試料・情報を研究へ利用する方法】
TMM計画で収集された試料・情報を研究へ利用する方法は「分譲」と「共同研究」の2つがあり、統合データベースdbTMMを利用することにより、研究の条件に合致する分譲で利用可能な情報を検索することが可能です。詳細につきましては以下お問い合わせ先までご連絡ください。
■試料・情報分譲:
分譲対象となる試料・情報を計画的に整備し、これを一定の手続のもとに国内の産学の研究者に提供するもので、研究実施にToMMoの研究者は関与しません。研究により生じた知的財産は利用者に帰属します。
■共同研究:
利用者とToMMoの研究者が共同で試料・情報の収集・解析・利用等を行う場合が該当します。分譲開始前の情報利用やコホート参加者に対する新たな試料・情報を取得する場合などが該当します。
◆本件に関するお問い合わせ
【株式会社シード・プランニング】
担当 : 渡辺
E-mail : watanabe@seedplanning.co.jp
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