【インボイス開始直後アンケート番外編】免税と課税事業者の違い｜制度の理解度は課税事業者が高く「完全に理解している」は4倍の差
課税事業者と免税事業者の比較調査レポート。SOKUDAN会員のフリーランス・副業人材かつインボイス登録者が対象
SOKUDAN会員のフリーランス・副業人材を対象に実施した「インボイス制度開始後の実態調査アンケート」の調査結果をお知らせします。今回は番外編として「免税事象者」と「課税事業者」の比較調査レポートをお送りします。
実施の背景
この度、2023年10月1日よりインボイス制度が開始されました。本制度はフリーランス・副業人材の皆様に大きな影響を及ぼすものとなっており、これまで制度開始前の状況を聞くアンケートは多数ございましたが、開始後のリアルな現状をお伝えするアンケートはまだ少ないため、この度SOKUDAN登録ユーザー様のご協力のもと、「インボイス開始直後アンケート」を緊急実施いたしました。今回はインボイス制度登録者の「免税事象者」と「課税事業者」の比較調査の結果を報告します。
■配信内容
第1弾：インボイス制度「登録者」の調査結果（https://magazine.sokudan.work/post/cBEY8Xhq）
第2弾：インボイス制度「未登録者」の調査結果（https://magazine.sokudan.work/post/2WzFtpCl）
第3弾：「登録者」と「未登録者」の比較結果（https://magazine.sokudan.work/post/uCfjVizQ）
番外編：「免税事業者」と「課税事業者」の比較結果（本記事）
番外編の調査結果はこちら
https://magazine.sokudan.work/post/vaOJRqTY
調査サマリー
制度の理解度は、課税事業者が高く「完全に理解している」は4倍の差
制度の理解度で、課税事業者の「理解していない」は0%
登録確認は、課税事業者が100%、免税も88.6%と両者とも高い
制度の廃止希望は、両者とも半数以上が希望
情報収集は、「専門家からのアドバイス」が3倍以上も課税事業者の方が高い
情報収集は、「SNS」が2倍以上も免税事業者の方が高い
あなたはインボイス制度の内容をどれくらい理解していますか？
→ 「完全に理解している」課税事業者が4倍高い
相違点は、「完全に理解している」の回答が、4倍以上も免税事業者より課税事業者の方が多い点です。（課税事業者23.5%・免税事業者5.1%）
また、課税事業者は、「あまり理解していない」「全く理解していない」「一部のみ理解している」が0%と、インボイス制度の理解度が高いことが読み取れます。
共通点は、「大体の内容は理解している」の回答が、両者とも7割前後という点です。
今まであなたの取引先からインボイス制度の登録確認はありましたか？
→ 課税事業者は100%登録確認を受ける
相違点は、「登録確認がある」の回答が、課税事業者は100%に対して、免税事象者は88.6%な点です。ただ両者とも高い確率で登録確認を受けているとも読み取れます。
あなたは、今後インボイス制度を廃止したいと思いますか？
→ 両者とも半数以上が廃止希望
共通点は、「強くそう思う」「ややそう思う」を合計すると、免税事業者69.1%・課税事業者57.9%となり、半数以上が廃止して欲しいという結果になっている点です。
相違点は、「全く思わない」の回答が、免税事業者2.1%に対して、課税事業者10.5%と5倍も多い点です。
あなたはインボイス制度に関する情報収集をどのような手段で行っていますか？（複数選択可）
→ 「専門家からのアドバイス」課税事業者の方が3倍多い
相違点は、「専門家やコンサルタントからのアドバイス」が、約3倍も課税事業者の方が多い（課税事業者は21.6%・免税事業者は7.2%）点と、「SNS」が、2倍以上も免税事業者の方が多い（課税事業者5.4%・免税事業者は13%）点です。
共通点は、「ニュースサイト」や「同業者やビジネスパートナーとの情報交換」で、どちらも上位にランクインしている点です。
調査概要
時期：2023年10月14日〜10月31日
対象：SOKUDANに会員登録している個人（フリーランス・副業人材）
方法：SOKUDAN登録者へのアンケート調査
インボイス制度の登録者に対して「あなたはインボイス制度に登録する前、免税事業者、もしくは課税事業者でしたか？」と質問
有効回答数：114名（免税事業者：95名 課税事業者：20名）
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