ドライバー専用研修施設「滑川福田センター」の機能を強化
~ドライバーデビューサポート体制のさらなる充実へ~
1,600台のトラックと2,500人超のドライバーで毎日500万人の食生活を支える物流インフラ企業、アサヒロジスティクス株式会社(埼玉県さいたま市大宮区/代表取締役社長 横塚 元樹)は、ドライバーデビューサポート体制の充実を目的として、3月1日より自社設備であるドライバー専用研修施設「滑川福田センター」(埼玉県比企郡滑川町)の機能強化の取り組みを開始し、この第1弾として指導員5名の増員を実施しました。
この取り組みは、企業内大学「アサヒ人財育成大学」(以下、ALU)内での従業員の発案により実現したものであり、今回増員した指導員は、当社のドライバーサポートのための制度であるセーフティ・アクション・インストラクター(以下、SI)制度の認定を受け、実際に物流拠点にて日々ドライバーに寄り添って指導をしてきた「SI」のメンバーから登用しており、当社では初の試みとなります。ドライバー不足という物流業界の課題に対し、ドライバーとして入社いただいた大切な「人財」※1をどのように育成するか。この取り組みを通して、未経験者でも安心して働いていただける体制の整備を、実際の物流現場の視点を活かして進めてまいります。
※1 当社では、入社いただいた人材を「財産」として大切に育成する、という考え方から人材=「人財」と表現しています。
【今回の取り組みの背景】
当社では20年ほど前より「将来的なドライバー不足の時代の到来」を懸念し、これに備えるべく、検討と様々な取り組みを重ねてまいりました。この当社の取り組みの中で中心的な役割を担っているのが、自社設備であるドライバー専用研修施設「滑川福田センター」(埼玉県比企郡滑川町)です。2017年3月の開設以来、時代の変化や物流現場の課題に対応すべく、カリキュラムのブラッシュアップや設備の見直しなどを進めてまいりましたが、今回、当社の人財育成システムの1つである「ALU」内にて改めて調査を実施。①よりスピード感をもったドライバーデビューのサポート ②運転技術や車両特性の認識不足などによるトラック運転未経験者の事故への対策 ③サービスドライバー定着率の向上 が主な課題として抽出されました。
経験の有無にかかわらず、入社いただいたドライバー全員が新人研修を受講する「滑川福田研修センター」の機能をブラッシュアップすることで、未経験者、女性や若年層の方にも安心して働いていただける環境の整備に取り組むことといたしました。
【取り組み第1弾:研修体制の強化】
① 新人研修実施の仕組みを見直し
1回の新人研修(3泊4日)あたりの受講人数を上限12名→上限8名の少人数制にすることで、実車の乗車研修時間を充実。 また、受講者と指導員のマンツーマン体制の確保を可能に。
② 滑川福田センターを365日稼働できる体制に
現状は土、日曜を休講とし、1週間に1回の新人研修を実施(月~木曜日の4日間)。滑川福田センターを365日稼働とし、曜日に関係なく新人研修4日間/回を繰り返すことで、現状年間50回(12名×50回=600名を上限)→89回(8名×89回=712名を上限)の新人研修の実施が可能となる想定。
③ 指導員の増員
①②を実現するにあたり、指導員5名の増員を実施。これまで、自動車教習所などでの指導経験を持つ指導員を専任していましたが、今回は社内公募制度を活用。うち4名は当社のドライバーサポートのための制度であるセーフティ・アクション・インストラクター(以下、SI)制度の認定を受け、実際に物流拠点にて「SI」として日々ドライバーに寄り添って指導をしてきた人財、1名はサービスドライバーからの登用とし、実際の物流現場での新人教育を熟知するメンバーによる新たな視点で、より実務に近い形の研修内容も組み込むことを期待しております。
【今後の取り組み】
今回の「滑川福田センター」の機能強化の取り組みは、以下の3つを柱としています。
① 研修体制の強化 ※第1弾として今回実施
② 研修内容の強化(カリキュラムの見直しを実施、実車訓練時間増、路上訓練の新設など)
③ 研修環境の強化(研修車両の増台、センター設備の改修など)
「②研修内容の強化」 については、3月~9月を今回増員した指導員の準備と研修カリキュラムの見直し期間とし、10月以降に新カリキュラムを開始予定です。「③研修環境の強化」については、5月より随時実施いたします。
【滑川福田センターについて】

名称 :アサヒロジスティクス株式会社 滑川福田センター
住所 :埼玉県比企郡滑川町福田391-3
開設 :2017年3月
概要 :総延長 約700メートル、直線約130メートル、 外周約400メートル、S字コース、
クランク、坂道発進コース、可動式接車ドックシェルター※2
※2 ドックシェルター
荷物の積卸しをするトラックの停車スペースのこと。実務では欠かせない、バース接車時の車両感覚をつかむ練習が可能です。
当社では、物流業界の課題であるドライバー不足への対応として、未経験者・女性・若年層のトラックドライバーデビューをサポートする体制の整備を進めてまいりました、この滑川福田センターは、ドライバー専用の研修施設として自社で保有しております。当社では、トラック運転経験の有無にかかわらずドライバーとして入社された方全員にここで新人研修を受講いただいており、これまでに3,000名を超えるサービスドライバーが受講しております。安全や運転技術に特化した研修を集中して行うことで、現場のOJT教育にありがちな「教える人によって言うことが違う」「慣れでカバーする」といった問題を解決。確かな技術と知識を学び、スムーズに実務に入っていただける体制を確立しています。
【セーフティ・アクション・インストラクター(以下、SI)制度について】

さらなる安全品質とドライバーの定着率の向上を目指すため、2019年11月より開始した制度です。無事故継続年数や業務への取り組み姿勢などを考慮し選抜されたドライバーが、実技や座学研修を経てSIとして認定され、現在は34名がSIとして活動しています。
滑川福田センター開設以降、当社の未経験者の入社数は年々増加しており、新人研修受講者の約半数は未経験者となっています。同センターで行われている研修と同レベルの指導ができる指導員としてSIを認定し、各拠点に配置することで、新人ドライバーが実務に就いてから感じる不安や課題などへの即時対応が可能になり、拠点と同センターのダブルフォロー体制が整備されています。
【企業内大学「アサヒ人財育成大学」(以下、ALU)について】
企業内大学「アサヒ人財育成大学」は、管理者として必要なスキルとマインドを確立することを目的に2010年度より開講し、これまでに598名が受講しております。一般職・リーダーを対象とするコースから、ブロック長やグループ長を対象としたコースまで階層別に整備を行った全4コースの教育制度で、1年を通して座学やディスカッション、非日常体験を共有することにより「同期の仲間」を作ることで、社内での新たな人とのつながりが生まれることを目的としており、エンゲージメントの向上にも効果を発揮しております。
■ALU全4コースのご紹介

① マネジメントエッグ(ALU-EG)
サービスドライバー・サービススタッフをまとめるためのリーダーシップや指導力を学べるコース
② マネジメントビギナー(ALU-BG)
数値管理・目標管理など管理側の立場を学べるコース
③ マネジメントベーシック(ALU-MB)
財務や労働基準法・労働安全衛生法などの物流業に関する法令など経営に近い知識を学べるコース
④ マネジメントシニア(ALU-MS)
経営者の視点や成長拡大をするための知識を学べるコース
■ALU―MSコースの成功事例
2016年に開講したALU-MSコースは「当社をより好きになる企画立案と実行」をテーマに、従業員自ら発案し、取り組みを行っています。
① 企業主導型保育事業
「働く環境整備(ES)と地域貢献でアサヒのファンを増やそう!」という目標を設定し、約1年の準備期間を経て、2018年1月に1か所目となる「アサヒキッズランド嵐山花見台保育園」(埼玉県比企郡嵐山町・アサヒロジスティクス株式会社花見台共配センター内)を開園。2021年7月に、2か所目となります「アサヒキッズランド熊谷保育園」(埼玉県熊谷市・アサヒロジスティクス株式会社熊谷物流センター内)を開設しました。

② 障がい者のための就労継続支援B型事業所
食を通しての社会貢献活動により、障がいのある方、そうでない方、性別や年齢にとらわれず、多くの皆さんが活躍できる職場の提供を目指し、当社の松戸共配センター内の空きスペースを活用し完全密閉型水耕栽培設備を設置。野菜の生産を通して、障がいのある方に就労継続支援A型や一般就労に向けて必要な知識やスキル向上のための訓練を行う場の提供として、「アサヒファンレイズファーム松戸」を開設しました。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像