低酸素ウェルネスの社会実装へ— リジェネソーム社と東北大学が共同で実証試験を開始、キックオフイベントを開催
TAKANAWA GATEWAY CITYのLiSHにて低酸素環境を再現、血糖値測定デモも実施

スペースシードホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木健吾)は、グループ中核企業であるリジェネソーム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐久間善太郎、以下「リジェネソーム」)および東北大学大学院 医学系研究科 酸素医学分野の中井琢助教と共同で、低酸素環境が血糖値や老化状態に与える影響を検証する実証試験を開始しました。
そのキックオフイベント「低酸素ウェルネス ― 実証キックオフイベント」を、2025年10月6日(月)にTHE LINKPILLAR 1 NORTH 6F・7FのLiSH(TAKANAWA GATEWAY Link Scholarsʼ Hub)にて開催したことを報告します。
イベント概要
イベントプログラムの内容
・東日本旅客鉄道株式会社 宮嶋耕平氏による「TAKANAWA GATEWAY CITY」を拠点とした広域スタートアップエコシステムと「TAKANAWA GATEWAY Link Scholarsʼ Hub」の説明
・リジェネソーム代表取締役社長 佐久間善太郎によるリジェネソーム社の会社概要説明
・東北大学大学院 医学系研究科 創成応用医学研究センター 酸素医学分野 中井琢 助教による今回の実証実験に関する解説
・リジェネソーム代表取締役CEO 鈴木健吾による低酸素環境を用いた老化関連事業構想の紹介
・岐阜大学大学院 医学系研究科 再生機能医学分野 岡田大瑚 特任助教による DNAメチル化情報を活用した「エピジェネティック時計」に関する紹介
・LiSH内での懇親会ならびにネットワーキング
当日は、研究者、投資家などのステークホルダーが参加し、実際に低酸素空間が体験できる環境を設営。参加者は血糖値測定デモンストレーションなどを通じ、低酸素環境下で受ける影響を一部体感しつつ、可能性についての理解を深めました。
会場内にはLiSHの協力により実際の低酸素環境(標高3,000m相当)を再現した展示空間が設置され、参加者の血糖値変動をリアルタイムで計測するデモも行われました。


実証試験の目的
本試験では、LiSHに勤務する成人20名を対象に、週3〜5日・1日1時間・4週間の低酸素介入を実施。
滞在中は通常業務を行いながら、血糖値・血圧・唾液中DNAメチル化状況を測定します。
リジェネソーム社は、低酸素環境がもたらす血糖コントロール・老化抑制効果の科学的実証を目指しており、結果は今後のウェルネス技術・宇宙医学研究にも応用される予定です。

代表コメント

スペースシードホールディングス株式会社 代表取締役 鈴木健吾
「今回の実証は、地球上の健康課題を解決できる可能性を検証します。科学を社会に実装する第一歩として、低酸素環境を“働きながら体験できる”形で設計しました。
未来のウェルネスを日常の中に溶け込ませることを当面の目標にしています。」
今後の展開
リジェネソームは、2025年から取得を開始する実証データを活用し、低酸素適応を基盤とした新規ウェルネス製品やヘルスケアプログラムの開発を予定しています。また親会社のスペースシードホールディングスなどのステークホルダーとともに「地上での科学技術の宇宙応用」を目的としたロンジェビティ・エコシステムを形成し、国内外の大学・研究機関・企業との連携を拡大していきます。
リジェネソーム株式会社について
リジェネソームは、ナノ粒子であるエクソソーム等を活用し、老化抑制や再生医療の新しいソリューションを提供することを目指しています。2025年5月には、本社兼研究所「高輪ロンジェビティーラボ」をLiSHに開設して、事業開発ならびに研究開発を加速しています。将来的には、医療技術の開発や宇宙医学分野における新たな解決策を確立し、健康寿命の延伸とともに人類の宇宙進出に貢献することを目指しています。
https://regenesome.com/
スペースシードホールディングス株式会社について
スペースシードホールディングスは、「SFをノンフィクションにする」をミッションとして、投資活動、研究活動ならびに事業創出を行う宇宙系ディープテックベンチャービルダーです。発酵とロンジェビティー技術の社会実装を支援する「Fermentation and Longevity Fund」プログラムの運用などを軸に、社会課題を解決する事業の創出に取り組んでいます。2040年までに各種ステークホルダーとともに、人類が宇宙空間で居住するのに必要な技術を揃えることを目指しています。
https://ss-hd.co.jp/
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