広告成果の「二重計上」を可視化。計測二経路の整合性を自動点検する仕組みをAXerで提供開始

どちらか片方にしか届いていないイベントを抽出。重複排除が働いている割合を数字で示す

株式会社アイトリガー

株式会社アイトリガーは、マーケティングAXのソリューション「AXer」に、ブラウザとサーバーの二経路で送っているコンバージョン計測の整合を点検するリソースを追加し、2026年9月より提供を開始します。両経路のイベントを突き合わせ、片方にしか届いていないもの、同じ識別子が重複して送られているもの、金額や商品情報が片側にしかないものを抽出します。あわせて、重複排除が働いている割合を数字で示します。社内の広告運用業務で運用し、コンバージョン計測をブラウザとサーバーの併用に切り替えた企業へ提供します。マーケティングAXの実践例です。


推奨構成に潜む「二重計上」のリスク

広告運用の業務で、コンバージョン計測に生じている課題を確認しました。ブラウザのタグだけでは、成果が取りきれなくなっています。2026年時点で、第三者のCookieが利用できる利用者は1割から3割程度まで下がっているとされ、ブラウザ側の計測のみでは3割から5割のコンバージョンが取れていないとする推計もあります。いずれも外部の推計値であり、環境によって幅はありますが、取りこぼしが無視できない規模になっているという方向は一致しています。

そのため主要な媒体はいずれも、自社のサーバーから直接イベントを送る経路を用意しています。ブラウザとサーバーの両方から同じイベントを送る構成が、現在の推奨とされています。ここで新しい問題が生まれます。同じイベントを2回送るということは、二重に数える可能性と隣り合わせになるということです。

媒体側には、共通の識別子を使って重複を取り除く仕組みがあります。ただしそれが働くのは、両方の経路に同じ識別子が乗っている場合に限られます。片方にしか届いていなければ、重複排除は起こりません。二重に計上されるか、逆に計上されないかのどちらかになります。

そして厄介なのは、この状態が管理画面からは見えないことです。数字は表示されます。ただしその数字が、二重に数えた結果なのか、取りこぼした結果なのかは区別できません。気づくのは、媒体の数字と社内の実数が合わなくなったときです。この状態を確認できる仕組みを構築し、社内の広告運用業務で運用したうえで提供を開始します。


二経路間の差分をあぶり出すアプローチ

マーケティングAXでは、片方の経路を整えるのではなく、両方を突き合わせて差を見る形で設計します。本リソースが出力するのは、次の3つです。

① 重複排除の有効率

両方の経路に届いているイベントの比率を出します。ここが100%に近いほど、重複排除が正常に機能している状態です。あわせて、ブラウザにしか届いていないもの、サーバーにしか届いていないものを、それぞれ件数で示します。どちらに偏っているかで原因が分かれます。ブラウザのみが多ければサーバーからの送信設定を、サーバーのみが多ければブラウザ側の欠損を疑う、という判断ができます。

② 二重計上の発生件数

同じ識別子が、同じ経路から複数回送られているものを抽出します。これは重複排除の対象にならないため、そのまま成果が二重に計上されます。あわせて、識別子そのものが付いていないイベントも検出します。識別子がなければ照合ができないため、送った時点で重複排除の対象外になります。

③ 金額データの乖離

両方に届いているイベントについて、中身を比べます。金額、通貨、商品の情報が片側にしかない場合と、両側にあるが値が食い違う場合を、それぞれ抽出します。この種のずれは、件数の照合だけでは見つかりません。成果の数は合っているのに売上が合わない、という形で後から表面化します。送信時刻が大きく離れているものも、同じ理由で抽出します。

なお、利用者を照合するための情報は、突き合わせの判定にのみ使用し、出力には一切含めません。有無だけを確認します。当社が提供している他のリソースでも、個人情報は処理に使うが出力には残さないという方針で設計しています。

当社では、計測の設定そのものに食い違いがないかを点検する仕組みを別に提供しています。あちらは設定やタグの発火状況を対象とするもので、本リソースは実際に送られたデータを対象とします。設定は正しくても実データがずれることがあるため、両方を併用します。

また本リソースは、単体のSaaSツールとしての提供は行わず、AXerが提供するリソース(人・ツール・ノウハウ)の一部として実装します。対象とするイベントの選定、送信時刻の許容差、照合に使う情報の種類は業種によって変わるため、その設計から着手します。

取りこぼし対策後の「計測検証」

今回実装したのは、計測の精度を上げるための機能ではありません。取りこぼしを埋めるために経路を増やした結果、数え方が正しいかどうかを確認する工程が必要になった、その工程を業務に組み込むための組み替えです。

管理画面の数字を受け取るだけのフローから、その数字がどう作られたかを突き合わせて確かめるフローへ。今後は対応する媒体の範囲を広げるとともに、設定側の点検との接続を進めていきます。

本リソースは完成パッケージではなく、各社の計測構成と扱う成果の種類に合わせて組み替えます。どのイベントを対象とするかの選定からご相談いただけます。


■ AXer サービスページ
https://aitrigger.co.jp/service/axer/

■株式会社アイトリガー(AITRIGGER Inc.)
本社:東京都新宿区西新宿6-11-3 Dタワー西新宿16階
事業内容:デジタルマーケティング支援(運用型広告・インハウス支援)、マーケティングリソース提供(MRM)、マーケティングAX事業
URL: https://aitrigger.co.jp/

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会社概要

株式会社アイトリガー

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URL
https://aitrigger.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿6-11-3 Dタワー西新宿16階
電話番号
03-5913-9110
代表者名
小山幸彦
上場
未上場
資本金
9100万円
設立
1997年10月