ジェクトワン、空き家事業「アキサポ」において、川崎市の築66年の空き家を産前産後ケア施設「あゆむ庵」として再生

育児から介護まで、ライフサイクルに沿ったお悩みに対応する“まちの保健室”として、0歳から100歳の方が集う地域密着型施設を創出

株式会社ジェクトワン

2024年5月15日 10時00分

不動産の開発事業・リノベーション事業および空き家事業を展開する株式会社ジェクトワン（本社：東京都渋谷区、代表取締役：大河幹男　以下、ジェクトワン）は、神奈川県川崎市中原区にある築66年の一戸建て物件を、空き家事業「アキサポ」の空き家活用スキームによって、産前産後ケアを行う地域密着型の施設「あゆむ庵」として再生し、5月15日（水）にオープンします。

■コミュニティスペースを設けた産前産後ケアを行う施設として再生

本物件は、もとは所有者様がご両親と暮らしていたご実家で、ご両親から相続を受けたものの、すでにご自宅を所有されていたことから、居住することなく約1年間空き家となっていました。ご両親の地元である富山県から木材を運んできて建築したという想い入れのあるご実家ということもあり、売ってしまうにはもったいないと考え、地域のために何か有効活用できる方法はないか検討されていた中で、「アキサポ」にお問い合わせいただきました。

本物件の周辺エリアを調査したところ、戸建て住宅が少なく、賃貸物件としてのニーズが見込めることから、当初は賃貸住宅としての活用を検討していました。そんな中、新たな活動の場となる物件を探していた株式会社こころがイメージする「多世代が集う家」というニーズと合致し、少子化や地域とのつながりの希薄化などから、昨今増加している子育てや出産への不安を抱える家庭を支援する産前産後ケア施設「あゆむ庵」として再生する運びとなりました。出産や子育てなどに関する支援を行いながら、世代を超えて地域の方々が交流できる地域密着型の施設を目指します。

本物件はもともと駐車場がない物件でしたが、再生にあたっては、施設として駐車場を設ける必要があったため、広い庭を活用し普通車が1台置ける駐車場を新たに設置しました。また、もともとの古民家のような佇まいを維持しつつ、使い勝手を良くするため古くなった水回り、壁や床、天井などのインフラ部分を一新しています。そのほか、不要な木の伐採や白アリ対策を行いました。

■本物件の外観および内観のBefore／After

■「あゆむ庵」のコンセプト・特長

「0歳から100歳の方が集う家、地域密着の医療と産前産後ケアを。」をコンセプトにした産前産後ケア施設です。育児に関するお悩みや、それぞれのライフサイクルの段階によって発生する心身や介護に関するお悩みなどについて、助産師等の医療の専門家からトータルケアを受けることができます。産前産後の親子はもちろん、子どもから大人まで触れ合える多世代型のコミュニティスペースを兼ね備えており、地域の方々が気軽に寄れる “まちの保健室”のような拠点を目指しています。

■「あゆむ庵」の概要

名称：　あゆむ庵

活用用途：産前産後ケア施設

物件形態：木造瓦葺2階建

築年数： 66年

延床面積： 71.16㎡（1F：64.72㎡ 2F：26.44㎡）

所在地：神奈川県川崎市中原区下新城3-4-12

交通： JR南武線「武蔵新城」駅から徒歩10分

オープン： 2024年5月15日（水）

運営：株式会社こころ

URL： https://www.ayumu.family/

総務省が2024年４月30日に発表した「住宅・土地統計調査（速報値）」によると、全国の空き家数は900万戸（2023年10月時点）で過去最多となり、日本の空き家問題の深刻さがうかがえます。

空き家事業「アキサポ」は、「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行された翌年2016年よりサービスを開始し、これまで解決に導いた空き家物件の実績は全国で320件以上（2024年3月時点）にのぼります。今後も地域の特徴やニーズを踏まえて、所有者様にメリットのある活用となるよう、最適な空き家活用をご提案し、実行してまいります。