サイバートラスト、AlmaLinux 9を構築時の構成のまま最大7年利用可能にするLinuxサポートサービスを提供開始
〜 バージョンアップによる非互換のリスクを軽減し、システムの長期安定運用を支援 〜
サイバートラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北村 裕司 以下、サイバートラスト) は、バージョンアップ時の非互換トラブルのリスクを軽減して、AlmaLinux OSを長期間安心・安全に利用可能にする「Enterprise Pack for AlmaLinux 9 Extended Security Updateオプション」(以下、EPA ESUオプション)を2025年10月1日より提供開始します。「Enterprise Pack for AlmaLinux」は、AlmaLinuxの長期間稼働を実現しビジネス活用するための技術サポート、セキュリティアップデート、SBOM管理などをワンストップで提供する総合ソリューションです。このたび提供開始する「EPA ESUオプション」は、AlmaLinux OSのうちバージョン9.2および9.6について、構成するソフトウェアのバージョンを維持したまま脆弱性に対する修正のアップデートパッケージを7年間提供するEPAのオプションサービスです。
これにより、変更を加えることが困難なミッションクリティカルなシステムや産業用PC、アプライアンス機器において、構成する環境を維持したままセキュリティフィックスの適用を可能にし、システムや機器のライフサイクルに合わせて、長期間セキュアに安定した運用を支援します。また、社内システムなどの幅広い用途のサーバーにおいてバージョンアップの工数を削減でき、IT人材不足やコスト削減の課題解決に貢献します。
<背景>
AlmaLinuxなどのLinux OSは、OSの根幹部分であるLinux Kernelのほか、デスクトップ環境やWebサーバーなどのソフトウェア、内部で利用する部品のソフトウェアなど、約数千のソフトウェアで構成されています。これらのソフトウェアは、いずれも個別のコミュニティによって開発・メンテナンスされているOSS(オープンソースソフトウェア)であり、脆弱性などの問題点も各コミュニティの判断や方針、タイミングによって修正されます。
また、LinuxではOS自体の世代を表すメジャーバージョンのほか、同一世代のマイナーバージョンとして小数点を用いて、リリースタイミングやその時点での各OSSのバージョンの組み合わせを明示しています。メジャーバージョンを更新する際には、通常システム全体の入れ替えや移行などの大規模な作業が必要となりますが、マイナーバージョンのアップデートにおいても不具合の修正や新機能の追加などが含まれることがあり、アップデート前のバージョンとの非互換により従来のシステムがそのまま動作しない可能性が潜在しています。
これらのLinux OS特有の課題を解決するため、EPA ESUオプションでは、非互換の原因となりうるマイナーバージョンのアップデートを行わず、同一のマイナーバージョンにおけるOSSとそのバージョンの組み合わせを維持したまま、セキュリティの確保に必須となる脆弱性の修正のみを含むAlmaLinuxのアップデートを長期間提供します。 具体的には、AlmaLinux 9.2および9.6のマイナーバージョンについて、通常約半年で終了するアップデートパッケージの提供を、機能の互換性に影響を与えずに最大7年間継続します。EPA ESUオプションの利用には「Enterprise Pack for AlmaLinux」の契約が必要になります。
EPA ESUオプションにより、ミッションクリティカルなシステムや産業用PC、アプライアンス製品、幅広い用途のサーバーなどで、特定のLinux OSバージョンを保持して長期運用をしたいニーズに対して以下のメリットを提供します。
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システムの運用において課題となるアップデート時の非互換に起因するトラブルの発生を軽減
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稼働中の環境のまま、セキュリティを維持した形で長期運用を実現
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アップデートのための動作検証の工数・要員・時間・設備などの確保が困難な状況でも同一のバージョンの長期利用を可能にし、アプリケーションやミドルウェアの動作確認の負荷を軽減
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ハードウェアのライフサイクルや予算計画に合わせたアップデートを調整可能に
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セキュリティ規格などの認証を取得したOSを維持して長期利用可能に
サイバートラストは、AlmaLinuxを利用する企業やCentOSの後継としてAlmaLinuxに移行を検討する企業に向けて、長期間にわたる安心・安全な Linux システムの運用を支援します。
■関連Webサイト
Enterprise Pack for AlmaLinux Extended Security Updateオプション
■サイバートラスト株式会社について
サイバートラストは、日本初の商用電子認証局として2000年より提供している認証・セキュリティの技術を活用したトラストサービスと、Linuxのカーネル技術やオープンソースソフトウェア(OSS)の知見を応用したオンプレミス、クラウド、組込み領域向けのプラットフォームサービスを展開しています。また、これらの技術や実績を組み合わせ、IoTをはじめとする先端分野に向けて、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスを推進しています。
「すべてのヒト、モノ、コトに信頼を」。サイバートラストは、ITインフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します。
■本リリースのURL
https://www.cybertrust.co.jp/pressrelease/2025/1001-epa-esu.html
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* Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
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