『第33回日本慢性期医療学会』において、ネスレ ヘルスサイエンスの流動食に関する研究成果が発表されました

2025年11月6日と7日、大阪国際会議場で開催された『第33回日本慢性期医療学会』にて、ネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー(本社:兵庫県神戸市、カンパニープレジデント:中島昭広)が製造販売する流動食に関する研究成果が発表されました。

【一般演題】 介護医療院の利用者に対する経管栄養療法における栄養管理フローチャート導入による前後比較試験(吉村 友紀(医療法人玉昌会 加治木温泉病院))

ネスレ ヘルスサイエンスは、消費者庁より表示許可を受けた特別用途食品 病者用食品「総合栄養食品」※1として、PHGG※2配合流動食「アイソカルサポート 1.5 Bag(バッグ)」、乳清ペプチド消化態流動食「ペプタメン プレビオ」、および食物繊維配合流動食「アイソカル ファイブケア」を医療、介護施設へ販売しております。

『第33回日本慢性期医療学会』では医療法人玉昌会 加治木温泉病院の管理栄養士である吉村友紀氏より、これらの流動食についての研究成果が発表されました。

ネスレ ヘルスサイエンスは、科学的な根拠に基づき、患者や医療従事者の課題の解決に向けた栄養に関するソリューションを提供し続けることを目指しています。今後も、研究活動やその支援によって栄養療法の発展に寄与するとともに、科学的根拠に基づいた製品やサービス、情報提供を行っていきます。

「アイソカルサポート 1.5 Bag(バッグ)」に関するニュースレター:
https://www.nestle.co.jp/sites/g/files/pydnoa331/files/2022-03/20200317-nhs.pdf

「ペプタメン プレビオ」に関するニュースレター:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000123851.html

「アイソカル ファイブケア」に関するニュースレター:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000123851.html

※1「特別用途食品」には「病者用食品」を始めとした区分があり、表示許可を受けた食品には許可証票(マーク)が付いています。「総合栄養食品」は「病者用食品」のひとつです。「病者用食品」は、特定保健用食品  (トクホ)や機能性表示食品を含む全ての食品制度において、唯一「病者に適する旨」の表示が許されています。「総合栄養食品」は、疾患等により通常の食事摂取が不十分な者の食事代替品として、経口摂取又は経管利用  できるよう液状又は半固形状で適度な流動性を有しているものであり、規定された栄養成分等の基準に適合した  ものです。「総合栄養食品」として食品を販売するには、その表示について、消費者庁長官の許可を受けなければなりません。表示の許可にあたっては、規格又は要件に関する審査を経て、適合していると判断された場合のみ表示が可能になります。なお、「特別用途食品」は、疾患などで通常の食事で十分な栄養を摂ることが困難な方の栄養療法の素材として適していますが、医薬品ではなく、食品として扱われます。

※1特別用途食品について 消費者庁:
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_for_special_dietary_uses

※2 PHGG(Partially Hydrolyzed Guar Gum:グアーガム分解物)」:インド・パキスタン地方で主に栽培されている豆科植物(えんどう豆の一種)であるグアー豆の種子胚乳部分から取れるグアーガムを加水分解した水溶性食物繊維です。

<発表の概略>

介護医療院の入所患者に対する経管栄養療法における栄養管理フローチャート導入による前後比較試験

慢性期や要介護高齢者で経管栄養法による栄養管理が必要な方は多い。本試験では、医療法人社団玉昌会 加治木温泉の介護医療院に入所中の利用者を対象に、栄養管理における排便状況に応じた流動食の選択を支援するため、PHGG配合流動食、乳清ペプチド消化態流動食、食物繊維配合流動食を組み込んだ標準化フローチャート(右図)を作成し、その有用性を検討した。

第33回日本慢性期医療学会 発表資料より

【結果】

平均年齢86.8歳の利用者24名について、15名がフローチャートによって選択された流動食を3か月間継続使用しました。当該利用者は平均してBMI(Body Mass Index)が0.5kg/m²増加し、1週間当たりの排便のない日が3.3日から1.7日に減少し、2名で刺激性下剤の使用量が減少しました。また、3か月間継続使用した患者では腸内細菌叢の多様性がわずかに増加していました(統計学的な有意差なし)。 

【結論】

排便状態に応じた流動食選択を取り入れた標準化フローチャートは、一部の患者において栄養状態や排便状況の改善に寄与する可能性が示唆された。

 

右:田島 紘己(たじま ひろき) 先生(医療法人玉昌会 理事)左:吉村 友紀(よしむら ゆき) 先生(医療法人玉昌会 加治木温泉病院 栄養室)

                

演題名:介護医療院の利用者に対する経管栄養療法における栄養管理フローチャート導入による前後比較試験   

調査期間:2024年8月~2024年10月   

試験デザイン:単群 前後比較試験   

試験対象者:介護医療院に入所している経管栄養療法による栄養管理が必要な24名。   

栄養介入方法:栄養管理フローチャートによる排便状況に応じた流動食(PHGG配合流動食、乳清ペプチド消化態流動食、食物繊維配合流動食)の選択   

評価項目:BMI、下腿周囲長、排    便頻度、便性状、下剤/坐剤の使用状況、腸内細菌叢検査   

発表者:吉村 友紀(医療法人玉昌会 加治木温泉病院)             

 

ネスレ ヘルスサイエンス

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■ネスレ ヘルスサイエンスについて

ネスレ ヘルスサイエンスは、2011年食品飲料業界のリーディングカンパニーである「ネスレ」によって創設された、先進的なヘルスサイエンスカンパニーです。世界140カ国以上で、12,000人以上の社員が在籍し、消費者向け健康製品、医療介護施設向け栄養補助製品、科学的知見を取り入れたビタミンやサプリメントなど、幅広いブランドを展開しています。「高い付加価値」と「グローバルな研究開発力」を強みとし、「栄養の力」を基軸に、総合的に健康をサポートする提案をしています。

■ネスレ ヘルスサイエンスのパーパスについて

ネスレ ヘルスサイエンスは、“Empowering healthier lives through nutrition(栄養を通じて、人々のより健康的な生活を支援すること)”をパーパスとしています。消費者、医療・介護現場が願う健康的な生活のため、高品質で科学的根拠に基づく栄養ソリューションを顧客に提供しています。

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会社概要

URL
https://www.nestlehealthscience.jp
業種
製造業
本社所在地
兵庫県神戸市中央区御幸通7丁目1番15号 ネスレハウス
電話番号
0120-130-650
代表者名
中島 昭広
上場
未上場
資本金
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設立
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