【調査リリース】就活での生成AIツール利用に関する意識調査
新卒の約3割が就活で利用していると回答/新卒の10人に1人が、AIツールを「就活全般に関する悩み相談」に利用していることも判明
■調査の背景
2022年11月にChat GPTがリリースされて以降、生成AI関連のニュースを耳にしない日がないほど、生成AIは急速に日常に浸透しています。企業や東京都などの自治体での導入も活発化しており、日常生活からビジネスシーンまで様々な場面で活用されています。
弊社が運営しているYouTubeチャンネル「ひろさんチャンネル」でも、就活生に向けて「AIで内定レベルのESを作る方法※」の動画を公開していますが、実際の就活にAIを活用している人がどの程度いるのか、第二新卒や既卒、新卒といった就活中のZ世代向けに意識調査を実施しました。
<ひろさんチャンネル「AIで内定レベルのESを作る方法」>
https://youtu.be/jx1oEk9hMXc?feature=shared
■調査結果サマリー
就活においてChat GPTなどのAIツールを「かなり/たまに利用している」と回答した新卒は3割以上なのに対し、既卒・第二新卒は約1割と少数に
就活における利用用途は約4割が「文章作成、添削」、3割近くが「自己分析のサポート」と回答。新卒の10人に1人が「就活全般に関する悩み相談」に利用していることも判明。
就活に利用してみた感想として多かったのは「時短になる」「言語化、要点のまとめに便利」。「孤独感が薄まる」との声も。反対に「あくまでも参考程度」「指示出しにコツや慣れが必要」との意見も。
利用して感じた改善点として、「感覚的に使えるようになったら嬉しい」「フリー入力ではなく設問入力やカテゴリ選定、会話のような進行」などを希望する意見も。
就活にChat GPTを利用していない理由は「ツールの使い方が分からない」が最多で、既卒・二卒の約3割、新卒の約2割が回答。僅差で「どの場面で使えるか分からない」で続く。「企業にバレるのが嫌」「AIの回答を信用できない」と回答する新卒もそれぞれ1割。
現在の就活状況として、既卒、第二新卒(離職中)、新卒の約9割が「苦労している」と回答。唯一、在職中の第二新卒のうち約2割が「順調」と感じている。
次の就職で一番希望する条件の最多は、既卒・二卒が「土日休み」で2割、一方新卒は「自分にあった社風」が2割と回答が分かれる結果に。
■専門家コメント
Chat GPTが登場した当初に比べると、生成AIのニュースは減っているように思うが、企業や自治体での導入はむしろ着実に進んでいる印象を受ける。国産の生成AI開発も進んでおり、相模原市での導入が決まっている。就職活動においても生成AIの活用は進んでおり、事業者だけでなく就活を行う求職者側にも利用が広まってきている。
今回の調査結果を見て思うことは、メリットは感じているが、「使い方がわからず限定的」だということだ。今後の世の中は「AIを活用できる人材」が求められることを考えると、今収書活動を行っている人材は「AIネイティブ世代」になる。今後はAIツールの使いやすさの向上、AI活用の教育などのが重要性が一層高まるはずだ。
自分の都合でいつでも、どこでも、いくらでも相談に乗ってくれる点もAIの活用方法としては興味深いと感じた。特に新卒就活では就活中の悩みを一人で抱え込んでしまい、うつ状態になってしまう就活生もいるため、自分専用の就活パートナーとしての活用は今後も増えると思う。
ただ、「AIの回答を信用できない」といった回答があるように、その信頼性には不安が残る。あくまでも一次情報としてではなく、人間の「補完的役割」として活用していくことが実態に即した使い方なのだとも思う。
株式会社UZUZ 専務取締役/川畑 翔太郎
1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。2012年UZUZ立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターの就活支援実績は累計2,000名を超える。現在、東洋経済オンラインにて採用・就活関連の連載を行う。
Q1.就活においてChat GPTなどのAIツールを利用していますか?<単一回答>
・かなり利用している(既卒・第二新卒 2.3%、新卒 10.4%)
・たまに利用している(既卒・第二新卒 9.1%、新卒 20.9%)
・ほとんど利用していない(既卒・第二新卒 11.6%、新卒 10.4%)
・全く利用していない(既卒・第二新卒 76.9%、新卒 58.2%)
Q2.主に何に利用していますか? ※「かなり/たまに利用している」と回答した人<複数回答>
・自己分析のサポート(既卒・第二新卒 27.6%、新卒 26.3%)
・業界や職種の調査、分析(既卒・第二新卒 19.9%、新卒 15.8%)
・文章作成、添削(志望動機、ガクチカなど)(既卒・第二新卒 38.5%、新卒 39.5%)
・面接の練習(既卒・第二新卒 4.5%、新卒 5.3%)
・就活全般に関する悩み相談(既卒・第二新卒 6.8%、新卒 10.5%)
・その他(既卒・第二新卒 2.7%、新卒 2.6%)
▼「その他」回答より一部抜粋
・ポートフォリオの作成
・趣味
・資格取得へのフローチャート作成 など
Q3.利用してみた感想を簡単に教えてください。 ※「かなり/たまに利用している」と回答した方<自由回答>
▼ポジティブな反応
・似た内容で文章出力を何度でも試せるので、推敲の時間が削減できる。
・文章作成の大枠を作る為に、非常に便利だと感じております。
・ひとりで考え込むよりは、良いかなと感じた。
・便利。AIへの質問方法が難しいと感じる。
・気軽に相談できる上、返答があるため心が軽くなる
・真偽には気をつけなければいけないが、企業の大まかな特徴を掴んだり、上手く言葉にできない文章や書き始めの取っ掛りに役に立った
・手軽で便利だが、こちらが上手く質問・精査する技術が必要だなと感じた
・分からない業界職種でも標準レベルまで持って行くことが出来た。
・自分の伝えたいことの整理や、考えていることの壁打ち相手としては良いツールだと思います
▼どちらかというとネガティブな反応
・一次情報として扱うには信頼性が低い場合もあると感じます。
・文章作りに関しては、型が決まっており、綺麗に当てはめてくれるが、自分で入力する部分が多く自分で作成する方が良いと思った。文書ではなく自己分析などで利用しようと思った。
・質問の精度によって回答にも幅が出るため、的確な質問を行う能力が必要となる。
・あまり期待したものは得られなかった
Q4.利用してみて、「もっとこうなったら良いな」という改善点や希望があれば教えてください 。※「利用している」と回答した方<自由回答>
▼一部抜粋
・自分の情報を事前に登録できればいいなと思った
・自由記述ではなく、設問入力タイプもあると良い
・フリー入力できるので、具体的なイメージの幅が広い、大まかなカテゴリのようなものを選定できると活用しやすい。例【転職】など
・自分の意図を明確に伝えるのにも言語化能力がいるので難しいため、感覚的に使えるようになったら嬉しい。
・回答を具体的にしたいのであれば自分の情報を細かく伝える必要がある。そこの段階用の会話のようなターンがあるといいと思った。
Q5.利用していない理由を教えてください。※「利用していない」と回答した方<複数回答/上位3つまで>
・AIの回答を信用できないため(既卒・第二新卒 5.8%、新卒 11.8%)
・なんかずるい気がするため(既卒・第二新卒 5.3%、新卒 8.8%)
・企業にバレるのが嫌なため(既卒・第二新卒 5.8%、新卒 11.8%)
・個人情報の漏洩が気になるため(既卒・第二新卒 4.8%、新卒 7.4%)
・ツールの使い方が分からないため(既卒・第二新卒 28.0%、新卒 19.1%)
・どの場面で使えるのか分からないため(既卒・第二新卒 28.1%、新卒 17.6%)
・自分自身で考えたいため(既卒・第二新卒 15.0%、新卒 13.2%)
・chat GPTを知らなかった、利用したことがなかったため(既卒・第二新卒 1.7%、新卒 1.5%)
・就活でchat GPTを利用するという発想がなかったため(既卒・第二新卒 1.5%、新卒 0.0%)
・その他(既卒・第二新卒 6.4%、新卒 8.8%)
▼「その他」回答から一部抜粋
・特に理由なし
・考えたことがなかった
・まだ転職活動を行いたてのため
・ツールの存在を忘れていたため。今度利用したいと思います。
・質問の仕方が悪いのか、当たり障りのない回答ばかりで参考にならなかったため
・フォーマットで今のところ十分だと考えているから
・他のシーンでは使うが、就活で使うほどでもないと感じているため
・自分の頭の中でchatGPTの活用が転職活動と結び付かなかったため。
・AIで相談できるのを知らなかった
・今は必要性を感じないため
Q6.現在の就職活動の状況はいかがですか?<単一回答>
・かなり順調(既卒 0.0%、第二新卒/在職中 1.3%、第二新卒/離職中 0.0%、新卒1.5%)
・どちらかと言えば順調(既卒 11.5%、第二新卒/在職中 16.6%、第二新卒/離職中 8.7%、新卒10.4%)
・どちらかと言えば苦労している(既卒 42.0%、第二新卒/在職中 60.6%、第二新卒/離職中 60.6%、新卒47.8%)
・かなり苦労している(既卒 46.5%、第二新卒/在職中 21.4%、第二新卒/離職中 30.6%、新卒40.3%)
Q7.残業の状況について、あてはまるものを選択してください。※第二新卒(在職中)<単一回答>
・基本的に残業はない(23.5%)
・20時間以下/月(0~1時間/日)(36.1%)
・20時間~40時間/月(1~2時間/日)(24.9%)
・40時間~60時間/月(2~3時間/日)(10.5%)
・60時間以上/月(3時間以上/日)(5.0%)
Q8.現在転職を考えている一番の理由を教えてください。※第二新卒(在職中)<単一回答>
1位 将来の目指す方向に近づくため(22.8%)
2位 年収が低いため(将来的にも上がりづらいため)(17.8%)
3位 スキルが身につかない環境のため(12.2%)
4位 人間関係がよくないため(7.5%)
5位 現職の休みが少なすぎるため (5.5%)
6位 しっかりとした教育体制のある会社で働くため(5.4%)
6位 入社前に聞いていた条件と違っていたため(5.4%)
8位 体調を崩したため (5.0%)
9位 現職の残業時間が長すぎるため(4.4%)
10位 家庭の事情のため(3.6%)
Q9.次の就職で一番希望する条件を選択してください。<単一回答>
・土日休み(既卒・第二新卒 21.7%、新卒 10.4%)
・金銭面の条件がよい(既卒・第二新卒 11.8%、新卒 7.5%)
・自分に合った社風である(既卒・第二新卒 9.7%、新卒 20.9%)
・特定の職種を経験できる(既卒・第二新卒 9.3%、新卒 7.5%)
・福利厚生が充実している(既卒・第二新卒 7.7%、新卒 13.4%)
・希望の勤務地で働くことができる(既卒・第二新卒 7.6%、新卒 3.0%)
・手厚い教育環境がある(既卒・第二新卒 6.7%、新卒 10.4%)
・よくわからないので相談したい(既卒・第二新卒 4.7%、新卒 4.5%)
・自分の理想のキャリアパスに近づく(既卒・第二新卒 3.8%、新卒 4.5%)
・特定の業界に関わることができる(既卒・第二新卒 3.5%、新卒 4.5%)
・スピーディに成長できる(既卒・第二新卒 3.0%、新卒 3.0%)
・残業が少ない(既卒・第二新卒 2.9%、新卒 3.0%)
・夜勤がない(既卒・第二新卒 2.3%、新卒 1.5%)
・持っているスキルを活かせる(英語、簿記、過去の職歴など)(既卒・第二新卒 1.3%、新卒 0.0%)
・客先常駐ではない(既卒・第二新卒 1.2%、新卒 3.0%)
・副業可である(既卒・第二新卒 0.9%、新卒 0.0%)
・資格の取得を支援してくれる(既卒・第二新卒 0.6%、新卒 0.0%)
・大企業である(既卒・第二新卒 0.5%、新卒 1.5%)
・こだわりなし(既卒・第二新卒 0.4%、新卒 0.0%)
・海外勤務のチャンスがある(既卒・第二新卒 0.4%、新卒 1.5%)
・ベンチャーである(既卒・第二新卒 0.1%、新卒 0.0%)
■調査概要
調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:既卒・第二新卒、新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数:1133名(既卒者:200名、第二新卒:866名、新卒:67名)
調査実施日:2023年8月1日~2023年10月3日
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義しています。
※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります。
■株式会社UZUZ(ウズウズ)について
株式会社UZUZは、「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。」をミッションに、第二新卒・既卒・フリーターを中心とした若者向けに就業支援事業、IT分野の教育研修事業を行っています。キャリアに対する納得感が低い日本において、若者が自身のキャリアプランを考え、より満足度の高いキャリアを手に入れるための支援を、「就業支援」「学習支援」という切り口で提供しています。
■会社概要
株式会社UZUZ
代表者:代表取締役社長 岡本 啓毅
本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目11-20オフィススクエアビル新宿3階
設立:2012年2月
事業内容:若手人材(第二新卒、既卒、フリーター、新卒)に特化した就業支援事業、IT分野の教育研修事業
UZUZコーポレートサイト:https://uzuz.jp/
IT学習支援サービス「ウズウズカレッジ」:https://uzuz-college.jp/
IT学習教材プラットフォーム「ウズカレ動画」:https://uzuz-college.jp/content/
就活/キャリア情報メディア「第二の就活」:https://daini2.co.jp/
YouTubeチャンネル「ウズウズカレッジ」:https://www.youtube.com/channel/UCRDj3fsO4eEwh1yHgRoRiww
YouTubeチャンネル「ひろさんチャンネル」:https://www.youtube.com/channel/UCmAqktSctzCRCMQ_HEUjGnw
システムエンジニアリングサービス「ESES(グループ企業)」:https://eses-inc.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像