ギャラリーの中で”活動”に参加できるインスタレーションによる2人展「On Double-dealings, Demos, and Discontent」5/18(土)より開催
プロジェクト・プロダクション・コレクティブWATOWA GALLERYは、日本からは藤嶋咲子、ブラジルからはPEDRO INOUEを迎え、浅草WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO にて2人展を開催いたします。
開催概要
グループ展 ‘On Double-dealings, Demos, and Discontent’
【会期】:2024年5月18日(土) ~ 7月15日(月) ※平日は事前予約制 / 土日 12:00~19:00 ※最終入場18:30
【会場】:WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO (〒111-0024 東京都台東区今戸1丁目2-10 3F)
【入場料】:無料
【参加アーティスト】:藤嶋咲子 / PEDRO INOUE
【予約ページ】https://artsticker.app/events/31583
オープニングパーティー
【日時】:5月18日(土) 17:00〜20:00 ※当日は12:00から展示開始
WATOWA GALLERYからの挨拶
浅草に立ち上げて3年目を迎えるWATOWA GALLERY/ THE BOX TOKYOは、ARTISTのさらなる可能性を広げ、日本と海外との共通点や差異を認め合い、お互いに影響を与えるプロジェクトを増やして行きます。
その一つとして、当初より考えていたギャラリー機能とインキュベーション機能を持つART
SPACEとしての様々な実験をしていきます。
キュレーターとの交流、コラボレーションを不定期で開催します。
今回はゲストキュレーターとしてSHAI OHAYON氏を迎え、今の時代に必要不可欠と考える
”活動”や”運動”といった表現についてエキシビションを企画しています。
今回は日本の裏側となるブラジルよりPEDRO INOUE、日本からは藤嶋咲子の2人展とな
ります。
それぞれ、社会問題に対してのインスタレーションを得意とするArtistですが、日本におい
ての活動のあり方、アナログとデジタル、情報と混乱、何を大切にしていくべきなのか、声
を上げることとは?
様々な角度から、観覧者には”活動”に参加してもらうインスタレーションになっています。
皆さん、ギャラリーの中でできる”デモ”、ARTができる可能性をぜひ体験しに来てもらえた
ら幸いです。
WATOWA GALLERY 代表 小松隆宏
Message from WATOWA GALLERY
Now in its third year since its establishment in Asakusa, WATOWA GALLERY/ THE BOX TOKYO aims to expand further the possibilities offered to artists and to embrace the similarities
and differences between Japan and abroad. Thus, we seek to develop projects that contribute to the connection between both places.
As one of such interactions, we will be enacting a variety of experiments in this art space to act both as a gallery and as an incubator — a vision we sought to promote since the inception of the space.
This is why we are keen on organizing exchanges and collaborations with a variety of curators, and on this occasion welcome SHAI OHAYON as guest curator. Jointly, we seek to present an exhibition that emphasizes “actions” and “movements” that are integral to present-day issues and trends.
This two-person exhibition invites PEDRO INOUE from Brazil, from the other side of the world, teamed with Japan’s SACCO FUJISHIMA to build a correspondence through installations that examine social issues and change. They both have created new works and installations in which the viewers are urged to participate and engage with their different perspectives.
The discourse features notions about life in Japan, the disparities between the analog and the digital, information and confusion. And asks, what should we value? What does it mean to raise one’s voice?
Please visit to experience the notion of “protest” inside the gallery and the possibilities that artcan bear.
WATOWA GALLERY Owner Takahiro Komatsu
「On Double-dealings, Demos, and Discontent」
キュレーター:シャイ・オハヨン
「法が人を自由にすることはけっしてない。人が、自由の法を作らねばならなかったのだ」
ーヘンリー・デイヴィッド・ソロー
この十年間、プロテストと市民的不服従という概念は、ソーシャルメディアや公衆の個々人
による共同体的組織によって増長し、学界や主流なメディアを嵐に巻き込んだ。新作「On
Double-dealings, Demos, and Discontent」展では、レジスタンス機構の分析を目的とし、社会変化に対する日本的視点を添えてくれる日本人アーティストの藤嶋咲子、そして西欧的視点を与えてくれるブラジル人デザイナーで活動家のペドロ・イノウエによる作品を紹介する。
本展示は、メタヴァースやAIなどの新技術からポスターやスローガンといった古典的手段まで多種多様なツールを用いることで、来場者たちにプロテストの美学と機構を熟考し、社会変化を可能とする様々な方法を並べて比較する機会を与えるものだ。
藤嶋咲子による最新の作品の多くは、しばしば数万にもおよぶ参加者と共に、藤嶋がメタヴァース上でとり行い、ハッシュタグによって活気づくライブ・デモンストレーションを特徴としているが、本展示のために特別にデザインされた新デモンストレーション作品は日本における女性の平等性と権利に光を当てている。ギャラリーに設置されたビデオインスタレーションのライブ映像を通じて、観客は藤嶋のデジタルデモンストレーションを体験したり、また、日英両言語で問いかけられるAIアバターや、ライブでコメントをアップできるモニターを利用できる。他にも、藤嶋による作品として、デモンストレーションとよく紐づけられる個人の匿名性に触れた絵画、参加者から日本政府の官庁に嘆願書を送ることのできるライブ・ステーションが含まれる。皮肉にも、日本の官庁に民間の苦情を届ける際にどうやらいまだに最も多く使用される手段であるファックスを通じて、その嘆願書は送信される。
ペドロ・イノウエは経験豊かな社会活動家であり、本展示では、持続可能性、環境保護、反資本主義に関するイシューを取り上げるためのそのたゆまぬ努力をさらけだしてくれる。参加者が取っ組み合うことのできる、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグの画像をつけたほぼ等身大の風船の「おきあがりこぼし」人形、あつかましくデザインされたフェイクニュース入りの出版物の第一面、ビデオ作品、スローガン入りのポスタ
ー、参加者が瞑想するためにある小売の商品で作られた神社、メインストリームな表現方法
やロゴで編纂されたグラフィック画像のインスタレーションなどが公開される。
インタラクティブな性質を持つ本展示は、観客が参加できるよう背中を押し、ありきたりな
「アート鑑賞」の先をゆく思考を体験する機会をもたらすものである。
On Double-dealings, Demos, and Discontent
Curated by Shai Ohayon
The law will never make men free; it is men who have got to make the law free.
– Henry David Thoreau
In the last decade the notion of protest and civil disobedience has taken academia and mainstream media by storm, bolstered by social media and the communal organization of individual members of the public. This new exhibition On Double-dealings, Demos, and Discontent examines the mechanisms of resistance by showcasing the works of the Japanese artist Sacco Fujishima, who lends a Japanese perspective on social change, and the Brazilian designer and activist Pedro Inoue, who engages viewers with a western perspective.
The exhibition enables us to deliberate on the aesthetic and apparatus of protest and to juxtapose different means to capacitate social change, using a variety of tools – from new technologies such as the metaverse and AI to traditional tactics such as posters and banners.
Much of Sacco Fujishima’s latest works defined by live demonstrations she hosts on the metaverse, often with tens of thousands of participants, fueled by hashtags, is presenting a new demonstration designed especially for this exhibition to highlight women’s equality and rights in Japan. Viewers will be able to experience her digital demo through a live-feed video installation at the gallery and interact with AI avatars they can question in both Japanese and English, as well as a monitor that allows the audience to upload live comments. Other works of Fujishima include paintings that allude to the individual anonymity that is often associated with demonstrations, and a live station where the audience can contact a Japanese governmental office to petition, ironically through fax, which is, apparently, still the most common channel to express civil grievances with governmental offices in Japan.
Pedro Inoue who is a seasoned social activist, shares in this exhibition his relentless efforts to highlight issues relating to sustainability, the protection of the environment, and anti-capitalism. He will include nearly life-sized inflatable “roly-poly” figures bearing the image of Elon Musk, Jeff Bezos, and Mark Zuckenberg that visitors can wrestle with, cheekily-designed front pages of publications with fake news, video work, slogan-bearing posters, a shrine composed of retail products for visitors to meditate on, and an installation using graphic imagery compiled by mainstream representations and logos.
The interactive nature of the exhibition encourages audience participation and grants an opportunity for an experiential dialogue that goes beyond the ordinary “art viewing” experience.
藤嶋咲子 / Sacco Fujishima
IG : @sacco_fujishima
アナログとデジタル、2Dと3D、現実と仮想現実の境界を超えるアーティスト。独自のカラフルな"勝手な秩序"で密なパターンを表現し、コロナ禍以降、彼女はメタバースやSNS上でのアート活動を活発化させ、観客とのコミュニケーションを大切にしている。彼女にとって、デジタルとリアルの世界で生まれる現象は、新たな可能性への扉であり、ゲーム、アート、社会問題の融合によって未知の表現領域が切り拓かれることを信じている。
Pedro Inoue / ペドロ イノウエ
IG: @pedroinoue
ペドロ・イノウエはブラジル生まれ、独学のグラフィックデザイナー兼アーティストです。 デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、カエターノ・ヴェローゾなどのクライアントとコラボレーションを行っている。 彼はフランス、チェコ共和国、日本、韓国でグループ展や個展に参加してきました。 2010 年以来、彼はクリエイティブ ディレクターとして Adbusters 誌に加わり、世界的な運動 #OCCUPY きっかけとなった 2011 年の #occupywallstreet ミームとポスターの作成に参加しました。 2019 年にはラテン グラミー賞® にノミネートされました。 彼の最新の作品は、APIB (ブラジル先住民協議会)、グリーンピース、フライデーズ・フォー・フューチャーのためのクリエイティブな仕事だけでなく、国内外での極右の台頭に対する市民社会運動を支援する活動家や政治的な仕事にも及びます。
WATOWA GALLERYとは
WATOWA GALLERYは、現代日本のストリートカルチャーやファッション、独創的・先進的なテクノロジーや「ジャパニーズ・フィロソフィー」を取り入れた新しい感性を持つ若手の作家を中心として、アート・コミュニケーションの場を提供するアートプロジェクト/プロデュース集団です。アートがファッションのように親しみやすいカルチャーとなり、ひとりひとりのライフスタイルに溶け込む社会を拓くため、新しい感覚のエキシビションや、アートプロジェクトのプロデュース・演出を行い、アートに触れるタッチポイントを拡大します。
Instagram:@watowagallery
CONTACT:watowagallery@gmail.com
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