【AuB論文発表】米麹が腸内の善玉菌を増やすメカニズムを解明 α-アミラーゼが増殖のカギ

「米麹は体に良い」の言い伝えを科学的に検証

AuB株式会社

サッカー元日本代表の鈴木啓太が代表を務める腸内細菌研究の「AuB(オーブ(株))」(東京)は、香川大学との共同研究で、米麹(こうじ)が腸内に棲む酪酸菌(善玉菌)を増やすメカニズムを解明しました。

今回、今注目の酪酸菌の中でも、腸に占める割合の高い「フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィ」※1(以降フィーカリ菌)に着目し、研究を試みました。

その結果、米麹が含む消化酵素「α-アミラーゼ」がでんぷんを分解する過程で生成するオリゴ糖をエサに、フィーカリ菌が増殖することを確認しました。

これまで「米麹は身体に良い」という日本古来の言い伝えに対して、科学的なアプローチによる解明はありませんでした。今回の研究で、ヒトが米麹を摂取することで酪酸菌が増殖し、腸内環境の改善につながる可能性があることを示唆する結果が得られました。

なお本研究は今年(2026年)1月、国際学術誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scinetific Repots)」に掲載※4されています。

※1「フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィ」は、免疫をコントロールする今注目の酪酸菌の一種で、健康な成人の腸内に多く存在します※2。個人差はあるものの、最大で腸内細菌の15%を占めることがわかっています※3。

※2 Frontiers in Microbiology(2018):https://www.frontiersin.org/journals/microbiology/articles/10.3389/fmicb.2018.00346/full ※3 BMC Genomics(2018):https://link.springer.com/article/10.1186/s12864-018-5313-6

※4 Scinetific Repots(2026):https://www.nature.com/articles/s41598-026-36928-x

【実験1】米麹エキスはフィーカリ菌を蒸留水の1.2倍に増殖させる

研究では、フィーカリ菌の培地(フィーカリ菌を増殖させる土台)に、米麹エキス(麹菌で発酵させた米の水溶性抽出物)を1%および2%の濃度で添加して培養しました。対照実験として蒸留水でも行い、12時間後のフィーカリ菌の増加量を比較しました。

その結果、米麹エキスを添加した条件では、エキスの濃度に関わらず12時間経過後も菌が同程度の割合で増殖し続け、蒸留水を添加した条件に比べて培地の菌量は約1.2倍に増えました。

【実験2】酪酸菌の増殖に影響を与えるのは米麹が含む「α-アミラーゼ」などの酵素の機能

また米麹に含まれる「α-アミラーゼ」の酵素としての機能が、フィーカリ菌の増殖に重要な役割を果たす可能性があることも示しました。

実験2では、米麹エキスのどの物質が、菌を増殖させる効果を持っているかの特定を試みました。

まず、米麹エキスを熱処理(100℃、10分間)し、フィーカリ菌の培地に添加したところ、12時間後の菌量は、蒸留水の条件下とほぼ同程度に留まりました(実験2-1)。このことから、熱に弱い物質が菌を増殖させることが分かりました。

続いて、熱に弱い物質はたんぱく質ではないかと仮定し、同物質の分離に適した液体クロマトグラフィー(物質を分離させる技法)で米麹エキスを精製分離しました(実験2-2)。分離した各物質をフィーカリ菌の培地に添加したところ、たんぱく質の一種である「α-アミラーゼ」が、フィーカリ菌の増殖を促進させている可能性を確認しました。

【実験3】米麹に含まれる「ビタミン」などの相乗効果が重要

さらに、フィーカリ菌の培地に、米麹エキスと、液体クロマトグラフィーで米麹エキスから精製分離した「α-アミラーゼ」をそれぞれ添加したところ、米麹エキスを培地に添加した方が菌を増殖させる効果が高い結果となりました。つまり、米麹エキスが含む「α-アミラーゼ」以外の要素も、フィーカリ菌の増殖に作用していることが分かりました。

今まで、米麹を使った伝統的な日本食品(甘酒や味噌、塩麹など)は、米麹が含むビタミンなどの栄養素が健康増進に寄与していると考えられてきました。今回の実験で、米麹が含む「酵素」が「栄養素」と相乗的に作用することで、「酪酸菌」の増殖や生成を助けている可能性を示しました。

今後の展望について

本研究の共同研究先である香川大学の桑原知巳(くわはら・ともみ)先生は、「米麹由来の酵素による酪酸菌の増殖補助は、有用菌とその増殖を促す栄養素を組み合わせた『シンバイオティクス』や、機能性食品の新たな設計戦略として大きな注目を集めています。今後さらにヒトの腸内環境下で効果を

検証することで、米麹の新たな健康増進作用が解明されるでしょう。」「また、今回の研究結果は麹菌による発酵食品の新たな機能性を示唆するものであり、『フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィ』による腸内環境改善のための新たな戦略開発に重要な示唆を与えるものです。」と話します。


■ご参考情報

AuBは、おなかにやさしい「腸活」食品などを取り扱う新ブランド「オーブ フードパントリー」を、昨年7月に立ち上げました。

“腸活”に注目が集まるなか、消費者はどの商品を選んでいいかわからない“腸活迷子”になっています。そんな今だからこそ、「オーブ フードパントリー」では、腸の専門家が厳選した、こだわりの“腸活マストアイテム”ばかりをラインアップしています。

販売する商品のなかでも、「はらもちあまざけ」「桃のやすみじかん」「おなかのための糀(こうじ)ソルト」「おなかのための糀が入ったお醤油」「おなかのための甘糀みそ」の5商品は、米麹の酵素が生きた状態で入っているので、日常から腸内環境の改善をサポートします。 

「新ブランド「aub food pantry」立ち上げ」報道資料(PDF) 

aub food pantry商品ラインナップ

■会社概要

社名  :AuB(オーブ)株式会社 

設立  :2015年10月15日 

所在地  :〒104-0061 東京都中央区銀座 7-13-6 

事業内容  :研究事業、フードテック事業、コンディショニングサポート事業 

代表取締役  :鈴木 啓太 

コーポレートサイト  :https://aub.co.jp 

aub store (ECサイト)  :https://aubstore.com/ 

goodcho(オウンドメディア)   :https://goodcho.aub.co.jp/ 

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会社概要

AuB株式会社

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URL
https://aub.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都中央区銀座7丁目13番6号 サガミビル2階
電話番号
-
代表者名
鈴木啓太
上場
未上場
資本金
3億7433万円
設立
2015年10月